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2020年4月30日木曜日

単語学習 [改訂版]|1カ月目|TOEIC900 1年勉強法

こんにちは、ブリキらっこです。

ここでは、TOEIC900 1年勉強法の最初の1カ月でやることの1つ、単語学習について、注意点等も含めて簡単に解説していきます。

正直、この最初の1カ月が一番しんどいです。

しかし、英語を勉強をする習慣基礎能力を身に着けるのに必要な工程なので頑張りましょう。たった1カ月の話です。

では、始めていきましょう。




1. 単語帳『金のフレーズ』の紹介


まず、単語帳紹介から。
私が主に使用したのは、みんな大好き『金のフレーズ』です。


金のフレーズの良いところは、TOEICに必要な単語が濃縮されているところです。

ただし、単語の発音記号が載っていないことが難点です。なお、発音は、付録の音声で確認することができます。(古いものの話でした)

最新のものには、発音記号が付いているそうです。(便利になりました)
発音記号を見ながら、進めていく方が話は早いです。
ただし、初学者や発音が苦手な方は、初めは付録音声も聞きながら単語を覚えていくのも良いと思います。私自身、最初そのようにしていました。

中学単語がすでに身についている人は、あとはこの単語帳だけでTOEIC900近くまでとれると思います。というか、私が実際に900点を取得しています。


2. 学習ステップと解説


『金のフレーズ』を使った単語学習は次の6ステップになります。


各ステップについて簡単に解説していきます。

(1) その日に覚える語数を決める(日によって変更OK)


1日50語または100語と決めて、朝食後や通勤中の30分に単語を覚えます。
気分やコンディション、仕事の都合で、毎日覚える語数にムラがあっても構いません。
最初から完璧にやろうとせず、毎日続けることが大事です。

(2) 実際に声に出して覚える


覚え方としては、ただ英語を読んで日本語を読むのではなく、単語を声に出して発音と一緒に覚えます。
さらに、例文も読み、意味を理解したら、そちらも声に出します

電車の中や食堂などでは、大きい声は出せませんが、そういった場では軽く口ずさむだけでも良いです。

決して1つの単語をじっと見つめて覚えようとしたり、書いて覚えようとしたりしてはいけません。

1単語を20~40秒程度の間に目と口で覚え、パッパッと進めていくことがポイントです。

(3) ある程度覚えたら一旦ストップ&復習


自分の中で「そういや、最初に覚えた単語なんだったけな」と思ったくらいで、一旦覚えるのをストップします

そして、最初の1単語に戻って、日本語の欄を隠して意味を思い出し、覚えたところまで復習します。

私の場合、20単語ほど覚えたところで戻って復習していました。
この語数は、その人の短期記憶の容量と持続力次第なので人によって変わります。

このとき、すぐに意味が出てこなければ、グダグダ考えずすぐに答えを見ましょう
そして、答えを見た場所には、後で分かるように付箋やマークを入れておきます。

(4) 目標の単語数までステップ(2)と(3)を繰り返し


あとは、ステップ(1)で決めた目標の語数に達するまで、ステップ(2), (3)をひたすら繰り返して覚えていくだけです。可能であれば最後に全てパラパラと復習します。

