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2020年3月29日日曜日

ラダーシリーズ オススメ度と感想 (3)

こんにちは、ブリキらっこです。

ここでは、私が読んだラダーシリーズの評価(オススメ度)とちょっとした感想などをお話しします(第3回)

なお、オススメ度は、5段階評価で★マークで示していきます。
また、オススメ度と感想はともに、超個人的なものです。

ラダーシリーズをこれから英語学習に活用しようという方々の参考になればと思います。

また、本を選びや読む際の注意点についてはこちらの記事で紹介しています。
よろしければ、参考にしてみてください。



1. シャーロック・ホームズの事件簿 The Case Book of Sherlock Holmes




著者:Conan Doyle

ジャンル:ミステリー小説

レベル:3

オススメ度:★★★☆☆

語数:26,600

感想:

『這う男』のほか、『高名な依頼人』『白面の兵士』『ショスコム荘』の4編が収録されています。

ホームズの長編を読んでいるせいか、どうしても全体的に薄味な感じがしました。つまらないというわけではないですが、夢中になって読むというほどでもなかったです。

4編とも、読者が手掛かりをもとに考えるというよりは、ホームズが続々と事件を解決する姿を追っていくストーリーに思えました。

推理小説のつもりで読むと期待を外してしまうので、ホームズとワトソンの冒険の話として読むのが良いと思います。


2. バスカヴィル家の犬 The Hound of the Baskervilles




著者:Conan Doyle

ジャンル:ミステリー小説

レベル:3

オススメ度:★★★☆☆

語数:23,350

感想:

多少の推理要素やその伏線回収、予想外の展開があって、物語としては飽きずに楽しく読めました。

しかし、(ネタバレになるので細かくは言えませんが)最も肝心な被害者の死因や犯人の犯行内容などに納得いかない点が多く、個人的にはオチが残念という感じです。

最後は、ホームズが事件を解決する姿を追う形になっていたので、推理小説かといえばそうではないと思います。推理小説というよりは、ホームズとワトソンの冒険の物語として読んだ方が良いと思いました。


3. 変身 Metamorphosis




著者:Franz Kafka

ジャンル:実在主義文学・不条理文学

レベル:4

オススメ度:★★★★★

語数:12,160

感想:

ある朝に突然、虫の姿になってしまった主人公と、その家族(父・母・妹)の物語です。

主要人物の家族4人は、理不尽な不幸に見舞われただけで、誰一人として悪くない点や、最後は各々がハッピーエンドとバッドエンドを同時に向かえてしまう点がとてもやるせない作品でした。

こちらの作品では、降りかかる不条理が、「虫になってしまう」という分かりやすい形で表現されていましたが、こういった不条理というのは日常にも通じるところがあると感じました。

たとえば、精神を病んでしまって仕事や学校に行けなくなってしまうだとか、私たちの身の回りでも起こってしまうことです。

この小説は、そういった環境に陥ってしまった本人と、その家族の苦悩を描いているようにも思え、個人的には非常に惹かれる作品でした。

私は、この小説を読んだ後、元官僚の方が引きこもりになってしまった自身の息子を殺害してしまった事件を思い出しました。


4. オリエント急行の殺人 Murder on The Orient Express




著者:Agatha Christie

ジャンル:推理小説

レベル:4

オススメ度:★★★★★

語数:14,400

感想:

何を言ってもネタバレになってしまいそうなので、内容について触れることはできませんが、やはりアガサ・クリスティーの推理小説は、読者を惑わすような登場人物や展開が多く、最後の種明かしも納得できるので非常に好みです。

誰にでも分かるように証拠を提示しておくことは、推理小説には欠かせないことですね。

がっつり推理小説を読みたい方は、アガサ・クリスティーの作品を優先して読むことをオススメします。


5. 最後に


いかがだったでしょうか。

シャーロック・ホームズのシリーズを比較的良く評価していませんが、これは完全に私の好みの問題なのであしからず。

私はやはり『事件簿』とかタイトルについていると、ついつい推理小説を期待してしまうので、思っていたより推理要素が薄かったり、そもそもこちらが推理する余地がなかったり、ハッとさせられる種明かしがなかったりすると、イマイチな印象を抱いてしまいます。

しかし、ホームズとワトソンの冒険として読む分には楽しく読めたことだけは間違いないことなので、最後に念を押しておきます。そうでなければ、私は最後まで読みません。

全て個人的な評価・感想ですが、
何を読めばいいか分からない方や、
なかなか読む気が起こらない方にとって、
当ブログの感想が本を手に取る良いとっかかりになればいいかな、
くらいの気持ちで書いています。

また、当ブログでは、TOEICのリーディング学習として、
ラダーシリーズを読むことを推奨しており、
本を選びや読む際における注意点についてこちらの記事で紹介しています。

よろしければ、ぜひ参考にしてみてください。

2020年3月26日木曜日

ラダーシリーズ オススメ度と感想 (2)

こんにちは、ブリキらっこです。

ここでは、私が読んだラダーシリーズの評価(オススメ度)とちょっとした感想などをお話しします(第2回)

なお、オススメ度は、5段階評価で★マークで示していきます。
また、オススメ度と感想はともに、超個人的なものです。

ラダーシリーズをこれから英語学習に活用しようという方々の参考になればと思います。

また、本を選びや読む際の注意点についてはこちらの記事で紹介しています。
よろしければ、参考にしてみてください。



1. 緋色の研究 A Study in Scarlet



著者:Conan Doyle

ジャンル:ミステリー小説

レベル:3

オススメ度:★★★★☆

語数:20,670

感想:

後半2/5くらいが犯人の動機に関する回想シーンで、小五郎がいたらコナン君の麻酔針がなくても寝落ちしそうなくらい長かったです。しかし、この回想が物語全体に納得感とドラマを持たせていたので結果的に良かったと思いました。

シャーロック・ホームズのシリーズはこの後もたくさん読みましたが、こちらが推理する余地がなく、シャーロックが最後に結論を言うだけの物語や、推理かと思いきやサスペンスや冒険の物語だったりすることが多かったです。

