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2020年6月17日水曜日

就活で役立つ大学1~2年生の過ごし方【サークル編】

こんにちは、ブリキらっこです。

ここでは、就活で役立つ大学1~2年生の過ごし方でも、部活動やサークル活動、学生委員会などにフォーカスしてお話しします。



1. イニシアティブをとる


アルバイト編でも同じことを言っていますが、部活動やサークル活動、学生委員会などでも最も重要になるのは、イニシアティブをとることです。

イニシアティブには、自発性、牽引、積極性、主導など様々な意味が込められていますが、「自ら何かを発信・牽引・行動する精神、開拓者精神」くらいに捉えてもらえると良いです。

とはいえ、これらの活動における「イニシアティブをとる」とはどういうことか、分かりづらいと思うので、ジャンルごとにいくつか例を示したいと思います。

運動部・体育系サークル

・キャプテンや副キャプテン等を務めてチームをまとめる

・大きな試合に出場して入賞を目指す


文科部・文科系サークル

・会長や副会長等を務めて団体をまとめる

・賞レース(コンテスト、グランプリ)に出場して入賞を目指す


学生委員会・ベンチャー企業等

・委員長など進んでリーダー役を担う

自分の意志と裁量をもってプロジェクトを進める


以上に示したものはあくまでも例ですが、このような行動をとっていると、苦労や挫折を伴う経験や、自分の強みを発揮できる経験に巡り合いやすいです。

また、上の例に挙げたような機会は自然と巡ってくるものではありません。だから、最初から積極的に掴みに行くことが大切です。これも1つのイニシアティブです。

そういった行動こそが就活では花開きます。


2. 所属意識に満足しない


上述した内容で分かったと思いますが、重要なのはイニシアティブをとることなので、所属する団体そのものは何でも良いです。

ただし、どの団体に入るにせよ、1つ注意点を挙げると、それは、所属意識に満足しないことです。これはよりによって大学1, 2年生にありがちなことです。

意識的か無意識的かに限らず、あるグループや団体に「所属している自分」に根拠のない自身や誇りを持つ人は結構いると思います。(実際、大学1年生の私自身がそうでした)

しかし、所属している事実に満足し、リーダーや行動を起こしている人たちの取り巻きをして、自分もできた気になっているだけでは、何も身につきませんし、次にはつながりません。

本当に誇りを持ちたいなら、自ら考えて行動し、着実に経験を積む中で、基礎能力や考える力を身に着けることです。

さもなければ、ハリボテ思い込みは、就職活動で見事に剥がれます。

よって、就活を始めてから「俺って何にも持ってないじゃん……」となる前に、日々イニシアティブを意識して部活動やサークル活動、その他委員会活動に励みましょう。

2020年6月13日土曜日

就活で役立つ大学1~2年生の過ごし方【アルバイト編】

こんにちは、ブリキらっこです。

今回は、就活で役立つ大学1~2年生の過ごし方の中でも、特にアルバイトにフォーカスしてお話しします。

「アルバイトのことって就活で話せるの?」

と思うかもしれませんが、基本的にトピック自体はなんでもOKです。
ただし、必ず満たしておくべきことが1つあり、それは、その経験に確かなが伴っていることになります。

ここでは、大学1~2年生でのアルバイト経験をの伴うものにするためのアルバイト選びや働く上での心構え・行動についてお話しします。



1. 就活に役立ちやすいアルバイト


結論から言えば、就職活動に役立ちやすいアルバイトは接客業です。

「いや、そんなんほとんどそうやん」

と思う人もいるかもしれません。

確かにアルバイトと言えば接客業ですが、コミュニケーションを取ることを面倒がって、そもそもアルバイトそのものをしなかったり、なるべく人と関わらず済むようなクラウドソーシングや内職をしたりする人も案外います。

しかし、アルバイトをする必要がない人も、人と関わらないアルバイトを進んでやっている人も、企業に就職するつもりなら、接客業を中心とした広い年代層の人々と関わるアルバイト1度はしておくことをおすすめします。

というのも、就職活動では、コミュニケーション能力がないと、もはや何もできないといっても過言ではないからです。

就活では、自分の考えをうまくまとめて話すことはもちろん、相手の質問の意図を読んで適切に回答すること、咄嗟の対応力、ある程度敬語を使い慣れていること、そして、大人との関わり方・話し方を身に着けていることが重要になります。

これらのことをしてこなかった人が、就活になっていきなりやろうとしても難しいのです。

逆に、接客業でアルバイトをすると、そういったことを嫌でも学ばざるを得ないため、自然とポテンシャルを身に着け、就職活動を始めたときにあまり苦労せずに済むのです。

接客業にも色々ありますが、自分の目指す企業や分野が決まっている方は、それに関連する商品を扱っているような会社で働く方が後々役立ちやすいです。

一方、特にアルバイトでやりたいことや目標がない方は、2年周期くらいで大きい企業から小さい企業まで色んな会社を渡り歩くと、見識が広がって良いと思います。

大学卒業後、企業に就職するつもりなら、接客業のアルバイトを1度は経験しておきましょう。


2. 就職に役立つアルバイト経験を築くための心構え・行動


アルバイトを単なる小遣い稼ぎではなく、就活で使える有益な経験にするために必要なもの。

それは、イニシアティブです。

イニシアティブには、自発性、牽引、積極性、主導など様々な意味が込められていますが、「自ら何かを発信・牽引・行動する精神、開拓者精神」くらいに捉えてもらえると良いです。