(5) その日のうちに必ず復習、翌日や翌々日も復習


その日に覚えた単語は、その日の晩または翌朝に、パラパラとめくる程度でもいいので、軽く復習します。

そして、1日おいてまたパラパラと復習

その後も短期間に何度も復習を繰り返します。

このとき、あまりにも覚えている単語が少ない場合は、同じ方法(ステップ(2)~(4))でまた覚えなおします。

(6) 定期的に復習


2日ごとや、1週間ごとでいいので、定期的にパラパラと復習します。
すでに覚えた単語の付箋なりマークなりを外します。


以上が基本的な6ステップです。

単語学習では、短期間に反復して復習することが大事です。

復習の回数を重ねるごとに、その頻度を落としていき、最終的には、思い出したときに単語帳を眺める程度で、記憶をキープできるようになります。

目的は記憶することなので、方法はどんなものでも構いませんが、個人的には以上のように短期間に何度も復習する方法が忘却曲線の理屈上、ベストだと考えています。

あらゆる勉強においてそうですが、
大事なのは、やった時間ではなく、やった頻度です。


3. 最後に


いきなり英語の勉強を習慣化しようとしているので、当然うまく行かないと思います。

サボって自己嫌悪に陥る日もあると思いますが、それでも自分を許して切り替えていくことが大事です。

(単語に関してはできれば毎日やりたいですが)別にやる気がでなかったらサボってもいいんです。

大事なのは、とにかく長く続けることです。

2020年4月28日火曜日

TOEIC公式問題集 1冊だけでスコアアップ【勉強法 簡単解説】

こんにちは、ブリキらっこです。

今回は、誰しも一度は考える、

「TOEIC公式問題集1冊だけでスコアアップできる?」


という疑問にお答えします。

結論からいうと、できます

このように言う根拠は、私自身が半分以上、TOEIC公式問題集による学習だけで、TOEIC900を取得したことです。


とはいえ、”できます”とは言いましたが、別に簡単にできるわけではありません。

当然、勉強なのでそれなりに難点というか、問題点もあります。
が、それについては後にするとして、

まずは、公式問題集だけでスコアアップする勉強法を簡単に説明していきます。

少し長い記事になりますが、損はさせませんので、最後まで読んでいただければ幸いです。



1. TOEIC公式問題集モノマネ勉強法


少ない出費でTOEICスコアを手軽に上げる方法。

それは、TOEIC公式問題集のリスニング音声をモノマネすることです。

これだけで余裕でリスニング400点は越えられます。

それも公式問題集は1冊だけでも可能です。
数冊使うにせよ、最初の1冊は最低2ヶ月使い倒します。

学習の具体的な手順は簡単に次の3ステップになります。

(1) 1文ずつ丁寧にオーバーラッピング


オーバーラッピングとは、リスニング音声を聞きながら、英文を目で追って、声に出して読み上げる学習方法です。耳、目インプットアウトプットとして同時に使います。

これをPart1からPart4まで、全て丁寧に行います。

始めたばかりの頃ほど、聞き取れないところや、発音できなきところが多くでてきますが、絶対に無視しません

その日のうちに、少しでも良いので改善します。

そして、前日にやった箇所は必ず復習します。

最初は全く前進しませんが、とにかく根気に、1日最低30分毎日続けます。


(2) 懲りずに何周もオーバーラッピング


Part1からPart4までのオーバーラッピングが一通り終わっても、次のテストには移りません。(公式問題集にはテストが2つ収録されています)

同じテストを最低でも3周はオーバーラッピングします。

次第に、オーバーラッピングの実力もどんどん上がっていきますが、粗くなっているところがないか注意して、とにかく懲りずに、毎日同じテストでオーバーラッピングしまくります。