一応、ミステリー小説ではあるのですが、推理要素がしっかりある作品は少数派な印象でした。この『緋色の研究』はその少ないうちの1つです。

(ラダーシリーズで取り上げられている数作品の範囲内の話です)


2. ABC殺人事件 The ABC Murders



著者:Agatha Christie

ジャンル:推理小説

レベル:4

オススメ度:★★★★★

語数:12,100

感想:

よくみる推理小説やドラマは、主に物的証拠や時間的制約(アリバイ)といった物理的側面から事件を解くものが多い気がしますが、この小説では、主に心理的側面から事件を解決していて新鮮でした。

アガサ・クリスティーの作品は、これ以外にもいくつか読みましたが、読者を惑わすようなセリフや展開を絶妙なタイミングで入れてくるのがとても上手い印象でした。また、こちらに考える余地のある推理小説が多い印象でした。


3. シャーロック・ホームズの傑作短編集 From the Files of Sherlock Holmes



著者:Conan Doyle

ジャンル:ミステリー短編集

レベル:3

オススメ度:★★★☆☆

語数:20,580

感想:

長編と比べると、人物描写や推理が味うすな気がしました。

読者を惑わす演出が少ないせいか、なんとなく犯人が分かってしまうので、長編を読んで、それと同じものを期待して読むと微妙に感じます。

個人的にはつまらないわけではなかったので、最後まで読めましたが、2周はしませんでした。


4. シャーロック・ホームズの思い出 The Memoirs of Sherlock Holmes



著者:Conan Doyle

ジャンル:ミステリー短編集(推理・サスペンス)

レベル:3

オススメ度:★★★★☆

語数:24,100

感想:

4つの短編のうち、最初に収録されている『グロリア・スコット号』は、これまで読んだホームズの短編の中で1番のお気に入りになりました。というのも、他の短編に比べ、推理小説としての側面が強かったからです。

その他は、こちらが考える余地が少ないものでしたが、最後に収録された『最後の事件』は感慨深い作品でした。


5. 最後に


いかがだったでしょうか。

今回はミステリー小説4冊を紹介しました。
まあ、私が読んだものを時系列の順に紹介していっているだけなんですけどね。

今回紹介したミステリー4冊についてざっくりまとめると、

コナン・ドイルのホームズのシリーズは、広義のミステリー小説のシリーズであり、作品によってサスペンスから推理まで様々。

アガサ・クリスティーのポアロのシリーズは、大抵の作品が推理小説。

という印象を抱きました。

私自身はどちらも好みではありますが、どちらかと言えば、ごちゃごちゃ考える推理小説の方が読んでいて楽しい気はします。

全て個人的な評価・感想ですが、
何を読めばいいか分からない方や、
なかなか読む気が起こらない方にとって、
当ブログの感想が本を手に取る良いとっかかりになればいいかな、
くらいの気持ちで書いています。

また、当ブログでは、TOEICのリーディング学習として、
ラダーシリーズを読むことを推奨しており、
本を選びや読む際における注意点についてこちらの記事で紹介しています。

よろしければ、ぜひ参考にしてみてください。

2020年3月23日月曜日

ラダーシリーズ オススメ度と感想 (1)

こんにちは、ブリキらっこです。

ここでは、私が読んだラダーシリーズの評価(オススメ度)とちょっとした感想などをお話しします。

なお、オススメ度は、5段階評価で★マークで示していきます。
また、オススメ度と感想はともに、超個人的なものです。

ラダーシリーズをこれから英語学習に活用しようという方々の参考になればと思います。
また、本を選びや読む際の注意点についてはこちらの記事で紹介しています。

よろしければ、参考にしてみてください。



1. 走れメロス Run Melos, Run




著者:Osamu Dazai (太宰治)

ジャンル:短編小説

レベル:1

オススメ度:★★★★★

語数:4,700

感想:

最初の1冊目だったこともあって、読んでいた当時はかなり辛かったです。

しかし、改めて目を通して見ると、文法も語彙も非常に易しくて、多読本を始めるのには、ちょうど良いと思います。

また、高校の授業かなにかで、1度日本語で読んだことがあった点も良かったと思います。

内容の感想としては、やはりメロスが試練に打ちのめされて葛藤するシーンは、言語を問わず、手に汗握るシーンでした。あのシーンは英語を読む辛さを忘れて、夢中になって読みましたね。2回読みました。


2. 恋と仕事にスグ効く英語100 Signposts For Balance In Love and Work





著者:Vicki Bennett & Ian Mathieson

ジャンル:自己啓発

レベル:2

オススメ度:★★★☆☆

語数:15,410

感想:

恋愛や仕事について、役に立ちそうな考え方を教えてくれる本です。タイトルのまんまですが。

個人的には、納得できないところがいくつかあって、参考程度に読むのがちょうどいいかなと思った本でした。

1つの話題が1ページで終わるので、ちょっとした時間に読むのには持ってこいだと思います。


3. ローマの休日 Roman Holiday





著者:Ian Maclellan Hunter

ジャンル:短編恋愛小説

レベル:2

オススメ度:★★★★★

語数:10000

感想:

主人公が若干クズっぽい方でしたが、何はともあれ、最後はとても切ないような、感傷的な気分にさせられました。かなり気に入ったので、3回は読みましたね。

あらすじとしては、お姫様が新聞記者とともに、たった1日だけローマの街を旅する話でしたが、たった1日の話とは思えないくらい速いテンポで2人の恋が発展し、それにもかかわらず違和感が少なくて読み終わったあとは、切ないだけでなく、なんだか不思議な気持ちにさせられました。

秘密の共有やつり橋効果といった、恋愛モノのエッセンスが凝縮された作品だと思います。


4. エドガー・アラン・ポー傑作短編集 Three Stories of Fear and Modness





著者:Edgar Allan Poe

ジャンル:短編ミステリー(ホラー、推理)

レベル:3

オススメ度:★★★★★

語数:11,300

感想:

ミステリーと言えば推理と思いがちですが、単純な恐怖や焦燥を描いたものもまた、ミステリーに含まれ、それはそれで引き込まれるものだと思わせてくれる短編集でした。

3つの短編が収録されていますが、うち2つがホラーで、最後が推理となっています。

中でも、特に最後の推理小説『モルグ街の殺人』がかなり好みのツボにはまりました。

こちら、史上初の推理小説と言われているらしく、その称号に似合わしい面白さで、2回読みました。

5. 最後に


いかがだったでしょうか。

今回は4冊を紹介しましたが、2020年3月時点で少なくとも21冊は読破して、軽い感想もまとめているので、続けて1記事4~5冊ずつくらいで紹介していければ良いかなと思っています。

全て個人的な評価・感想ですが、
何を読めばいいか分からない方や、
なかなか読む気が起こらない方にとって、
当ブログの感想が本を手に取る良いとっかかりになればいいかな、
くらいの気持ちで書いています。

また、当ブログでは、TOEICのリーディング学習として、
ラダーシリーズを読むことを推奨しており、
本を選びや読む際における注意点についてこちらの記事で紹介しています。

よろしければ、ぜひ参考にしてみてください。

2020年3月16日月曜日

確認不足で道を間違えて説明会会場に遅れた件|就活小話

こんにちは、ブリキらっこです。

今回は、就活小話の2回目で、ただの私の失敗談になります。

特に分かりやすさとか考えませんが、

私を反面教師にしてくれる人がいればいいな、

くらいの気持ちで、ダラダラ語っていこうと思います。

結論から言うと、タイトルにある通り、

確認不足により会場への道を間違えて、説明会に遅れてしまいました。

「いや、そんなんGoogleマップを見ていけば余裕やん」

って思っているでしょうが、それが落とし穴!

私は、ちゃんとGoogleマップを見て、指示通りに会場に向かったんです。

しかし、辿り着いた先は、全く違う名前のビル…。

「え?やばい!あと15分しかない!」

私は決して、検索ワードを間違えたわけではありません

実は、このとき、Googleマップ上では、

私の目的地のビルと、実際の到着地の違うビルが、同じ名前で登録されていたんです。

それに気が付いたときには、死ぬほど焦りましたよ。

もう長らく発動してこなかった超ダッシュで、説明会会場に向かいました。

しかし、着いたのは開始5分後…。

会場中の全員からの白い視線を浴びながら、
唯一席が空いていた、一番前のど真ん中に座らされる始末。

うーん…公開処刑。



しかも、5分後にはうたた寝し始める始末。

「ホンマもうどうしようもねぇな、こいつ」

と思われていたことでしょう。

でも、ちゃんと理由があるんですよ。私だってうたた寝したくてしたわけではない。

あの日は、地方から夜行バスに乗ってきた上に、早朝で猛ダッシュして一汗かいたあとだったんですよ。

そりゃ、うたた寝くらいしちゃうでしょう私が悪いですねはい。

まぁ、説明会だったからなんとかなったものの、これがもし面接だったらと考えると…。

想像するだけでも吐きそう…。

というわけで、結局は何が言いたいかというと、

当日にGoogleマップ見ていきゃなんとかなるっしょ?

という考えではいけないということです。

何事も侮らずに、事前に調べておくことが重要です。

具体的には、企業から会場までの大まかな地図をもらうと思います。その企業の地図と、Googleマップの検索結果を比較して、正確な位置を特定したのちに、Googleマップ上のその会場に、旗マークなり星マークなりをつけて、絶対に間違えないようにしておきましょう。

私の場合、この件以来、もはや遅刻がトラウマになったため、さらに書面の地図まで持っていくようにしていました。

さすがにそこまではしないにしても、決して当日になって、調べるようなことはせず、前もって会場の場所は把握しておくようにしましょう。

当たり前のことですが、案外、やらかしてしまう可能性があるので要注意です。

今回は以上になります。
ではまた。

2020年3月15日日曜日

技術士1次試験:技術士補(機械部門)の勉強法・勉強時間・参考書




こんにちは、ブリキらっこです。

令和元年の技術士1次試験(機械部門)に合格しましたので、私が行った勉強法についてお話しします。

流れとしては、機械設計技術者3級の勉強法の記事と同様に、勉強法、勉強期間と時間、そして、参考書及び参考資料の順にお話しします。


1. 勉強法


結論から言うと、

基礎・適性科目は、過去問7年分を頭から一通り解いただけで、

専門科目は、過去問10年分を頭から一通り解いただけです。

(過去問10年分は、日本技術士会の公式サイトで無料公開されており、私は専門科目のみ印刷して使いました)

ただ、ここで大事なのは、問題の解き方を軽くノートにまとめておくことです。

そして、分からなかった問題に関しては、翌日必ず復習します。

なかなか解き方を覚えられない場合や、うっかり忘れてしまった場合は、作っておいたノートを読み返します。

基本的には、これ以上のことはしていません。

技術士1次試験は、機械設計技術者3級と違い、方程式を導出したり、計算したりといった、論理・計算系の問題が大半なので、上記のように勉強を進めていました。

技術士1次試験の方が、覚えることは少ないので、記憶が苦手な人にとっては楽です。


2. 勉強期間と時間


技術士1次試験のために費やした勉強期間は約4カ月です。

1日の勉強時間は2~3時間で、平日はほぼ毎日、朝の大学図書館にて勉強し、休日は平日に間違えた問題や、不安な問題の解きなおしを行うようにしていました。

勉強した期間が4カ月、1日あたり2~3時間として概算すると、費やした総合計時間はだいたい160~240時間です。

期間別の学習内容として、

最初の1カ月には、こちらの材料力学、流体工学、熱工学の参考書を全て読み上げ、付属の練習問題もほとんど解きました。(機械設計技術者3級の勉強も兼ねています)

そして、残り3カ月で基礎・適性科目(1カ月)専門科目(2カ月)を、先述した勉強法の通りに勉強していました。

試験2週間前には、過去問の苦手な問題を中心に解きなおしを行いました。

追記:なお、私は怠慢だった学部生時代の遅れを取り戻し、満点を取るつもりだったため長時間の勉強となりましたが、場合によっては以下に示すように勉強時間は減ります。

(1) 四大力学の再学習なし(紹介する参考書2冊+過去問10年分+入念な復習)