アルバイトというのは、基本的に言われたことをこなすことがメインです。

だって、バイトですから、正直、言われたことだけやってりゃいいんですよ。
「バイトに期待すんな」と、学生バンドでズンチャカしていた当時の私も思っていました。

しかし、他のアルバイト民と一緒になって、言われたことだけやっているようでは、せっかくのアルバイトに費やした時間を就活に活かすことは難しいです。

そこで必要になるのが「イニシアティブ」です。

自分がイニシアティブをとれるような場面がないか、バイト先で探して実践することが重要です。ここで「イニシアティブをとる」について具体的に言うと、例えば以下のような行動を起こすことになります。

・接客対応の満足度調査が始まったので、総合評価満点を目指す

・アルバイトも参加できる接客売上レースに参加し、ランキング1位を目指す

・売り場レイアウト改善提案の社内募集に応募し、採用・実施されることを目指す

・職場での信頼を高めてバイトリーダーとなり、職場の改善案を提言する

このような行動を普段から心がけていると、意識せずとも、自分の強みが発揮される経験をしたり、難題や弱みを乗り越える経験に巡り合ったりします。

そういった経験は時には苦しいものですが、それこそが就活においては大いに役立つのです。(その理由はかなり長くなるのでここでは語りませんが、就活生向けの『就活のすゝめ』シリーズを読めば分かります)

進んでイニシアティブを発揮し、有益なアルバイト経験を積みましょう。

2020年6月11日木曜日

過去現在質問に答えるコツ|面接対策編

こんにちは、ブリキらっこです。

ここでは、過去現在質問にうまく答えるためのコツを5つ紹介します。それぞれ以下の通りです。

(4) 最初の『キャッチコピー』は後回し!まずは内容重視!

(5) 『頑張ったこと』『自己PR』『志望動機』と結び付けて奥行きを持たせる!(New!!)

コツ(1)~(4)までは、すでに『頑張ったこと』の書き方や『自己PR』の書き方で解説したものなので今回は解説を省きますが、一応それぞれ解説してある記事へのリンクはつけてあります。

ES&履歴書編でも述べましたが、コツ(1)~(4)は『頑張ったこと』『自己PR』だけでなく、他の過去現在質問にも応用できます。だからといって、無理に全てのコツを使う必要はなく、それぞれ質問によってうまく使い分けることが大切です。

今回、新たに紹介するコツ(5)に関しては、面接特有のコツになります。

そして、これに関してはできるだけ多く活用してほしいコツでもあります。

そのように言う理由も踏まえて、コツ(5)について解説をしていきます。


(5) 『頑張ったこと』『自己PR』『志望動機』と結び付けて奥行きを持たせる!


コツ(5)について、実例を通してお話しした方が早いので、まずは例を示します。

面接で聞かれる可能性がある過去現在質問は、色々ありますが、今回は、

「あなたの挫折した経験はなんですか?」

という質問への回答例を挙げたいと思います。


Q「あなたの挫折した経験はなんですか?」

A「はい。私は高校時代にバスケットボール部で、大きな挫折を味わいました。熱心に練習した甲斐もあり、2年生からは試合に出られるようになったのですが、すぐに1群から外されてしまいました。最初は理由が分からず、無断で休むほど荒みました。しかし、仲間の一言をきっかけに、自分が試合中、周りが見えていないことに気が付き、それからは、メンバーの強みや試合の状況をよく見て動くようにしました。結果的に、再び試合に出られるようになり、この経験を通して、チームで戦えばより大きな力を生み出せることを学びました(約40秒)」

これくらいでなんとか40秒くらいですね。

マインドその1と照らし合わせると、ここでは『性格』の要素が弱い気がしますが、どうせこの後に『深掘り質問』がきて、詳細を質問されるので、そのとき補足すれば良いのです。たとえば、

Q「その仲間にはなんて言われたの?」

A「はい。彼からは「練習で君がいないとチーム全体の士気が下がる」と言われたんですね。そこで最初の「練習で」っていうフレーズがどうも気になって、彼を問い詰めたところ、チームのみんなが、試合中の私は自分しか見えていないと陰で言っていることが発覚したんです。落ち込んだ一方で、何か見えた気がして、そこから全てが変わりました。今となっては本当に感謝しています」

みたいな感じで。

この追加情報からは、普段の練習では、彼がチームでムードメーカー的な立ち位置だったことが分かり、大学での彼の在り様とリンクするところがあります。

つまり、『性格』を一貫できています。

さて、補足のためにだいぶ本題から逸れましたが、

ここからは、コツ(5)についてです。

まず、注目して欲しいフレーズとして以下の2つがあります。

「自分が試合中、周りが見えていないことに気が付き、それからは、メンバーの強みや試合の状況をよく見て動くようにしました。(中略)この経験を通して、チームで戦えばより大きな力を生み出せることを学びました」

これらのフレーズですが、なんだか既視感がないでしょうか。

実は、彼の履歴書を振り返ってみると、『自己PR』では「チームで活きる状況把握力」を自分のPRポイントとして押しているんです。

今回のこの高校時代の挫折の「チームで戦えば大きな力を生み出せることを学んだ」ストーリーは、『自己PR』で強みとしている「チームで活きる状況把握力」が芽生えたルーツとも言えるストーリーになっているように思えませんか?