(3) 仕上げのシャドウィング


シャドウィングとは、リスニング音声を聞きながら、その内容を続けて発声する学習方法です。インプットが耳のみになるので難易度が上がります。

ステップ(2)を経て、難なくオーバーラッピングできるようになってきた辺りで、シャドウィングに切り替えます。

これまで散々オーバーラッピングをやってきた上に、テキストを見ずに行う分、目を使わないので余裕が生まれます。

この余裕が生まれることで、オーバーラッピングでは気が付かなかった、自分が本当は聞き取れていない箇所や、うまく発音できないところがはっきりします。

そこは再度、オーバーラッピングを行い、修正していきます。
この仕上げシャドウィングも最低2周はします。

シャドウィングもやり尽くし、もう本気で懲り懲りだと思ったくらいで、やっと次のテストに移り、またステップ(1)~(3)を繰り返します。


以上の3ステップです。

3ステップとは言っていますが、これを公式問題集1冊分(2テスト分)やっているだけで、2, 3ヶ月なんてあっという間に過ぎていきます。


2. この勉強法の問題点


ここまで読んだ方は気がついたと思いますが、この方法には以下の2点の問題点があります。


それぞれ少し説明したいことがあるので、順番にお話しします。


(1) 劇的に上がるのはリスニングだけ


お気づきになったと思いますが、ここまでで紹介したのはリスニングの勉強法だけです。

リスニング力に引きずられる形で、リーディングのスコアも上がらないことはないですが、せいぜい30点くらいです。

「公式問題集だけでリーディングもスコアアップできるか?」

と私も考えて色々試しました。

しかし、あくまでも私の経験上ですが、リーディングの場合、公式問題集だけで学べるのは、問題の解き方といった小手先の技術だけです。

2016年にTOEIC L&Rになってから、試験の難易度は年々上がり、それ以前のものとはほぼ別物と化し、小手先では何とかならなくなりました。

小手先の技術が、TOEICでスコアを取るために、重要であることには変わりありませんが、そもそもの英文読解力やスピードがないと、小手先技術はその真価を発揮しないので、まずは実力を上げることに注力する方が、結局は近道です。

では、そのリーディングの実力を上げる勉強法はというと、やはりたくさん英語を読むことが一番です。とはいえ、多読をするのはハードルが高いと感じますよね。

そういう方向けに、当ブログの『多読本ラダーシリーズを読もう』の記事では、おすすめの多読本や長く多読を続ける方法等を紹介していますので、気になる方はご覧ください。


(2) とにかく根気がいる


この勉強法、お金はいりませんが、とにかく根気がいります。

高校時代に英語が得意で、名の知れた有名大学出身みたいな経歴の人であれば、基礎能力が高いので、わりと早くに要領掴んで急成長するかもしれません。

しかし、私を含め、多くの人がそうではありません。

それなりに長期学習を必要とします。 
とはいえ、いきなり始めて、継続しようと思っても難しいです。

では、どうすれば続けられるのか?

重要なのは習慣化です。

毎日ハミガキをすることと同じように、自分を徐々に毎日繰り返し学習する生活に慣らしていくことが必要なわけです。

そこで私は、毎日の学習を段階的にレベルアップさせ、習慣化させる勉強法を行っていました。

それが、当ブログで紹介している、


になります。
こちら今回お話した勉強法の注意点などについてもより詳しく説明していますので、よろしければ、参考にしてみてください。(「使った教材だけ知りたいよ」という方はこちらの記事をどうぞ)

紹介している勉強法をそのままトレースするのもいいですが、自己分析をよく行って、自分が実行できるものにアレンジすることをオススメします。その方が続きます。


3. 最後に:もっと手っ取り早い方法は?


最後まで読んでいただきありがとうございます。
さて、以上を読んで、

「もっと手っ取り早くスコアアップしたい」

と思った方、もはやお金をかけて勉強した方が早いと思います。

自分で勉強法を考えて学習する、いわゆる独学をするには、お金をかけない代わりに、それなりに時間と精神力がいります。

この記事を読んで、

「うわ、独学めんどくせ。無理だわ」

と思ったなら、やはり教材にお金をかけて充実した教育コースを受け、お金をかけているという事実をモチベーションに頑張るという手段をとった方が早い気がします。

なにより、足踏みしている時間がもったいないです。

ありがたいことに、最近では様々なアプリや通信教育があります。

実際に結果を出した英語学習仲間が使っていたアプリのリンクを以下に載せておきますので、ぜひ、ご一考ください。ついでに、英会話教材なら、ネイティブキャンプが圧倒的におすすめです。その理由はこちら