期間:3カ月(総合計時間:約120~200時間)

(2) 四大力学の再学習と入念な復習なし(紹介する参考書2冊+過去問10年分、各々1周程度)

期間:2カ月(総合計時間:約80~120時間)

上記時間は私の経験に基づくだいたいの目安ですが、参考にしていただければ幸いです。


3. おすすめ参考書(テキスト)及び参考資料



基礎・適性科目


こちら一冊あれば基礎・適性科目は十分です。
軽く2周程度すれば、まず大丈夫だと思います。

「適性科目って簡単そう」

と舐めプしてしまいそうですが、一番舐めると怖いのが適性科目だと思います。

なんだかんだで、技術士としての基本的な考え方を理解していないと解けません。

紹介した問題集の回答・解説では、技術士法やその他の各種法律、SDGsなどの重要なポイントを押さえて解説してくれています。

よって、それらをしっかり読んで、根本的な考え方を理解しておくと良いです。

一応、公式サイトで、基礎・適性科目の問題と解答が無料配布されています。しかし、基礎科目は特に、出題範囲が広すぎるため、答えだけ見ても大半の問題は解き方が分からず、自力で調べなければならない羽目に遭うと思います。

個人的には、それはかなりの遠回りだと思うので、最初から素直に問題集を買うことをおすすめします。


専門科目


材料力学、流体工学、熱工学、機械力学の基礎知識は、『機械設計技術者3級の勉強法』または『四大力学を1から学び直すなら参考書はこれ』の記事で紹介している参考書により十分に身に付きます。よって、そちらをご参照ください。

技術士1次試験の勉強においては、公式サイト印刷した10年分の過去問とともに、以下の問題集を使用しました。


こちらでは、数年分の過去問から100問が厳選され、1問ごとに解説がついています。

私自身は、基本的には過去問10年分を解くようにし、こちらの参考書は解き方の確認用に使用していました。

土台となる知識が十分に身についている方々は、こちらの問題集と過去問10年分だけでも十分に対応できると思います。

ただ、やはり手元に四大力学の各科目の参考書があった方が、基本的なところまで振り返って理解できるのでより良いと思います。おすすめの参考書はこちらで紹介しています。

公式で公開されている過去問にも答えはついていますが、解説がないので、遠回りをしたくない方はこちらを購入することをおすすめします。


4. 最後に


機械設計技術者3級にしてもそうですが、技術士1次試験(技術士(補))も、現役大学生・大学院生のうちに取っておいた方が、あとで楽な資格だと思います。

また、JABEEの認定を受けている工学部を卒業した人たちは、卒業時点でこの1次試験が免除されます。卒業しただけで技術士(補)ゲットです。

つまり、そうでない人たちは同じように大学を卒業したにも関わらず、一歩遅れをとってしまうわけです。

なんか悔しくないですか?

ついでに、令和元年の機械部門の合格率は49.3%と、機械設計技術者3級(30~39%)よりも高いです。比較的お手軽です。

というわけで、学生のうちにとってしまいましょう。
※ 「就活を有利に進めるため」という名目での当資格の取得はオススメしません!その理由はこちらから!

一緒に読まれている記事≫機械設計技術者試験3級の勉強法・勉強時間・参考書

2020年3月14日土曜日

機械設計技術者試験3級の勉強法・勉強時間・参考書




こんにちは、ブリキらっこです。

令和元年の試験で機械設計技術者3級を取得しましたので、その勉強法についてお話しします。

今回の解説では、私が行った勉強法と学習期間、使用した参考書や参考資料を簡単に紹介して、おしまいにしたいと思います。


1. 勉強法


結論から言うと、過去問5年分を頭から一通り解いただけです。
(過去問5年分は、公式サイトで無料公開されており、印刷して使いました)

ただ、ここで大事なのは、分からなかった問題の解き方や関連する知識について調べた後は、必ずノートにまとめておくことだと思います。

ノートづくりに際しては、多少時間がかかっても、あとで自分が読んで分かるように、ある程度丁寧にまとめておくことが大事です。

そして、時間があるときにノートを何度も見返すことで、理論・計算系の問題なら理解を深め、暗記系の問題なら記憶を定着させます。

基本的には、これ以上のことはしていません。



のぼゆエンジニアリングさんを参考にして行ったため、似たようなやり方をしています。

ただ、のぼゆエンジニアリングさんでは、科目ごとで学習を進めていくことを勧めていますが、私は謎の心配性を発揮して年度ごとで進めていました

それでも一応、資格は取れているので、自分の性格にフィットする方で良いと思います。

また、私の場合、機械力学以外の4大力学(材料力学、流体力学、工業熱力学)があまりにも不出来だったので、事前に約1カ月かけて、これらの科目の参考書を一通り読み、さらに付属の練習問題もほとんど解きました。(技術士1次試験の勉強も兼ねています)

(※ 一番大事な基礎をつける大学1, 2年に、ずんちゃずんちゃバンド活動をしていたせいで、私はこんな目に遭ってしまいましたが、普通に頑張っていた人はそこまでする必要はないと思います)


2. 勉強期間と時間


この資格取得のために費やした勉強期間は約3カ月です。

1日の勉強時間は2~3時間で、平日はほぼ毎日、朝の大学図書館にて勉強し、休日は、空いた時間に作成したノートに目を通すようにしていました。

勉強した期間が3カ月、1日あたり2~3時間として概算すると、費やした総合計時間はだいたい120~180時間です。

期間別の学習内容としては、

最初の1カ月には、材料力学、流体工学、熱工学の参考書を全て読み上げ、練習問題もほとんど解きました。(技術士1次試験の勉強も兼ねています)

そして、残り2カ月は、先述した勉強法の通りに、過去問5年分を使って勉強していました。

試験2週間前は、過去問の苦手分野の解きなおしを改めて行いました。

なお、私の場合、研究の関係もあって、機構学・機械要素設計、機械力学、制御工学、機械製図に関しては、初見で合格点を取れる程度の前知識がありました。

よって、いずれかの科目でこういった前積みがない場合、もう少し時間がかかるかもしれません。

追記:ここで、私は怠慢だった学部生時代の遅れを取り戻し、満点を取るつもりだったため長時間の勉強となりましたが、場合によっては以下に示すように勉強時間は減ります。

(1) 四大力学の再学習なし(過去問5年分+入念な復習)

