ここでは、私が読んだラダーシリーズの評価(オススメ度)とちょっとした感想などをお話しします(第3回)
なお、オススメ度は、5段階評価で★マークで示していきます。
また、オススメ度と感想はともに、超個人的なものです。
ラダーシリーズをこれから英語学習に活用しようという方々の参考になればと思います。
また、本を選びや読む際の注意点についてはこちらの記事で紹介しています。
よろしければ、参考にしてみてください。
目次:
1. シャーロック・ホームズの事件簿 The Case Book of Sherlock Holmes
2. バスカヴィル家の犬 The Hound of the Baskervilles
3. 変身 Metamorphosis
4. オリエント急行の殺人 Murder on The Orient Express
5. 最後に
1. シャーロック・ホームズの事件簿 The Case Book of Sherlock Holmes
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著者:Conan Doyle
ジャンル:ミステリー小説
レベル:3
オススメ度:★★★☆☆
語数:26,600
感想:
『這う男』のほか、『高名な依頼人』『白面の兵士』『ショスコム荘』の4編が収録されています。
ホームズの長編を読んでいるせいか、どうしても全体的に薄味な感じがしました。つまらないというわけではないですが、夢中になって読むというほどでもなかったです。
4編とも、読者が手掛かりをもとに考えるというよりは、ホームズが続々と事件を解決する姿を追っていくストーリーに思えました。
推理小説のつもりで読むと期待を外してしまうので、ホームズとワトソンの冒険の話として読むのが良いと思います。
2. バスカヴィル家の犬 The Hound of the Baskervilles
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著者:Conan Doyle
ジャンル:ミステリー小説
レベル:3
オススメ度:★★★☆☆
語数:23,350
感想:
多少の推理要素やその伏線回収、予想外の展開があって、物語としては飽きずに楽しく読めました。
しかし、(ネタバレになるので細かくは言えませんが)最も肝心な被害者の死因や犯人の犯行内容などに納得いかない点が多く、個人的にはオチが残念という感じです。
最後は、ホームズが事件を解決する姿を追う形になっていたので、推理小説かといえばそうではないと思います。推理小説というよりは、ホームズとワトソンの冒険の物語として読んだ方が良いと思いました。
3. 変身 Metamorphosis
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著者:Franz Kafka
ジャンル:実在主義文学・不条理文学
レベル:4
オススメ度:★★★★★
語数:12,160
感想:
ある朝に突然、虫の姿になってしまった主人公と、その家族(父・母・妹)の物語です。
主要人物の家族4人は、理不尽な不幸に見舞われただけで、誰一人として悪くない点や、最後は各々がハッピーエンドとバッドエンドを同時に向かえてしまう点がとてもやるせない作品でした。
こちらの作品では、降りかかる不条理が、「虫になってしまう」という分かりやすい形で表現されていましたが、こういった不条理というのは日常にも通じるところがあると感じました。
たとえば、精神を病んでしまって仕事や学校に行けなくなってしまうだとか、私たちの身の回りでも起こってしまうことです。
この小説は、そういった環境に陥ってしまった本人と、その家族の苦悩を描いているようにも思え、個人的には非常に惹かれる作品でした。
私は、この小説を読んだ後、元官僚の方が引きこもりになってしまった自身の息子を殺害してしまった事件を思い出しました。
4. オリエント急行の殺人 Murder on The Orient Express
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著者:Agatha Christie
ジャンル:推理小説
レベル:4
オススメ度:★★★★★
語数:14,400
感想:
何を言ってもネタバレになってしまいそうなので、内容について触れることはできませんが、やはりアガサ・クリスティーの推理小説は、読者を惑わすような登場人物や展開が多く、最後の種明かしも納得できるので非常に好みです。
誰にでも分かるように証拠を提示しておくことは、推理小説には欠かせないことですね。
がっつり推理小説を読みたい方は、アガサ・クリスティーの作品を優先して読むことをオススメします。
5. 最後に
いかがだったでしょうか。
シャーロック・ホームズのシリーズを比較的良く評価していませんが、これは完全に私の好みの問題なのであしからず。
私はやはり『事件簿』とかタイトルについていると、ついつい推理小説を期待してしまうので、思っていたより推理要素が薄かったり、そもそもこちらが推理する余地がなかったり、ハッとさせられる種明かしがなかったりすると、イマイチな印象を抱いてしまいます。
しかし、ホームズとワトソンの冒険として読む分には楽しく読めたことだけは間違いないことなので、最後に念を押しておきます。そうでなければ、私は最後まで読みません。
全て個人的な評価・感想ですが、
何を読めばいいか分からない方や、
なかなか読む気が起こらない方にとって、
当ブログの感想が本を手に取る良いとっかかりになればいいかな、
くらいの気持ちで書いています。
また、当ブログでは、TOEICのリーディング学習として、
ラダーシリーズを読むことを推奨しており、
本を選びや読む際における注意点についてこちらの記事で紹介しています。
よろしければ、ぜひ参考にしてみてください。