追記:こちらの記事では、私が行った独学とスタディサプリをコストの面から比較し、ちょっとした考察もしてみました。勉強法に迷っている方の参考になればと思います。

2020年4月26日日曜日

技術士補 勉強 四大力学を1から学び直すなら参考書はこれ

こんにちは、ブリキらっこです。

今回は、技術士(機械部門)一次試験や機械設計技術者3級の取得にあたって、四大力学(材料力学、流体力学、熱力学、機械力学)を1から学び直したいという方にオススメの教科書を紹介します。

結論から言えば、私がオススメするのは、こちらの『分かりやすい機械教室』シリーズです。






では、なぜオススメなのか。

大学時代、色んな教科書を買わされ、読まされてきた私の経験から見て、その理由は主に以下の3点です。


1つずつ簡単に解説していきます。


1. 「分かりやすさ」にフォーカスした内容


少なくとも私が知っている限り、大学時代に買わされるような専門科目の参考書の多くは、複雑な理論を紐解いていく、抜け目のない完成された専門書でした。

故に、読んで理解するのに、(私の知能では)かなり時間を必要としましたし、結局、理解しきれずに投げ出したことの方が多いくらいです。

その点、今回紹介している『分かりやすい機械教室』シリーズは、本来の理論の難解さを最小限に抑えて、とにかく分かりやすく伝えることに重点を置いています。


2. とにかくスラスラ読める


とにかく分かりやすいようにできているので、専門書特有の難しい言い回しや、専門用語少なく、参考書にしてはスラスラ読めます。

実際に、私自身、同シリーズの材料力学、流体力学、熱力学の3冊を読み終えるのに、1ヶ月ほどしか要しませんでした。

(1カ月で読み切るのも、それなりに大変でしたが、大学で買わされた参考書で勉強していたら、絶対にこうはいかなかったと思います)

参考書によっては、文字サイズが小さく、1ページに内容をぎっしり敷き詰めたようなものもありますが、こちらのシリーズにおいてはその心配はいりません。とにかく読みやすいです。


3. 実践的な練習問題(回答・解説付)


先述したように、よく見かける専門科目の参考書では、理論を紐解いて理解することにフォーカスしている傾向にあります。

そのため、練習問題でも、思考力を試すような、理論を追求する問題結構な割合を占めています。

その点、『分かりやすい機械教室』シリーズでは、学んだ理論を使って、具体的な数値を求める計算問題が大半であり、技術士(機械部門)一次試験や機械設計技術者3級に似た出題内容となっています。

たとえば、材料力学では、荷重が加わったリベット継手の板とリベットそれぞれに生ずる引張(または圧縮)応力、せん断応力を求める問題などです。この問題は、機械設計技術者3級において出題履歴があります。


4. まとめ


以上の3点をまとめると、『分かりやすい機械教室』シリーズは、複雑な理論を紐解いて真に「解る」ことよりも、理論はある程度にして、その知識を実際に「使う」ことにフォーカスされた内容と言えます。

そして、この知識を「使う」力こそ、技術士一次試験や機械設計技術者試験で求められてくるものだと思います。よって、こちら『分かりやすい機械教室』シリーズは、これらの試験勉強に最適な参考書と言っても過言ではないでしょう。

以上より、私はこちらのシリーズをオススメします。

0から四大力学を始める方や、手早く学び直したい方は、ぜひ、手に取ってみてください。

なお、当記事は、厳密に理論を紐解く参考書が悪いと言っているわけではありません。そういった参考書は、ある分野で専門的な業務や研究を行うにあたっては絶対に欠かせません。ただ、各科目を広く学び、手早く資格を取るという目的に対しては、最適ではないというだけです。