期間:2カ月(総合計時間:約80~120時間)

(2) 四大力学の再学習と入念な復習なし(過去問5年分を1周程度)

期間:1カ月(総合計時間:約40~60時間)

上記時間は私の経験に基づくだいたいの目安ですが、参考にしていただければ幸いです。


3. おすすめ参考書(テキスト)及び参考資料



材料力学



こちらの『分かりやすい機械教室』シリーズは、大学の講義で使うようなものに比べて、とにかく丁寧で分かりやすいので、スラスラ読めておすすめです。

こちらのシリーズの魅力は『技術士試験 四大力学を1から学び直すなら参考書はこれ』の記事にて別途解説しています。

正直、この1冊あれば技術士1次試験まで十分対応できます。足りない部分があってもインターネットの情報で補いまいました。


流体工学



材料力学に同じく、流体工学もこの1冊があれば技術士1次試験まで十分対応できます。


熱工学



熱工学に関しては、この一冊だけでは足りません。
上の参考書では伝熱工学の内容が載っていないので、以下の教材を使用しました。



機械設計技術者3級の試験では、こちらの教科書の前半の内容しかでないので、図書館等で借りて、さらっと勉強して終わりでも良い気はします。

技術士1次試験の方では、後半の内容も問題として出てくるので、しっかりやっておいた方が良いです。ただ、技術士1次試験は35問中25問選んで答えるので、最初からこの分野は捨てるのもアリです)


機械製図




こちらのシリーズは図書館で借りて『LEVEL 2』までは一通り読みました。
正直、この2冊で十分です。足りない情報はインターネットで対応できます。


工作法と工業材料



基本、こちらの教科書とインターネットです。

ただし、こちらの教科書は、科目によっては目次程度の内容しか書かれていないことがあるので、詳細についてはインターネットで調べていきます。

分からなかった問題は、問題文の中のキーワードを頼りに、こちらの教科書やネットで検索していき、必要な情報が見つかったら随時、ノートにまとめるようにしていました。

また、工業材料の熱処理に関しては、

『東部金属熱処理工業会 熱処理のやさしい話』

を一通り読めば、試験に対応できるだけの知識は身に付きます。
よくまとまっていて、とても有用な資料です。
試験で必要な部分だけでもノートを取ると良いと思います。


機械力学



機械力学に関しては、インターネットや研究関連の資料などを少し調べて足りない知識を補強する程度でした。

ただ、機械力学にも、他の4大力学でもお馴染みの『分かりやすい機械教室』シリーズがあるので、そちらなら誰でも飲み込みやすい内容になっているのではないかと思います(私は実際に利用していません。あくまでも推測です)。


機構学・機械要素設計



機構学・機械要素設計も、色んなソースから足りない知識を補強する程度でした。

一応、こちらの教科書を張り切って買ったのですが、ほとんど使いませんでした。
軸受や歯車といった機械要素の知識なら、各メーカがインターネットで公開している資料で勉強した方が近道な気がします。


制御工学



制御工学も、色んなソースから足りない知識を補強する程度でした。

少し難解な問題などは、技術士一次試験の勉強法の記事でも紹介しているこちらの問題集の回答・解説を参考にして解いていました。

ただ、機械設計技術者3級の制御工学の計算問題は、なんやかんや誘導があるので、その誘導に乗って地頭で解いた問題の方が多い印象です。


4. 最後に


実際に試験を受けて、資格を取得した感想として、工学系の大学院生ならわりと手軽にとれる資格だと思います。

大学の期末試験に比べれば、問題の傾向は全体的にかなりやさしいです。

取ってみようかな、という気持ちが少しでもあるならば、絶対に現役のうちに取っておくことをおすすめします。

※ 「就活を有利に進めるため」という名目での当資格の取得はオススメしません!その理由はこちらから!

追記:機械設計技術者3級の合格率はここ10年で見ても、30~39%らしいです。案外、難しかったんですね…。今更知りました…。

一緒に読まれる記事≫技術士1次試験:技術士補(機械部門)の勉強法・勉強時間・参考書

2020年3月11日水曜日

16PersonalitiesのAとTの違いってなに?簡単解説【MBTI】

こんにちは、ブリキらっこです。

ここでは、16Personalities(MBTI)などの性格診断において出てくる結果の○○○○-Aと○○○○-Tの末尾のAとTの違いについてお話します。

一応、こちらに公式の解説記事はあるのですが、英語版しかありません(2020年3月時点)
しかも、Google翻訳にかけても、良くわからない文章になってしまいます。

そこで今回は、こちらの英文を自力で読んで得た、私なりの解釈をまとめていきます。

(※ 公式に本文を翻訳していいか問い合わせたところ、さすがにそれはダメだけど、自分の解釈や考えを話すならOKとのお許しを頂きました)

というわけで、さっそく初めていきましょう。

関連記事≫自分の性格タイプは何%?16Personalities 日本の割合【最新】


1. A(Assertiveness:前進思考)のメリットとデメリット


Assetiveness (Assertiveの名詞形)の直訳は『自己主張』ですが、公式サイトや他記事、動画を色々見た結果、個人的には『前進思考』とした方がしっくりきました。

そんなAssertivenessのメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット

(1) 常に平常心で自分に自信があるため、何事にもポジティブに取り組める

(2) 多少の弊害があっても、目標達成する過程では前向きな姿勢を崩しにくい


デメリット

(1) 自信過剰になったり、自己主張が過ぎるときがある

(2) 問題解決の過程で肝心なことを無視して突き進んでしまうことがある


2. T (Turbulence:敏感気質)のメリットとデメリット


Turbulence (Turbulentの名詞形)の直訳は、『乱気流』という流体力学の用語ですが、個人的には『敏感気質』と意訳した方が日本語では分かりやすいかなと思いました。