この高校時代の挫折のストーリーを知った後に、改めて『自己PR』を見ると、

彼がこの高校時代の挫折以来、「チームで活きる状況把握力」をじっくり実らせてきたからこそ、大学でアルバイト先の危機を救うことができ、今はその『能力』を強みとして胸を張ることができるんだな、と思えますし、なんだか感心してしまいますよね。

つまり、「あなたの挫折した経験は?」という過去現在質問のストーリーを、『自己PR』のストーリーに結び付けることで、履歴書から面接までの全体を通して、彼の人物像に奥行きとまとまりをもたせているわけです。

「この人には、昔こういうことがあったから、今こうなったのか。だから、今後こうなりたいと思っているのか」という感じで。

これを「パズルみたい」と言う人もいました。1つ1つのストーリーがピースで、1つずつ埋めていくことで、パズルが揃い、その人の全体像が見えてくる、というイメージみたいです。捉え方は人それぞれです。


以上で解説したように、過去現在質問には、

『頑張ったこと』『自己PR』『志望動機』と結び付けて答えて、人物像に奥行きを持たせること。

これが、面接特有のコツ(5)になります。

似たような手法が、スポーツ漫画なんかでよく見受けられますね。

スポーツ漫画では大抵、試合中の重要な場面で、なぜか唐突に味方キャラとか敵キャラとかが過去のことを思い出すじゃないですか。

あれ、なんでやるかって、ストーリー全体に奥行きを持たせて、試合の結末により大きな感動や感傷を生むためなんですよね。

それと似たようなことを、コツ(1)~(4)を活かしつつ、マインドその1に合わせてやるだけの話です。

今回は『自己PR』と結びつけましたが、他の過去現在質問では『頑張ったこと』や『志望動機』にも繋がるような回答を作っておいた方が良いです。多ければ多いほど良いと思います。

面接対策では、コツ(5)を積極的に使っていきましょう。

続き≫よくある過去現在質問の答え方と例
目次≫就活のすゝめ

2020年6月9日火曜日

面接の基本的なルール|面接対策編

こんにちは、ブリキらっこです。

ここでは、面接で質問に答える上で守ってほしい基本的なルールについて例を通してお話しします。




1. 絶対に守ってほしい面接での答え方のルール


面接では、基本的なルールとして覚えておいて欲しいことが1つあります。

それは、

1つの質問への回答は、30~40秒程度で収める。

ということです。

30~40秒は理想的な数字ですが、最悪、長くても1分だと思います。

それ以上はアウトです。

これはなぜかというと、

1分以上の話になると、聞き手は、話し手が元々何の話をしていたか、最初の方に何を話していたか、忘れてしまからです。

なんなら、話している本人ですら、自分が何を話していたのか、途中で分からなくなります

そして、聞き手も話し手もよくわからないまま終わるという最悪のパターンに陥ります。

これはマジです。

実際に、就活イベントなどで集団面接を練習する機会などがあれば、ぜひ参加してみてください。

そこで他人の話に耳を傾けると、このことがよく分かると思います。

必ず1人は、長々と話して、自分でも何を言っているのか、分からなくなってしまう人がいるはずです。


また、当たり前ですが、面接というのはあくまでも会話を行う場です。

最初の方に尋ねられる質問は大抵、

「あなたの長所はなんですか?」
「あなたの短所はなんですか?」
「挫折した経験はなんですか?」

といったものであり、これらは30~40秒程度でこちらが一方的に答えるものです。

しかし、それに答えた後は、その回答の内容について、面接官が気になった点を詳細に尋ねてくるパートに入ります。これは、よく『深掘り質問』とか言われます。

『深掘り質問』では、会話形式で情報の補足をすることになりますので、質問への返答は30~40秒を最大として、もっと短くても構いません。

むしろ、会話のテンポや面接官の表情・空気を読んで、面接官の質問に的確に答えること、適切な口調や長さで話すことが重要です。


2. 『頑張ったこと』『自己PR』を面接サイズにしよう


1つの質問への変動は30~40秒程度に抑えたいということで、実際に『頑張ったこと』と『自己PR』を面接サイズに落とし込んでみましょう。

というのも、これまでの記事で解説してきた履歴書『三大質問』のうち、『志望動機』は280文字程度、口頭ではだいたい50秒くらいと、少し省略すれば済みそうです。

一方で、『自己PR』『頑張ったこと』は400文字程度となっており、あれでは確実に1分を超えます。

これでは、面接で対応できませんね。

ここで、

「三大質問って、エントリーシートや履歴書ですでに書いていることなのに、わざわざ面接でも聞かれるの?」

と思うかもしれませんが、企業によって聞かれたり聞かれなかったりします。

私自身、1つも聞かれないこともありましたし、全部聞かれたこともありました。

これに理由をつけるとするなら、おそらくですが、ESや履歴書の内容が真実かどうかの確認をしつつ、要点をまとめて相手に伝える力があるかどうかを見極めるためだと思います。

よって、『三大質問』も短くまとめて話せるようにしておく必要があるわけですね。

では、実際に『頑張ったこと』と『自己PR』の良い例を面接用のサイズに直してみようと思います。

それぞれ以下のようになります。

Q「あなたが学生生活で最も頑張ったことはなんですか?」

A「はい。私は、テニス同好会での活動に最も力を注ぎました。私は同好会の会長を務め、誰もが楽しめるサークルを目指しました。しかし、最初の試合では、メンバーへの配慮不足のせいで、チーム全体に大きな禍根を生んでしましました。徐々に活動人数が減り、私自身も投げ出してしましそうでしたが、やはり諦めきれなかったため、以前よりも話し方などを工夫して改善を図りました。結果として、その後は試合の度にメンバーに感謝されるようになり、誰もが楽しめる同好会を実現できたと思います。この経験から学んだ柔軟性や交渉力を貴社でも活かしたいと考えております(約46秒)」

Q「あなたの自己PRをお願いします」

A「はい。私には『チームで活きる状況把握力』があります。居酒屋でアルバイトをしているのですが、そのアルバイト先では売上が下がり続け、存続の危機に陥ったことがありました。そのとき、私は「どうにかして役に立ちたい」と思い、客層の大きな同年代へのインタビューや、他店の調査など、私にできそうなことを取り組みました。そして、私のその調査結果を元に、従業員全員が一丸となって対策を練りました。その結果、売上は回復し、遂には過去最高売上を超えました。この『チームで活きる状況把握力』を貴社でも発揮していきたいと思います(約44秒)」

