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2020年4月22日水曜日

ラダーシリーズ オススメ度と感想 (5)

こんにちは、ブリキらっこです。

ここでは、私が読んだラダーシリーズの評価(オススメ度)とちょっとした感想などをお話しします(第5回)

なお、オススメ度は、5段階評価で★マークで示していきます。
また、オススメ度と感想はともに、超個人的なものです。

ラダーシリーズをこれから英語学習に活用しようという方々の参考になればと思います。

また、本を選びや読む際の注意点についてはこちらの記事で紹介しています。
よろしければ、参考にしてみてください。



1. 何がヘン?この英語 English Made Funny




ジャンル:笑い、教養

レベル:3

オススメ度:★★★★★

語数:10,660

感想:

外国人が聞いた、日本人のヘンな英語(主に発音ミス)をおもしろおかしく紹介している本です。

内容が笑えるのはもちろんのこと、非常に優しい文法で書かれているので、初心者でも読みやすいものとなっています。

本を読みながら声をあげて笑ったのは久しぶりでした。

楽しく笑って英語を学びたい人にオススメです。

留学や海外旅行を考えている人は、この本の登場人物のように、いらぬ恥をかかないためにも必読です。


2. ガイコク人日本体験記 Jon's Chopsticks




著者:Rebecca Milner

ジャンル:教養

レベル:3

オススメ度:★★★★☆

語数:12,500

感想:

日本に滞在した外国人の人々が日本人の文化や習慣に対して疑問に思うことや、成功体験、不安になった体験、フラストレーションなどが語られている本です。

日本の明言されていない文化や風潮が苦手で、なんならそういったものに疑問や反感すら抱いている人は、この本の外国人の言葉に頷きながら楽しく読めると思います。

私は「まぁ、この外国人たちの気持ちは分からんでもない」くらいの気持ちで読めました。


3. 風と共に去りぬ Gone With the Wind




著者:Margarel Mitchell

ジャンル:時代小説

レベル:3

オススメ度:★★★★★

語数:34,550

感想:

舞台はアメリカ、南北戦争下のジョージア州アトランタ市です。アイルランド系移民の父とフランス系名家出身の母を持つ、気性の激しい南部の女、スカーレット・オハラの半生を描いた作品です。

主人公のスカーレットが戦争を経て変わっていく姿には、生き抜く強さや開拓者精神を感じ、思わず羨望の念を抱きました。

またそれだけでなく、スカーレットを取り巻く登場人物たちもとても魅力的でした。

特に、メラニーやアッシュレイといったスカーレットとはある要素で対照的な人物や、逆に、レットのような彼女に近しい心根の人物が、スカーレットと影響を及ぼしあい、刻々と変化していく様子は諸行無常で、自然と飲み込まれました。

ラダーシリーズでトップクラスのお気に入りです。オススメします。


4. ソクラテスの弁明 Apology




著者:Plato

ジャンル:伝記

レベル:3

オススメ度:★★★★☆

語数:11,110

感想:

『無知の知』で有名なソクラテスが、死刑の宣告を受けた際の裁判の様子を、弟子のプラトンが記した本です。

文法は現代のものに直されているので問題なく読めました。
哲学に興味がなくても、理屈好きだったり、正しいってなんだろうって疑問を持ったりしている人は、楽しく読めるのではないかと思います。

ソクラテスが裁判にかけられて死刑になった理由を、超ラフにまとめてしまうと、あらゆる偶像的な権威に向かって正論をたたきつけた結果、その人たちの反感を買ったことです。

何を言っているか分からないと思いますが、私も何を言っているか分かりません。
とんでもない理由ですよね。

でも、死刑にはならないにせよ、こういうのは現代でもあると思います。
社会的に死刑みたいになる点では、ある意味で死刑より残酷かもしれませんね。

正しいことを言う人を隅へ追いやって裁いていしまう文化は、現代特有の文化というわけではなく、人間である以上は必然的に生じてしまうシステムなんだと思いました。

一方で、あらゆる無知が分かるほど賢いのにも関わらず、人間の心の弱さへの理解が薄く、ただ周囲を否定するだけだった辺り、ソクラテスはある意味無知だったのかなとも思いました。

人間相手に話をする以上、現代でも大事なのは、案外、態度や口調といった伝え方な気がします。正しいかどうかはその次の段階です。


5. 緋文字 The Scarlet Letter




著者:Nathaniel Hawthorne

ジャンル:ゴシックロマン

レベル:3

オススメ度:★★★★★

語数:20,070

感想:

舞台は、17世紀のアメリカ、ニューイングランドの清教徒社会で、姦通の罪(不倫)を犯した後に娘を出産し、その父親の名を明かすことを拒んだ女性、ヘスター・プリンが悔恨と尊厳の内に新しい人生を歩む物語です。

この作品に関しては何を言ってもネタバレになってしまうので、大したことは言えませんが、最初から誰が娘の父親なのか明らかだった点が、個人的にはもう少し隠して欲しかったなと思いました。

ただ、最後の展開がかなり好みだったので★5つです。
悲しいけどこれ以上物語に関わる感想はホントに何も言えない……。

17世紀といえば、ヨーロッパの人間がアメリカ大陸に入ってきてしばらくの頃で、個人的にその時代の物語というのを見た覚えがなかったので、当時の世界観がとても新鮮でした。

また、この作品は、税関に勤めていた著者が、職場で発見した証拠書類を参考に、足りない部分を補完して書いたものだそうです。つまり、ヘスター・プリンが罪を犯した事実そのものは、実際にあったことみたいなので、伝記として読むのもまた一興だと思います。


6. 最後に


いかがだったでしょうか。

今回で、私が大学院生時代に読んだラダーシリーズ21冊の評価と感想紹介はおしまいです。

現在は、近くの図書館にラダーシリーズがありませんし、かといって自分で買う気も今のところないので、これ以上のシリーズ紹介は今のところ未定です。

全て個人的な評価・感想ですが、
何を読めばいいか分からない方や、
なかなか読む気が起こらない方にとって、
当ブログの感想が本を手に取る良いとっかかりになればいいかな、
くらいの気持ちで書いています。

また、当ブログでは、TOEICのリーディング学習として、
ラダーシリーズを読むことを推奨しており、
本を選びや読む際における注意点についてこちらの記事で紹介しています。

よろしければ、ぜひ参考にしてみてください。

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