技術士(機械部門)一次試験の勉強法や、機械設計技術者3級の勉強法の記事において、各資格試験の勉強方法、学習期間・時間、他のオススメ参考書を紹介しています。

参考にしていただければ幸いです。

2020年4月24日金曜日

Ewin 新型 Bluetooth 折り畳み式キーボードのレビュー

こんにちは、ブリキらっこです。

今回は先日買った、
EWINのBluetooth 折り畳み式キーボードの評価と感想をお届けします。

色は黒とブラウンで、なぜかブラウンの方が500円安かったのでブラウンにしました。


結果から言うと、評価は★5つ。買って良かったです。
リーズナブルで、ポータブルで、とても使いやすい。

ただ、これだけでは口コミサイトのレビューと変わらないので、より詳細にお話ししていきます。

この製品で私が主に気に入ったのは、
になります。


1. サイズ


まずは、サイズについてみていきましょう。
仕様は次のようになっています。

【仕様】:
 本体サイズ:290 x 99 x 4mm
 折りたたみサイズ: 145 X 99 X 12mm

これだけ見ても、サイズ感がイマイチよくわかりませんよね。
一応、Amazonの商品説明で、実物の写真が載っていたのですが、それもイマイチ(信用してない)。

というわけで、サイズ感を掴みやすいように写真を撮ってみました。

まずは、折り畳んだときです。

折り畳んだ状態(正面)

折り畳んだ状態(側面)

どうでしょうか。

このように折り畳んだ状態では、誰に家にもあるような通常のペーパーバックと同じくらいのサイズで、手軽に持ち運べて便利です。

ついでに、こちらのペーパーバックは、私の大好きな半沢直樹シリーズの『オレたちバブル入行組』(サイズ: 157 X 108 X 15mm)です。

次に、開いたとき(使用時)を見ましょう。

(2) 開いた状態

開いた状態で、このように手を重ねてみても、両手がぶつかることはなく、また、キーが小さすぎるということもなく、ちょうど良いフィット感です。


2. 重さ


次に重さです。
仕様では157gとなっています。

とはいえ、グラムで言われてもよくわかりませんよね。

というわけで、だいたい同じくらいの重さのものを家で探したところ、先ほどの『オレたち花のバブル入行組』(363ページ)よりも、少し軽いくらいの重さであると分かりました。

このように、ペーパーバックほどの気兼ねなく扱える重さであることも、個人的には高評価でした。

(折り畳みならだいたいみんな軽そうですけどね)


3. キーの配置


最後に、キーの配置です。
正直、これがこの商品を選んだ一番大きな理由です。

Amazonの商品説明の写真では、キーボードが傾いていて分かりにくいので、真正面から写真を撮ってみました。



何が良いかと言うと、私が普段使用しているDELL製キーボードとキーの配置が似ているのです。これが決め手になり、購入に至りました。

皆さんも、普段使っているキーボードを意識して、折り畳みキーボードを探すと後悔が少ないと思います。

というのも、折り畳みキーボードには、折り目の部分に大きな間隔が空いているタイプのものや、普通のキーボードとはキーの形や大きさ、そして配置が大きく異なるものが結構あります。こういったものは避けた方が良いでしょう。

さて、以上が私がこの商品で特に気に入った点でした。

ついでに、他の仕様は以下のようになっています。

【仕様】:
充電時間:1.5-2h
連続使用時間:60h
スタンバイ時間:220h
仕事距離:10m
仕事電圧:3.2-4.2v
動作電流:<3ma
充電電流:250ma
キー数:80キー
保証時間:18ヶ月保証期限(2020年4月時点)

このあたりの仕様は、他の商品と大差ない印象です。

また、仕様にはありませんが、こちらの商品は、外装がレザーであることと、最大3台までのパソコン、タブレット、スマートフォン等とのマルチ接続が可能であることを売りにしています。

連続使用時間などは、値段が高いものを買えば当然延びます。
しかし、個人的には、先にあげた3点、サイズ重さ、そして特に、キーの配置に気を使った方が良いと思います。

今回は以上です。
ではまた。

2020年4月22日水曜日

ラダーシリーズ オススメ度と感想 (5)

こんにちは、ブリキらっこです。

ここでは、私が読んだラダーシリーズの評価(オススメ度)とちょっとした感想などをお話しします(第5回)