相手に分かる速さを心がけつつ、本番では少し詰まり詰まりになることを想定し、声に出してタイムを計った結果、それぞれ46秒と44秒です。

まぁ、ちょっとオーバー気味ですが、これくらいが妥協点でしょうか。

頑張って工夫すれば、もう少しなんとかなりそうな気もしますが。

さて、さらにもう一回り小さいサイズも用意しておきましょう。

Q「あなたが学生生活で最も頑張ったことはなんですか?」

A「はい。私は、テニス同好会での活動に最も力を注ぎました。私は同好会の会長を務め、誰もが楽しめるサークルを目指しました。しかし、私のメンバーへの配慮不足のせいで、徐々に活動人数が減ってしまい、私自身も投げ出してしましそうでした。しかし、諦めきれなかったため、以前よりも話し方などを工夫して改善しました。結果、メンバーから感謝されるようになり、誰もが楽しめる同好会を実現できました(約30秒)」

Q「あなたの自己PRをお願いします」

A「はい。私には『チームで活きる状況把握力』があります。アルバイト先の居酒屋が続の危機に陥ったことがありました。私は「どうにかして役に立ちたい」と思い、同年代へのインタビューや他店の調査など、私にできそうなことを取り組みました。そして、私のその調査結果を元に、従業員全員が一丸となって対策を練った結果、売上は回復し、遂には過去最高売上の達成に貢献できました(約30秒)」

こちらは最初のものに比べたら、かなり情報不足で、もはや骨組みしか残っていませんね。

でも、一応用意しておきましょう。

というのも、面接時間が15分もないくらい短いときや、グループ面接なのに20分しかないときなどは、これくらい短くしてしまって、次の質問に行った方が有意義です。

また、面接官によっては、40~50秒程度の説明で「ん?(長いな)」と眉をひそめる人もいます。

難しいかもしれませんが、その辺の表情や空気をうまく読んで、要点を抑えて調整して話しましょう。

『頑張ったこと』や『自己PR』に関しては、どうせ向こうは目を通していますし、手元のエントリーシートや履歴書で補完しながら話を聞いてくれます。

こんな感じで『頑張ったこと』と『自己PR』も、ミニサイズを用意しておいて、いつでも話せるように要点を覚えておきましょう。

丸覚えはダメですよ!本番で絶対に飛びますから!

次回は、過去現在質問に上手く答えるコツを新たに1つ紹介します。
『頑張ったこと』と『自己PR』の書き方で紹介したコツに加え、次回紹介するコツが面接ではとても重要になってきます。

続き≫過去現在質問に答えるコツ
目次≫就活のすゝめ

2020年6月7日日曜日

面接対策編 イントロダクション

こんにちは、ブリキらっこです。

面接対策についてですが、何をどこまでどのようにして伝えるべきか、非常に悩みました。
色々考えたのですが、基本的に以下のような流れで説明していこうと思います。

1. 面接の基本的なルール

2. 過去現在質問に答えるコツ

3. よくある自分寄り質問の答え方と例

4. よくある企業寄り質問の答え方と例

5. その他のよくある質問の答え方と例

6. 失敗から学んだ面接で必ず意識するべきコト

これらの解説では、ノックは3回だとか、礼は3種類あるだとか、出入りするときの挨拶ルールだとか、そういった調べれば他のサイトでも出てくるようなことの説明は省いて、どちらかというと、面接の内容面に関わる解説をメインで扱います。

よって、超基本的な服装や姿勢、仕草に関することは、よくあるガイダンスや他サイトを参考にしてもらえればと思います。

一番重要なマインドや質問への答え方のコツなどは、すでに就活基礎編とES&履歴書編で解説してきたので、面接対策では、新しく教えることは少ないと思います。

どちらかというと、それらのマインドやコツを他の質問にどのように活かすか、応用するか、といったことや、各質問での答え方や注意点について、いくつか例をもって解説します。

続き≫面接の基本的なルール
目次≫就活のすゝめ

2020年6月5日金曜日

ES&履歴書の資格・表彰・趣味の欄について|ES&履歴書編

こんにちは、ブリキらっこです。

今回は、『就活のすゝめ』シリーズでも短い記事になり、お題は、ES&履歴書の資格・表彰・趣味の欄についてです。

資格・表彰・趣味の欄は、「とりあえず」という気持ちで書いてしまいがちです。

しかし、実はこの資格・表彰・趣味の欄こそ、続く面接においては、重要な役割を果たします。

当然ですが、面接では、『頑張ったこと』『自己PR』『志望動機』だけにはとどまらず、それらの内容を深堀する質問や、それら以外にも色々なことを聞かれます。

その際、面接官は次の質問を求めて、必ず資格・表彰・趣味の欄に目を通します。

つまり、次の質問では、資格・表彰・趣味に関わることを尋ねられる可能性が高いわけです。

それなのに、この資格・表彰・趣味の欄に、肝心なことを書きそびれたり、質問されることを想定して対策をしていないと、その時点で上手く話せず詰んでしまいます。

逆に、資格・表彰・趣味の欄に、自身のアピール項目漏らさず書き込み、さらに各項目のストーリーを『頑張ったこと』『自己PR』同様に練り上げておけば、面接官の関心をうまく誘導して、面接の流れを自分のものにすることだってできるわけです。

よって、面接でよく聞かれる質問への答えとして、用意していくと使いやすいと思います。

実例として私自身の場合、

「学業以外に力を注いだことは何ですか?」

という、よくある質問への対策として、趣味の欄に『楽器演奏』と書いておきました。

これにより、サークル活動について聞かれるように仕向け、そのサークルでのバンド活動について『頑張ったこと』の形式でストーリーを作成しておきました。

実際に、面接で尋ねられたときは「しめしめ」と思ったものです。

このように、対策した分だけ面接が優位に進みます。

また、以上のことから、これまで何度か述べてきた、「ESや履歴書が書類選考でおしまいの一度限りではなく、次の面接を乗り切るための大事な布石である」という言葉の意味が少しわかってもらえたと思います。(続きの面接対策編では、さらに深く感じてもらえると思います)