ただ、英語のTurbulenceっていう表現もまた「思考が渦巻いている」って感じで、ピッタリだと思いました。

そんなTurbulenceのメリット・デメリットは以下の通りです。

メリット

(1) 細かいところにまで気がいくため、小さな問題に気が付きやすい

(2) ハードワーカーであり、目標達成のために改善を惜しまない


デメリット

(1) 常に周囲や自己への批判や後悔が頭に浮かび、ネガティブになりやすい

(2) 何かを始めようとしてもやらない理由に目が行きやすい


いかがだったでしょうか。

こうして見ると、AとTの違いというのは、

周囲の環境や出来事、人の意見や批判といった、
外部から受ける刺激に対して、どのような反応を示すか

をおおよそ2通りに分けるための指標なのかな、と思いました。

私としては、同じ性格タイプでも、この末尾のAとTのどちらに該当するかで、性格が結構違ってくるので、MBTIのメインの4文字(ESFP,INTJなど)と同じくらい重要だと思いました。


3. 英語版と日本語版で診断してみた結果(別に読まなくてもOK)

私自身は、一応、INTJ-Aなのですが、これは日本語版のテストの話で、

最近、英語版でテスト受けてみたら、今度はISTJ-Tという診断がでました。

そこで、その後、すぐに日本語版をやったら、やはりINTJ-Aでした。

日本語版では、INTJ-A。英語版では、ISTJ-T。うーん…。

そこで、各項目のパーセンテージを見てみたら、

日本語版で、Nが58%、Aが63%
英語版では、Sが53%、Tが54%

となっており、NとS、それからAとTに関してはわりと中間的な結果となっていました。

おそらくですが、言語の違いによって質問の微妙なニュアンスが異なってきて、
今回のような結果になったと考えられますね。

逆に言えば、状況によってどちらの性格タイプにもなりうるということなのかもしれませんね。

今回は以上になります。

当ブログでは、他にも就職活動TOEIC900勉強法その他資格について情報を発信しているので、よろしければ覗いてみてください。

2020年3月10日火曜日

Part3, 4 の解き方 簡単解説

こんにちは、ブリキらっこです。

ここでは、Part3, 4の解き方について簡単に解説していきます。

結論からいうと、
Part3, 4では、問題の先読みが重要になってきます。

これは、次の問題のパラグラフのアナウンスが始まる前に
その質問文&選択肢3セット分を読んでしまうということです。

そして、質問文&選択肢を一通り読んでしまって、
それらが頭の中にうっすら入っている状態で、
パラグラフを聞きながら問題に答えていきます

(0) Part3, 4 スタート


こちらの図はPart3, 4の最初の見開きページのイメージです。
TOEICをすでに受けたことのある方ならイメージ付くと思います。
今回は、こちらの図を使って説明していきます(著作権が怖い)



(1) Direcutionのアナウンス中に、最初の問題の質問文&選択肢を読む


Direcutionのアナウンス内容は、毎回同じなので無視して、最初のパラグラフの質問文&選択肢(3セット)を全て読みます

このとき、時間が足りないようであれば、質問文は絶対読むようにして、選択肢に関しては、主語と動詞だけでも把握するようにします。



(2) パラグラフのアナウンスを聞きながら問題を解く


アナウンスが流れ終わってからではなく、
聞きながら、質問文に対して適当な選択肢を答えていきます

また、このときのポイントとして、
マークシートのマークは「レ」や「/」で簡単に済ませて、
アナウンスの続きを聞きながら、問題を解くことに専念します。
(いちいちちゃんとマークを「●」で塗っている余裕がないからです)



(3) 質問文のアナウンス中に、次の問題の質問文&選択肢を読む


ステップ(1)同様に、すでに解いた質問文のアナウンスは無視して、次の問題の質問文&選択肢を全て読み上げます。

最低でも、質問文3つと、各選択肢の主語と動詞だけでも把握します。



(4) ステップ(2)~(3)をリズムを崩さず繰り返す


ステップ(3)において、問題を解く制限時間は、

パラグラフのアナウンスが始まってから、

質問文1問目のアナウンスが終わるまでです。

最悪でも、2問目の質問文のアナウンスが終わるまでには、次のステップに移るようにしないと、リズムが崩れ、焦って次の問題を丸々潰してしまいかねません



(5) リスニング終了後、「レ」や「/」でつけたマークを「●」で埋める


漏れがないように注意しながら、一気にマークを埋めていきます。

(漏れがあると正解でも読み取られない可能性がある)


以上になります。

何回かTOEICをやっている人は似たようなやり方をしていそうですが、初心者は案外知らないと思って、解説させていただきました。

最初はうまくいかないと思いますが、TOEIC900勉強法を行っていれば、1年程で難なくできるようになるはずです。

ぜひ、実践してみてください。

2020年3月7日土曜日

Part7の解き方訓練|12カ月目のみ|TOEIC900 1年勉強法

こんにちは、ブリキらっこです。

今回は、TOEIC900 1年勉強法において、最後の12カ月目で行う、Part7の解き方訓練についてお話しします。

なお、この勉強に関しては、Part7でどうしても最後に10~15問ほど余してしまう方、
または、リーディングが300点台後半で点数が上がらなくて伸び悩んでいる方に有効です。

たとえば、私の場合、次のように2019年7月のTOEICでは385点でしたが、


次に受けた2019年9月のTOEICでは375点とほぼ変化しませんでした。



なお、この2カ月間には、リーディング学習はちゃんと続けていました。

つまり、おそらくこの時点でのリーディング能力は、これ以上向上しにくい状態にあり、
問題は解き方にあるというように考えられるわけです。

したがって、同じようなラインで伸び悩んでいる方は、
今回紹介する教材などを使用して解き方を見直すことをオススメします。

では、始めていきましょう。

結論から言えば、私が行ったことは主に、問題の見極め速度の向上捨てる習慣付けです。

「なんだ、当たり前じゃん」

と思ったかもしれませんが、案外、上手にできていない人は一定数いると思います。
実際に、私もその1人でした。

そこで、私の場合、こちらの『正攻法で攻めるパート7読解問題』を購入しました。



理由は、主に以下の3つです。

(1) お手軽な値段

(2) 解説が簡単

(3) 問題集が付いていてレベルがちょうど良い

こちらのテキストでは、最初の数ページで、一番大事な解き方の解説が終わり、あとは文法の解説と問題集になります。

冗長なものが苦手なので、私にはちょうどよかったです。

こちらのテキストで解説している解き方のポイントとして、問題をA~Gのを7種類に分類しています。

私がまず行ったのは、このA~Gの7種類を瞬時に見分ける訓練です。

ここで、この7種類の問題ですが、AからGになるにしたがって難しい問題になります。

よって、難易度高めで時間がかかってしまうF問題とG問題については、
1度答えを探して見つからなければ捨てるスタンスで解き進める訓練も同時に行います。
これにより、捨てるときの決心をつける精神力を身に着けます。