なお、オススメ度は、5段階評価で★マークで示していきます。
また、オススメ度と感想はともに、超個人的なものです。

ラダーシリーズをこれから英語学習に活用しようという方々の参考になればと思います。

また、本を選びや読む際の注意点についてはこちらの記事で紹介しています。
よろしければ、参考にしてみてください。



1. 何がヘン?この英語 English Made Funny




ジャンル:笑い、教養

レベル:3

オススメ度:★★★★★

語数:10,660

感想:

外国人が聞いた、日本人のヘンな英語(主に発音ミス)をおもしろおかしく紹介している本です。

内容が笑えるのはもちろんのこと、非常に優しい文法で書かれているので、初心者でも読みやすいものとなっています。

本を読みながら声をあげて笑ったのは久しぶりでした。

楽しく笑って英語を学びたい人にオススメです。

留学や海外旅行を考えている人は、この本の登場人物のように、いらぬ恥をかかないためにも必読です。


2. ガイコク人日本体験記 Jon's Chopsticks




著者:Rebecca Milner

ジャンル:教養

レベル:3

オススメ度:★★★★☆

語数:12,500

感想:

日本に滞在した外国人の人々が日本人の文化や習慣に対して疑問に思うことや、成功体験、不安になった体験、フラストレーションなどが語られている本です。

日本の明言されていない文化や風潮が苦手で、なんならそういったものに疑問や反感すら抱いている人は、この本の外国人の言葉に頷きながら楽しく読めると思います。

私は「まぁ、この外国人たちの気持ちは分からんでもない」くらいの気持ちで読めました。


3. 風と共に去りぬ Gone With the Wind




著者:Margarel Mitchell

ジャンル:時代小説

レベル:3

オススメ度:★★★★★

語数:34,550

感想:

舞台はアメリカ、南北戦争下のジョージア州アトランタ市です。アイルランド系移民の父とフランス系名家出身の母を持つ、気性の激しい南部の女、スカーレット・オハラの半生を描いた作品です。

主人公のスカーレットが戦争を経て変わっていく姿には、生き抜く強さや開拓者精神を感じ、思わず羨望の念を抱きました。

またそれだけでなく、スカーレットを取り巻く登場人物たちもとても魅力的でした。

特に、メラニーやアッシュレイといったスカーレットとはある要素で対照的な人物や、逆に、レットのような彼女に近しい心根の人物が、スカーレットと影響を及ぼしあい、刻々と変化していく様子は諸行無常で、自然と飲み込まれました。

ラダーシリーズでトップクラスのお気に入りです。オススメします。


4. ソクラテスの弁明 Apology




著者:Plato

ジャンル:伝記

レベル:3

オススメ度:★★★★☆

語数:11,110

感想:

『無知の知』で有名なソクラテスが、死刑の宣告を受けた際の裁判の様子を、弟子のプラトンが記した本です。

文法は現代のものに直されているので問題なく読めました。
哲学に興味がなくても、理屈好きだったり、正しいってなんだろうって疑問を持ったりしている人は、楽しく読めるのではないかと思います。

ソクラテスが裁判にかけられて死刑になった理由を、超ラフにまとめてしまうと、あらゆる偶像的な権威に向かって正論をたたきつけた結果、その人たちの反感を買ったことです。

何を言っているか分からないと思いますが、私も何を言っているか分かりません。
とんでもない理由ですよね。

でも、死刑にはならないにせよ、こういうのは現代でもあると思います。
社会的に死刑みたいになる点では、ある意味で死刑より残酷かもしれませんね。

正しいことを言う人を隅へ追いやって裁いていしまう文化は、現代特有の文化というわけではなく、人間である以上は必然的に生じてしまうシステムなんだと思いました。

一方で、あらゆる無知が分かるほど賢いのにも関わらず、人間の心の弱さへの理解が薄く、ただ周囲を否定するだけだった辺り、ソクラテスはある意味無知だったのかなとも思いました。