よって、資格・表彰・趣味の欄ほど侮らず、十分にストーリーを練って対策しておきましょう。

続き≫面接対策編 イントロダクション
目次≫就活のすゝめ

2020年6月3日水曜日

『志望動機』の書き方 [改訂版]|ES&履歴書編


こんにちは、ブリキらっこです。

今回は『志望動機』の書き方についてお話しします。

今回の『志望動機』解説は、この記事までの『就活のすゝめ』シリーズの全ての解説の上に成り立っています。そのため、先にそちらを読んでおくことをオススメします。

すでに全て読んでいる場合でも、就職活動に必要なマインドその2を振り返った状態で、この記事を読むことをオススメします。

解説の流れとして、
まず、私が創作した人物が書いた『志望動機』の悪い例と良い例を見ていきます。

次に、悪い例と良い例について、マインドその2と照らし合わせることで、それぞれ何が悪くて、何が良いのか見ていきます。

最後に『志望動機』を書く上でのフォーマットを示します。

ここで、前回までの『頑張ったこと』と『自己PR』の場合、その人の『経験』によって、ベストな書き方が変わってくるため、あまり型を定めずに「コツ」という形で教えてきましたが、今回の『志望動機』に関しては、もはや「フォーマット」が決まっています。

というのは、私自身が十数社分の志望動機を書いて確信しました。

もちろん、ちゃんと理屈もありますので、安心して読んでいただければと思います。

(※ 記事を一通り読み終わったら、今度は記事を参考として見つつ、自分でも実際に書いてみてください。受動的でなく能動的に行動に移すことが重要です)




1. 『志望動機』 悪い例


私は被災地でのボランティア活動で、貴社が給水用のパイプラインを供給していることや農機を製造していることを知って興味を持ちました。また、ダクタイル管や芝刈り機の世界シェアなどで首位を占めており、私はグローバルに働きたいと考えていたため、非常に惹かれました。しかし、ボランティア活動の際、貴社のパイプ供給が遅れるという状況に遭遇し、困っている人々を目の当たりにしました。この経験から私は入社後、生産管理職につきたいと考えています。私が身につけてきた対人スキルや調整力により、今後こういった問題をなくすためのシステムを作り、貴社と社会に貢献したいと考えております。(279文字)


2. 『志望動機』 良い例


私は生活に欠かせないものと関わって国内外で働きたいと考えており、被災地でのボランティア活動をきっかけに、衣食住に関わる水関連及び農機事業に興味を持ちました。業界内でも貴社は国内で唯一両方の事業に注力し、世界トップシェア製品を持つグローバル企業です。なにより『地球規模で人々の生活を豊かに』という理念に強く共感し、私も『知らない誰かの明日を創る仕事』をしたいと思いました。入社後は生産管理職を希望し、培ってきた対人スキルや調整力を活かしつつ、機械の知識を学んでさらに成長したいです。そして将来、『新しい価値を生み出す』人材として貴社に貢献したいと考えております。(280文字)

※ ここで『』のついているものは、ホームページやパンフに掲載されている企業のキャッチコピーです。

※ 文字数が280文字程度なのは、私の大学の履歴書の文字数がだいたいこのくらいだったため、それに合わせています。大学によって履歴書は多少違うので、書き出す前に文字数をカウントしておくと良いです。


3. マインドその2と照らし合わせよう


3.1 悪い例の場合


マインドその2と照らし合わせると、自身の『経験』『能力』『性格』のうち、「ボランティア活動」の『経験』と「対人スキルや調整力」といった『能力』を根拠としており、この点は良いと言えます。

特に、「対人スキルや調整力」という『能力』に関しては『頑張ったこと』ですでに提供した情報です。このように、『頑張ったこと』や『自己PR』の『経験』『能力』『性格』を『志望動機』の中で根拠として述べると、履歴書全体の一体感や一貫性に繋がります。

一方で、文章の後半において、自身のボランティア活動の『経験』から「パイプ供給の遅れ」という企業の問題点を挙げ、それに対して将来、培った『能力』により「生産管理職になって現状の問題をなくすシステム作り」を自分が行い、会社に貢献したいと言っています。

つまり、肝心のラストスパートで、せっかくの『経験』『能力』を『技術』として見せるような口調になってしまっています。

この点において、この『志望動機』には問題があります。


3.2 良い例の場合


マインドその2と照らし合わせると、悪い例と同様に、自身のボランティア活動の『経験』をきっかけとして、水関連及び農機事業に興味を持ったと話しており、『経験』を根拠としており、良いと言えます。

また、これまでの彼の『頑張ったこと』や『自己PR』から伺える、周囲への献身的な『性格』や、被災地でのボランティア活動をしてきた『経験』暗黙の根拠として働き、「地球規模で人々の生活を豊かに」という企業理念や「知らない誰かの明日を創る仕事」というキャッチフレーズに彼が共感したという主張説得力を持たせています。

補足:たとえば、学業・研究一筋の人が同様の共感を示しても、同レベルの説得力は生まれないでしょう。そういう人は、「『新しい価値を生み続ける』という貴社の理念に惹かれました」とか言っていた方が、自然であり、納得感があります)

文章の後半においては、自分の培った対人スキルなどの『能力』を「生産管理職になって活かしたい」だけでなく、まだ知らない「機械の知識も知ってさらに成長したい(中略)貢献したい」という語り口では、自身の手持ちを『素養』として見せています。