ここで問題を解くときは、Part7の時点での残り時間を把握しておいて、
そのタイムを計って本番同様に解いていくことが大事です。
(たとえば、私の場合は50~55分でした)

さらに、解き終わった後の復習も大事です。
復習では、

間違った問題及び捨てた問題のどこに答えがあったのか

さらに、他の公式問題集に似た系統の問題がないか

あった場合、パラグラフ中の答えの位置や問題文の流れにパターン性はないか

といったことを意識します。


この学習で行うことは以上になります。
(テキストの内容を書くわけにはいかないので、だいぶテキスト頼みですが、ぜひ購入してやってみてください)

なお、この学習は、1回に2時間は最低でも使用するので、時間が空いた時に不定期に行います。


私自身は、紹介したテキストの問題集と、モノマネ学習用の公式問題集Vol. 1, 4を使用して、この勉強法を実践しました。

結果として、5問ほど飛ばしながらも、なんとか1問も余さずに最後まで解けるようになり、


2020年1月のTOEICで400点の壁を破ることができました

よって、読む速さがこれ以上伸びなさそうだな、と思ったら、
解き方について改めて考えると良いです。

そして、よろしければ、紹介したテキストと勉強法を使って、学習してみてください。

2020年3月4日水曜日

多読本ラダーシリーズを読もう|6~12カ月|TOEIC900 1年勉強法

こんにちは、ブリキらっこです。

ここでは、TOEIC900 1年勉強法において、6~12か月目に行う、リーディングの勉強法についてお話しします。

5カ月のリスニング学習を経て、ようやくリーディング学習に入りますね。

とはいえ、このリーディングの勉強法ですが、
ほぼ勉強とは呼べないような勉強法になります。

理由は、ただ英語の多読本を毎日最低1時間、読むだけだからです。

勉強法はこれだけです。ただ読むだけ。

というわけで、ここからは、オススメの多読本や、読む上での細かい注意点についてお話しします。

最後には、読者の皆さんのモチベのためにも、実際に私がこの勉強法でどれくらいスコアを伸ばしたかをお話しします。


1. リーディング強化には多読本がオススメ


別に、多読本でなくて、自分の興味があるサイトや本でもかまいませんが、
個人的には、使用される文法や語彙が限定されている多読本がオススメです。

その多読本の中でも、私が利用していたのは、ラダーシリーズです。



このラダーシリーズには、
エッセイや偉人の伝記から、
推理小説や恋愛小説まで、
変わったものではセンター試験の問題文など、
幅広いジャンルの多読本が揃っています。

また、語彙力によって、本のレベルが1~5まで分かれており、初心者にもやさしいものになっています。

さらに、本の最後には、本文に出てきた語彙の辞書付きです。

よって、探せば大抵、自分の興味・関心や語彙レベルにフィットするものがあるため、非常にオススメします。

そして、私の知る限り、大抵の公立図書館や大学図書館には、このラダーシリーズがおいてあるので、学生等の金銭的に余裕がない方でも、無料で読むことができます。

私自身、ほとんど大学の図書館で借りては読んでいました。


2. 多読本を読む上での注意点


リーディング力を向上させる上で、重要なのはたくさん読むことだと思います。

そのために、守ってほしいことが3つあります。

1つ目は、ダラダラ読まないことです。

いちいち、「この文の構造はSVOOで、次の文はSVCでなんとかかんとか」みたいな感じで、中高の英語の授業みたいなことは考えません

しっかり内容を理解できる範囲内で、できるだけ早く読むことを常に意識して読みます。

2つ目は、つまんなかったらすぐ読むのを止めることです。

つまんなかったり、文法が複雑で読みにくい場合、結局ダラダラ読んでしまうので、意味がありません。

ラダーシリーズには、たくさんのジャンルの本があるのですから、こういう場合はさっさと次の本に移りましょう。

3つ目は、知らない語彙が出てきても調べず、意味を推測して読み進めることです。

絶対調べてはいけないということではありませんが、
1ページごとに分からない語彙が出てくるのに、それをいちいち調べていたら、
読むペースが崩れて、結局、ダラダラ読む羽目に遭ってしまいます。

別に1語2語分からなくても、大概にして物語の全体の流れは分かるので、分からなくても推測して読み進めます。

あまりにも分からない語彙が多い場合は、レベルを下げて次の本を探しましょう。

以上の3点を守っていれば、失敗することはないと思います。
大切なのは、たくさん読むことです。

なお、同じ本を2回読むことは良いことなので、積極的にやると良いと思います。

2回読みをすると、本の内容への理解が深まることや、スラスラ読むクセが身に付くことなどのメリットがあります。


3. 最後に


この多読本による学習ですが、最初の1冊目が一番キツいです。

私自身、最初に読んだのは、昔に日本語で読んだことのある、太宰治の『走れメロス』(語彙レベル 1)でしたが、あの苦しさを未だに忘れません

しかし、2冊目、3冊目と、冊数を重ねるにつれて、一気に楽になっていきます。

何冊目かははっきり覚えていませんが、
少なくとも読み始めて1年経つ頃には、ほぼ弊害なく、日本語とほぼ同じ感覚で読むことができるようになります。

とにかく、続けることが大切です。

ここで、

「こんなんで本当に点数上がるの?」

と思っている方がいると思います。

論より証拠と言いますので、実際に私が取得したスコアを見せます。



これは、多読本を読み始めて約2カ月のとき、8冊読んだ時点でのスコアです。

たった8冊読んだだけで、リーディングのスコアが290点(前回)から、385点に大幅に上がりました。

(実は前回の2018年10月より、リスニングのスコアが下がっていますが、これは、就活明けだったからであって、決して、リーディングに力を注ぎすぎて、リスニング学習がおざなりになっていたからというわけではありません(大嘘))