人間相手に話をする以上、現代でも大事なのは、案外、態度や口調といった伝え方な気がします。正しいかどうかはその次の段階です。


5. 緋文字 The Scarlet Letter




著者:Nathaniel Hawthorne

ジャンル:ゴシックロマン

レベル:3

オススメ度:★★★★★

語数:20,070

感想:

舞台は、17世紀のアメリカ、ニューイングランドの清教徒社会で、姦通の罪(不倫)を犯した後に娘を出産し、その父親の名を明かすことを拒んだ女性、ヘスター・プリンが悔恨と尊厳の内に新しい人生を歩む物語です。

この作品に関しては何を言ってもネタバレになってしまうので、大したことは言えませんが、最初から誰が娘の父親なのか明らかだった点が、個人的にはもう少し隠して欲しかったなと思いました。

ただ、最後の展開がかなり好みだったので★5つです。
悲しいけどこれ以上物語に関わる感想はホントに何も言えない……。

17世紀といえば、ヨーロッパの人間がアメリカ大陸に入ってきてしばらくの頃で、個人的にその時代の物語というのを見た覚えがなかったので、当時の世界観がとても新鮮でした。

また、この作品は、税関に勤めていた著者が、職場で発見した証拠書類を参考に、足りない部分を補完して書いたものだそうです。つまり、ヘスター・プリンが罪を犯した事実そのものは、実際にあったことみたいなので、伝記として読むのもまた一興だと思います。


6. 最後に


いかがだったでしょうか。

今回で、私が大学院生時代に読んだラダーシリーズ21冊の評価と感想紹介はおしまいです。

現在は、近くの図書館にラダーシリーズがありませんし、かといって自分で買う気も今のところないので、これ以上のシリーズ紹介は今のところ未定です。

全て個人的な評価・感想ですが、
何を読めばいいか分からない方や、
なかなか読む気が起こらない方にとって、
当ブログの感想が本を手に取る良いとっかかりになればいいかな、
くらいの気持ちで書いています。

また、当ブログでは、TOEICのリーディング学習として、
ラダーシリーズを読むことを推奨しており、
本を選びや読む際における注意点についてこちらの記事で紹介しています。

よろしければ、ぜひ参考にしてみてください。

2020年4月21日火曜日

ラダーシリーズ オススメ度と感想 (4)

こんにちは、ブリキらっこです。

ここでは、私が読んだラダーシリーズの評価(オススメ度)とちょっとした感想などをお話しします(第4回)

なお、オススメ度は、5段階評価で★マークで示していきます。
また、オススメ度と感想はともに、超個人的なものです。

ラダーシリーズをこれから英語学習に活用しようという方々の参考になればと思います。

また、本を選びや読む際の注意点についてはこちらの記事で紹介しています。
よろしければ、参考にしてみてください。



1. 嵐が丘 Wuthering Heights




著者:Emily Bronte

ジャンル:悲劇

レベル:4

オススメ度:★★★☆☆

語数:19,480

感想:

文法が現代のものでないのか、かなり難解でとても読みにくい本でした。それに加えて、複数の登場人物の名前が被っていて、最初は困惑しました。最後まで読むのにかなりの時間をかけてしまった印象です。

よって、これから多読を始めようという人にはオススメできません。

ストーリーに関しては、何を言ってもネタバレになるのですが、強いて言うなら、お昼に放映されている韓国ドラマみたいな具合にドロドロとした話でした。最後までドロドロで悲劇です。

『世界三大悲劇』や『世界の十大小説のひとつ』と名高い評価を受けていますが、すでにドラマやアニメで色々なものが出ている現代では、わりとありそうなものに思えてしまいました。実際は、私にこの小説の価値を感じるだけの学がないだけな気もします。

17世紀のヨーロッパ事情に詳しかったら、当時の文化や価値観と照らし合わすことで、もっと楽しく違う印象で読めたと思います。


2. ジョン・F・ケネディー・ストーリー The JFK Story




著者:Miki Terasawa

ジャンル:伝記

レベル:4

オススメ度:★★★★★

語数:10,920

感想:

ケネディ大統領が、人種差別問題やソ連との核戦争阻止に尽力し、現代のアメリカ文化に多大な影響を与えたことだけでなく、実は幼少期からの病気に苦しめられていたことや、女癖がとても悪かったことまで、赤裸々に語られていました。

伝記であって物語ではないので、ここがこう面白かったとか中々評論できませんし、読んで感じたこともうまく言葉にできません。

強いて言うなら、稚拙ですが、人間って多面性があるな、とか、ケネディ大統領すげぇな、くらいですかね。

ただ、とてもオススメします。
歴史を知ると、文化の見方に奥行きが出てきて、また1つ成長した気分になります。

ケネディ大統領の生きた時代は、今のアメリカに至るための重大なターニングポイントとなっているため、アメリカがどんな国なのか少しでも興味がある人は、読んでおいた方が良いと思います。


3. グレート・ギャッツビー The Great Gatsby




著者:Scott Fitzgerald

ジャンル:悲劇

レベル:4

オススメ度:★★★★★

語数:19,980

感想:

舞台は第一次世界大戦後のアメリカで、ニューヨークの外れの大豪邸に住む謎の男ギャッツビーの隣に、主人公のニックが引っ越してきてから始まる悲劇の物語です。

お金持ちということ以外は何から何まで謎に包まれたギャッツビーという男に、ニックは他人とは違うものを感じて強く惹かれていきます。

物語は、そんなギャッツビーに夢中なニックの目線で描かれています。

これ以上は何を言ってもネタバレになるので詳しくは言えませんが、ひっ迫する恋愛模様と、その状況に右往左往する登場人物たちの静かなぶつかり合いに、思わず手に汗握って、夢中になって読んでしまいました。
そして、読み終わった後は、何かが心に引っかかって取れない物語でした。
違和感を抱いたというか、なんだか気になった点がいくつかあります。

例えば、渦中、ニックは最後まで、周囲の人間の振舞いや人間性について、かなり神経質に語っているわりに自己省察が少ないことや、物語の要所要所で出てくる眼鏡屋の看板の描写などです。

これらのモヤモヤを解消するためにも2回は読みました。

しかし、解消しきれなかったので、村上春樹の翻訳版も買いました。
時間があるときにしっかり読みたいと思います。
それくらい私のツボにはハマりました。オススメします。


4. ロスト・イン・トーキョー Lost in Tokyo




著者:Michael Brase

ジャンル:ミステリー小説

レベル:5

オススメ度:★★★★☆

語数:23,500

感想:

フリーで翻訳の仕事をしている主人公が、ひょんなことから失踪した大企業のご令嬢の捜索を任されてしまうという物語です。

基本的には飽きずに楽しく読むことができましたが、失踪したご令嬢の居場所を予測して、見つけるまでが順調に行き過ぎた感があったので、もう1クッションあったらもっとよかったと思いました。

ラストシーンで畳みかけるように物語が進んでいく様はとても心地よかったです。

ラダーシリーズのレベル5になると、語彙に制限がないので、知らない単語が多く出てくる傾向にありました。

初級レベルの方は、レベル5で読みたい本があっても、まずはレベル1, 2から始めていくことをオススメします。


5. 最後に


いかがだったでしょうか。

ジョン・F・ケネディー・ストーリーと、華麗なるギャツビーは特にオススメします。
誰にでも読みやすいのは、ジョン・F・ケネディー・ストーリーだと思います。

全て個人的な評価・感想ですが、
何を読めばいいか分からない方や、
なかなか読む気が起こらない方にとって、
当ブログの感想が本を手に取る良いとっかかりになればいいかな、
くらいの気持ちで書いています。

また、当ブログでは、TOEICのリーディング学習として、
ラダーシリーズを読むことを推奨しており、
本を選びや読む際における注意点についてこちらの記事で紹介しています。

よろしければ、ぜひ参考にしてみてください。