どうでしょうか。

以上で、「『技術』として見せる」と「『素養』として見せる」の違いが、以前より分かってもらえたのではないでしょうか。

それぞれ「セリフ」で言い換えるならば、

『技術』として見せる」は、

「貴社って、こんな問題で躓いて悩んでいるよね?俺ってこんなことしてきたし、できちゃうからね。貴社の問題も解決してやんよ!」

といった感じで、
『素養』として見せる」は、

「貴社はこんなとこ目指してますよね。今の自分はこんなことしかできませんが、役に立つように頑張るので、お力添えさせて頂きたいです」

といった感じでしょうか。

つまり、上からではなく斜め下から寄り添うように、『経験』『能力』『性格』を交えて、自分の希望や将来像を述べることが重要ということです。


4. 『志望動機』のフォーマット


良い例の志望動機は以下のような順番で構成されており、これがほぼ決定版のフォーマットになります。

(1) 就活の軸をざっくり述べる

(2) その企業の扱う製品・事業(業界)に興味を持ったことをざっくり述べる

(3) 同じ業界内でも、その企業のどこに惹かれたのかざっくり述べる

(4) 自分の希望職種と将来像をざっくり述べる

プラスα:ステップ(1)~(4)ステップで言えること

ここで、各ステップについて詳細にお話しします。
この解説を読んだ後では、悪い例の構成がいかにグダグダで分かりにくいかが見えてくると思います。

(1) 就活の軸をざっくり述べる


ステップ(1)では『就活の軸』について、つまり『自分がどういう基準で企業を選んでいるのか』をざっくり述べます。良い例では、

「生活に欠かせないものに関わって国内外で働きたいと考えており」

がざっくりまとめた彼の『就活の軸』です。

この『就活の軸』は、(面接対策編でも述べますが)面接ではかなりの高確率で質問されるため、しっかり詳細まで考えておく必要があります。その上で、『志望動機』においては、『就活の軸』のポイントを押さえて、少ない文字数でまとめることが重要になります。

例えば、良い例の場合、「生活に欠かせないものに関わること」と「国内外で働くこと」の2点がポイントになります。

なぜ、このようにまとめる必要があるかというと、ここで述べた『就活の軸』はその後のステップ(2), (3)で述べる内容の根拠として働くからです。

その詳細は以降のステップで解説します。


(2) その企業の扱う製品・事業(業界)に興味を持ったことをざっくり述べる


ステップ(2)では、その企業の扱う製品・事業(業界)に興味を持ったことをざっくりと述べます。

良い例の文中では、

「被災地でのボランティア活動をきっかけに、衣食住に関わる水関連及び農機事業に興味を持ちました」

というフレーズがこのステップ(2)にあたります。

ここで、ステップ(1)の『就活の軸』である「人々の生活に欠かせないもの」がステップ(2)の「衣食住に関わる水関連及び農機事業」の根拠として対応していることが分かります。

このように、『就活の軸』はその後の主張の根拠になるため、短く上手にまとめることが重要と分かります。

次に、ステップ(2)そのもののポイントとして、良い例の「被災地でのボランティア活動をきっかけに」のように、短くていいので理由を述べてから、その製品または事業に興味を持ったことを述べた方が好ましいです。可能な限り理由をつけましょう。

興味を持った対象は、製品でも事業でも良いですが、その辺りは企業に合わせて自分で見極めてください。

さて、ステップ(2)までの内容では、読み手である企業側の採用担当は、

「では、なぜ(同じ製品または事業を扱っている)競合他社がある中、うちでないとダメなんだ?」

と疑問に思うのが道理です。ここで、ステップ(3)に続きます。


(3) 同じ業界内でも、その企業のどこに惹かれたのかざっくり述べる


ステップ(3)では、同じ業界でも、その企業のどこに惹かれたのか、「御社じゃないとダメなんです!」と言える理由をざっくり述べます。

良い例の文中では、

「業界内でも貴社は国内で唯一両方の事業に注力し、世界トップシェア製品を持つグローバル企業です。なにより『地球規模で人々の生活を豊かに』という理念に強く共感し、私も『知らない誰かの明日を創る仕事』をしたいと思いました」

という文章がステップ(3)にあたります。

ここで、前半の内容では、「世界トップシェア」であることに触れていますが、ステップ(1)の「国内外で働きたい」という『就活の軸』にも対応しています。

しつこいようですが、このようにステップ(1)の『就活の軸』には、ステップ(2), (3)の伏線になるよう、意図を込めて書くと良いです。ステップ(1)の『就活の軸』の重要性がよく分かります。

次に、このステップ(3)では、『業界・企業研究』というのは非常に大事になってきます。

入りたい企業のことだけでなく、業界の全体像や同業他社とどう違うのか知っていないと、この例のようには書くことはできません。

間違ったことを覚えていたり、いい加減に構えていたりすると、面接で余計なことを言って躓いてしまう可能性もあります。

よって、『業界・企業研究』は十分に行うようにしましょう。

例のように、ホームページに載っている企業理念や、求める人材や目指す姿のキャッチフレーズなどを文中に入れるのも効果的であり、わざと『』をつけてアピールすると良いです。

さて、ステップ(3)までの内容まで読んだら、企業は、

「なるほど、だから業界内でもうちに一番入りたいと言っているわけだな。では、うちに来たとして、この人はいったいどう活躍してくれるんだろうか」

と考えると想像できます。
そこで、ステップ(4)に繋がります。


(4) 自分の希望職種と将来像をざっくり述べる


ステップ(4)では、自分の希望職種と将来像をざっくり述べます。

良い例の文中では、

「入社後は生産管理職を希望し、培ってきた対人スキルや調整力を活かしつつ、機械の知識を学んでさらに成長したいです。そして将来、『新しい価値を生み出す』人材として貴社に貢献したいと考えております」

という最後の文章がステップ(4)にあたります。

良い例の入社後の希望職種「生産管理職」ですが、実際、事務系職種の中でも「生産管理職」では、工場と発注の間に立って生産を回すため「対人スキルや調整力」の『能力』を特に必要とされます。