モチベを保つ方法として、読破した本の語数を記録して、度々眺めると結構続きます。
(ラダーシリーズには、裏表紙に使用された語数が記載されています)

特に、最初の方は、かなりキツイのでオススメです。

私自身、TOEIC900を取得するまでの7カ月間(2019/6/7~2020/1/6)は、語数を記録していました。

記録は、ラダーシリーズだけで21冊、合計358,140語です。
(このうち半分くらいは2回読みしました)

実際に私が読んだこの21冊のラダーシリーズ本の紹介記事はこちらから。

私もまだまだフリーザ様には及ばないので、
これからも色々読んでいきたいですね。

たくさん読めば、その分実力がつき、速く読めるようになれます。

ぜひ、信じて頑張ってみてください。

2020年3月2日月曜日

TOEIC公式問題集モノマネ(2)|6~12カ月|TOEIC900 1年勉強法

こんにちは、ブリキらっこです。

ここでは、TOEIC900 1年勉強法において6~12カ月目で行う、TOEIC公式問題集モノマネ(2)のやり方や細かい注意点についてお話しします。

5カ月目を終えた時点で、確実にレベルが上がってきているため、前回のTOEIC公式問題集モノマネ(1)とは、モノマネのペースやそのやり方が、少し変わってくることがポイントです。


1. 新しい公式問題集を買おう


6カ月目からは、新しい公式問題集を買って、懲りずにモノマネをしていきます。
私の場合は、TOEIC公式問題集のVol. 4を買いました。


「新しい問題集を買うタイミングっていつ?」

と疑問に思う方はいると思います。

私の場合、試験本番の2週間前に買うようにしていました。

試験2週間前には買っておいて、試験前の予行演習でその問題集(テスト2回分)を一通り解きます

そして、この使用済みの公式問題集を、次のモノマネ学習に使いまわすようにしていました。

購入頻度としてはまちまちですが、私自身がTOEIC900を取るまでの12カ月の間に買ったのは、公式問題集Vol. 1, 4, 5のたった3冊です。

そして、このうちモノマネ学習に使用したのは、2冊だけです。
6~12カ月目は、Vol. 1とVol. 4を交互にやり込んでいました。

我ながら気が狂っているとしか思えませんね。
読者のみなさんは3冊とか使って良いと思います。

モノマネに使用しなかったVol. 5に関しては、試験前に1度だけ解きましたが、
次の試験まで期間が空いたので、その間触らないことで問題内容を全て忘れ、
次の試験の予行演習で再利用していました。

これに関しては、忘れっぽくて良かったな、と思いましたね。
さすがに、Vol. 1, 4はやりつくしたので、次はVol. 5のモノマネに移りたいと思います。

少し話がそれましたが、こんな感じで、

公式問題集は、試験本番前に購入し、予行演習で使用。
その後、モノマネに使いまわすのが良いと思います。


2. モノマネのペースを上げよう


5カ月の学習を経て、モノマネにかかる時間が、以前より格段に少なくなっているはずです。

よって、
Part1とPart2は、1日に1周分モノマネして、
Part3とPart4は、1日に2~3パラグラフずつモノマネする。

みたいな感じで、1日当たりのモノマネのペースを上げましょう。

きっと自然とできるようになっていると思います。

難しい場合は、ペースは人それぞれなので、無理のない範囲で進めましょう。

時々、速くて聞き取りずらいパラグラフに当たったときなどは、つい急いでしまいがちですが、雑にならないことが重要なので、冷静に対処しましょう。


3. モノマネの仕方を変えよう


6カ月目からは、モノマネの仕方も変えていきます。

というのも、5カ月間の学習を経て実力が付いてくると、以前のやり方では、逆に非効率になってくるからです。

Part1とPart2なら1問ごとに、
Part3とPart4なら3問(1パラグラフ)ごとに、
次のような5ステップで進めていきます。

(1) 内容に意識を向けてリスニング音声を聞く

どんな内容なのか、聞き取れなかったコロケーションはあったか、などに意識を向けながら、音声を聞きます。軽く口ずさみながら聞くのも良いです。

(2) 音声を止めずにシャドウィングする

とりあえず、できなくてもいいので、シャドウィングを行います。どこでついていけなくなったかを明確に把握します。

(3) 音声を止めながら何度かオーバーラッピングをする

特に、ステップ(2)で聞き取れていなかったところや、スムーズに発音できなかったところに重点をおいて、オーバーラッピングをします。

(4) ある程度スムーズになるまでオーバーラッピングを繰り返す

文章全体のオーバーラッピングを2, 3回繰り返します。

(5) 音源なしで音読した後、仕上げにシャドウィングをする

これまでのステップの総仕上げに、音源なしでスクリプトを見ながら音読して、さらにシャドウィングを行います。スムーズにシャドウィングできるようになっているはずです。


以上の5ステップで学習を進めて、同じテストで何周もしているうちに、最終的に1日で1パートを、シャドウィングでもミスなくこなせるようになると思います。

さすがに限界まで飽きてきたくらいで、次のテストに移ります。

もしくは、あえて1つ前の公式問題集に戻るのも良いかもしれません。

先述しましたが、実際に私自身、6~12カ月はVol. 1とVol. 4を交互にやってTOEIC900を取得しました。

この作業を6カ月間続けて、リスニングの精度をさらに上げていくと、


最終的に、リスニング475点くらいは取得できるようになります。

6~12カ月くらいになると、細かいやり方は自由だと思います。

ただし、できるようになるほど、自分の穴が見えにくくて雑になってきます。

よって、紹介したようなステップで、慎重に進めていくことをオススメします。

今回の解説は以上です。