よって、良い例では、彼が『頑張ったこと』で示してきた『能力』がこの職種を希望する有力な根拠として働いています。(『志望動機』では、わざわざ述べていませんが、『自己PR』の「チームで活きる状況把握力」も暗黙の根拠として働きます)

このように、これまでの『頑張ったこと』や『自己PR』で語った自分の『経験』『能力』『性格』とマッチするような職種を希望するのがベターです。納得感が高く、文章的にもまとまりますし、自己分析をしっかりしてきたという印象を与えられると思います。

次に、自分の将来像ですが、これは中々一言では語れるものでもないです。

よって、略せるものなら頑張って略すか、例のように企業の求める人材像などのキャッチフレーズを使って述べると良いと思います。もちろん、詳細を考えた上で、です。

というのも、面接ではこの辺りも細かく聞かれます。

よって、『志望動機』で述べた略やキャッチフレーズにきちんと話が繋がるように、5年後10年後の自分の将来像について、ある程度考えておく必要があります。


プラスα:ステップ(1)~(4)で言えること


以上で『志望動機』のフォーマットの4ステップはおしまいですが、全体を通して言えることは、文字数の問題で、全ステップにおいて、ざっくりとしか説明できないということです。

そう考えると、伝えたいことを十分に伝えられないような気がして、なんだか落ち着かないような、むずがゆい気持ちになるかもしれません。

ですが、ES&履歴書の『志望動機』というのは、言わばあらすじなのです。

心配せずとも、詳細なストーリーについては、面接で向こうから聞いてきます。

ひとまず、書類選考で大切なことは、あなたの『志望動機』のあらすじを読んで気に入ってもらうことです。

あらすじがめちゃくちゃな本は誰も手に取りません。

「ざっくりでいいなら、ひとまずテキトーに書いてでも何とかなるっしょ」

ならんことはないですが、それはナンセンスです。物語がないのにあらすじを書くようなものです。次につながりません。

その企業についてよく調べるのはもちろん、自分の中で、なぜその企業が良いのか、よく考え、将来像のイメージを膨らませて、よく整理して『志望動機』を書きあげましょう。



最後に。解説を読んでもらって分かったと思いますが、このフォーマットは、読み手である企業側の立場に立ち、次々と浮かぶ疑問に答えていく構成となっています。

個人的には、これ以上に簡潔で分かりやすい構成はないと思います。

ここで、改めて悪い例と良い例の文章を読むと、悪い例がいかにまとまりに欠けて、読みにくい文章になっているかが分かると思います。

よって、『志望動機』はこのフォーマットに従って書くことをオススメします。


今回の『志望動機』の書き方は以上になります。

次回は、これまで書いた『頑張ったこと』『自己PR』『志望動機』の良い例と悪い例を実際の履歴書のように並べて、履歴書全体として比較します。
全体を通してみると、かなり大きな差があることに驚くと思います。

続き≫ES&履歴書の資格・表彰・趣味の欄について

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2020年6月1日月曜日

自己分析の仕方 [改訂版]|ES&履歴書編


こんにちは、ブリキらっこです。

ここでは、私が実践した自己分析の方法について紹介します。
(方法というより手順な気もします)

『頑張ったこと』の書き方、または『自己PR』の書き方を読んできた前提で話を進めるので、まだの方はそちらを読んできてください。

後半は、個人的におすすめしない自己分析の方法についてお話しします。それは、ノートに書き出す方法やマインドマップです。当然、人によってはそれらが良い場合もあるので、参考程度に受け取っていただけたらと思います。

では、さっそく始めましょう。




1. 自己分析の方法・手順


私の場合、色々試した挙句、最終的にはエントリーシートや履歴書の内容を作りながら、同時に自己分析も行うという方法が一番肌に合ってました。

そのため、今回解説するのは、自己分析の方法というよりは『頑張ったこと』や『自己PR』を書く過程で、同時に自己分析を行う手順と言った方が正しいかもしれません。

ステップとしては、次の3ステップです。



(1) 『能力』を伴った『経験』を複数掘り起こす


まずは、『能力』を伴った『経験』を思いつくだけ掘り起こします。

ここで、その『経験』の内容は、研究や資格、留学といった学業関連のものだけでなく、
アルバイトでも、サークル活動でも、基本的にはなんだってかまいません

ただ、『能力』が伴っていることは絶対です。でなければ、マインドその1を満たせず、あなたを魅力的に見せられる回答は作れません。

たとえば、真面目な研究の『経験』でも、

「研究?あー、なんとなくできました。余裕でしたよ?」

で終わってしまうような内容ならダメってことです。

「そんな『能力』を伴った『経験』なんて思い当たる節ないよ」

という方は、ひとまず『経験』をたくさん掘り起こしてから、その中で自分が活躍したような場面はなかったか、探ってみると良いです。

ついでに、『頑張ったこと』の書き方でコツ(2)として紹介していますが、『能力』を伴った『経験』には、起承転結を作りやすい『何かを乗り越えた経験』を持ってくるのが、次のステップに進むにおいても最も簡単で効率が良いです。

(2) 1つの『経験』のエピソードを起承転結でざっくり書き出す


掘り出した複数の『経験』の中から1つを選んで、起承転結をもってざっくりとその内容を書き出します。

このときの注意点として、あくまでもあらすじ程度で済ませて、『頑張ったこと』の書き方の悪い例『自己PR』の書き方の悪い例のように、グダグダと語らないことです。

また、この時点では『性格』の要素が不十分で、淡々とした文章になっていても構いません。


(3) 起・承・転・結の各ポイントで『性格』が見えてくる行動や環境を探す


ここでは当時の自分がどう思ってどう考えて行動していたか振り返ります。そして、構成は気にせず、ひとまずストーリーに付け加えていきます。(文章の体裁は後で整えれば良い)

そうすると、自然と『性格』を伴った人間味のある文章になってくるはずです。

ストーリーにドラマを持たせるために、このステップが一番重要になります。

また、面接では面接官から深掘りするような質問を聞かれることもあるので、このステップでよく整理をつけておくことが大切です。

ついでに、『経験』が『何かを乗り越えた経験』の場合は、起承転結の承から転への続く、逆境を乗り越えるシーンで、「セリフ」を加えてお気持ち表明コツ(2))することで、自分がピンチのときにどう考えて乗り越えてきたかを、より効果的にアピールできます。



以上で、3ステップはおしまいです.

しっかり順番通りにやるというよりは、必要に応じて柔軟に各ステップを行き来すると良いと思います。最後は、文章を整えて完成です。

ここで、ステップ(3)に関して、

「当時の自分が何をどう思って考えて行動していたかなんて覚えていない」

という人がいるでしょう。
その場合は、今の自分だったらどう思って行動するだろうか、と想像してみてください。

あなた以外あなたの気持ちなんて知りようがないので、それしかありません。

また、あくまでも補佐としてですが、自分の『性格』を把握する方法は以下の2つがあります。各方法とも、どの系統の『性格』でストーリーを組むか、という大枠の方針を決めるのに役立ちます。

(1) 性格診断ツール

(2) 周囲の人にインタビュー

それぞれツールや注意点など、簡単に説明します。

(1) 性格診断ツール


性格診断ツールは、ある程度有用だと思います。(個人的に、占いは全く信じていませんが、性格診断はある程度信用して良いと思っています)

リクナビマイナビでは、無料で提供している性格診断・自己分析ツールがあります。(これらのサイトは、就職活動を進める上で必須になるので登録しておきましょう)

特に、マイナビの方は性格から適職までを詳細に診断してくれます。

また、一般でも16Personalities (MBTI)など無料の有用なツールもあるので、利用してみると良いと思います。

個人的には、この16Personalitiesの診断で同じ系統の性格タイプの先輩から就活のアドバイスをいただき、それらが就活を進める上で一番のヒントとなりました。

よって、周りで似た性格タイプの先輩を探して話を聞くのも、話を飲み込みやすくて良いのではないかと思います。(ついでに私の性格タイプは、分析家(系統)の中の建築家 INTJ-Aです)

(2) 周囲の人にインタビュー


性格診断ツール以外には、他の人に客観的な意見を求めるという方法もあります。

ただし、遠慮されてはあまり意味がないため、気の置けない友人や家族から話を聞くのが良いと思います。


2. ノートに書き出す方法やマインドマップはオススメしない


ノートに書き出す方法とは、

自分の人生経験について、当時の状況から気持まで、できるだけ詳細にノートに書き出すことによって、自分への認識や理解を深めるというものです。

私自身、最初はノートに書き出して自己分析を行おうとしていました。
(その経験談についてはこちら

しかし、この方法は全くオススメできません

というのも、結論から言えば、ノートに書き出す方法では、無駄が多くて、不適切な自己分析になりやすいためです。

このように言う根拠として、この方法では「自分への認識や理解を深める」ためのノートという体裁で自分のことを書き出していくので、その内容が自分の欠点を振り返るだけの憂鬱ノートになる可能性だってあるということです。

というか、実際そうなるパターンが多いみたいです。昔の私を含め。

そうなると、そのノートは就活のためには不適切なものとなってしまいます。だって、就活って自分の魅力をアピールすることが目的ですから。

それに対し、ノートの内容が的外れになってしまっては意味がありません。

「じゃあ、自分の魅力をアピールするっていう目的はもう分かったし、それを意識してノート作れば問題なくね?」

と思っているかもしれません。

しかし、それでもきっと、ES&履歴書作りに大して役に立たないノートになってしまうと思います。

なぜかというと、この方法には、もっと本質的な意識・考え方不足しており、どう書き進めれば良いのか分からないからです。よく分からないまま必要ないことまで書き連ねたノートなんて、後で読んだってよくわかりません。

「なら、その本質的な意識・考え方ってなに?」

それを『就活のすゝめ』シリーズでは、『マインド』と呼んで紹介してきました。特に、『頑張ったこと』や『自己PR』に関してはマインドその1です。

「なら、マインドその1に従ってノートに書き出していけばええやん」

という話になりそうですが、それが今回紹介した『自己分析の仕方』です。

つまり、私が散々否定したノートに書き出す方法は、当記事で紹介した方法の劣化版なわけです。

よって、全くオススメしません

そして、これはマインドマップも同様です。ノートに書き出す方法よりは、多少情報は整理されるかもしれませんが、やっていることは大して変わらないと思います。

ノートに書き出す方法マインドマップも、例えるなら、

風呂屋に行くつもりなのに、特に何も考えずに風呂敷の上に物を広げるだけ広げて放置するようなものです。

これでは、いざ、風呂屋に向かうとなったとき、風呂敷の上は重要でないものだらけで、しかも何が重要なのか分からない状態です。

対して、私が就活基礎編から当記事まで解説してきたのは、

風呂屋に行くという目的に沿って、予め重要なものだけを選ぶための考え方と、風呂敷にきれいに荷物をまとめる方法、みたいなものです。

この例えで、なんとなく分かってもらえるでしょうか?


今回は以上になります。

最後に、今回『自己分析の仕方』を、私なりに筋を通して解説してきましたが、私の方法が絶対正しいなんてことはないと思います。

私にとってちょうどよかっただけで、人によっては違うプロセスが良いかもしれません。

よって、あくまでも参考程度にしていただければ良いと思います。

続き≫『志望動機』の書き方
目次≫就活のすゝめ