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2020年3月15日日曜日

技術士1次試験:技術士補(機械部門)の勉強法・勉強時間・参考書




こんにちは、ブリキらっこです。

令和元年の技術士1次試験(機械部門)に合格しましたので、私が行った勉強法についてお話しします。

流れとしては、機械設計技術者3級の勉強法の記事と同様に、勉強法、勉強期間と時間、そして、参考書及び参考資料の順にお話しします。


1. 勉強法


結論から言うと、

基礎・適性科目は、過去問7年分を頭から一通り解いただけで、

専門科目は、過去問10年分を頭から一通り解いただけです。

(過去問10年分は、日本技術士会の公式サイトで無料公開されており、私は専門科目のみ印刷して使いました)

ただ、ここで大事なのは、問題の解き方を軽くノートにまとめておくことです。

そして、分からなかった問題に関しては、翌日必ず復習します。

なかなか解き方を覚えられない場合や、うっかり忘れてしまった場合は、作っておいたノートを読み返します。

基本的には、これ以上のことはしていません。

技術士1次試験は、機械設計技術者3級と違い、方程式を導出したり、計算したりといった、論理・計算系の問題が大半なので、上記のように勉強を進めていました。

技術士1次試験の方が、覚えることは少ないので、記憶が苦手な人にとっては楽です。


2. 勉強期間と時間


技術士1次試験のために費やした勉強期間は約4カ月です。

1日の勉強時間は2~3時間で、平日はほぼ毎日、朝の大学図書館にて勉強し、休日は平日に間違えた問題や、不安な問題の解きなおしを行うようにしていました。

勉強した期間が4カ月、1日あたり2~3時間として概算すると、費やした総合計時間はだいたい160~240時間です。

期間別の学習内容として、

最初の1カ月には、こちらの材料力学、流体工学、熱工学の参考書を全て読み上げ、付属の練習問題もほとんど解きました。(機械設計技術者3級の勉強も兼ねています)

そして、残り3カ月で基礎・適性科目(1カ月)専門科目(2カ月)を、先述した勉強法の通りに勉強していました。

試験2週間前には、過去問の苦手な問題を中心に解きなおしを行いました。

追記:なお、私は怠慢だった学部生時代の遅れを取り戻し、満点を取るつもりだったため長時間の勉強となりましたが、場合によっては以下に示すように勉強時間は減ります。

(1) 四大力学の再学習なし(紹介する参考書2冊+過去問10年分+入念な復習)

期間:3カ月(総合計時間:約120~200時間)

(2) 四大力学の再学習と入念な復習なし(紹介する参考書2冊+過去問10年分、各々1周程度)

期間:2カ月(総合計時間:約80~120時間)

上記時間は私の経験に基づくだいたいの目安ですが、参考にしていただければ幸いです。


3. おすすめ参考書(テキスト)及び参考資料



基礎・適性科目


こちら一冊あれば基礎・適性科目は十分です。
軽く2周程度すれば、まず大丈夫だと思います。

「適性科目って簡単そう」

と舐めプしてしまいそうですが、一番舐めると怖いのが適性科目だと思います。

なんだかんだで、技術士としての基本的な考え方を理解していないと解けません。

紹介した問題集の回答・解説では、技術士法やその他の各種法律、SDGsなどの重要なポイントを押さえて解説してくれています。

よって、それらをしっかり読んで、根本的な考え方を理解しておくと良いです。

一応、公式サイトで、基礎・適性科目の問題と解答が無料配布されています。しかし、基礎科目は特に、出題範囲が広すぎるため、答えだけ見ても大半の問題は解き方が分からず、自力で調べなければならない羽目に遭うと思います。

個人的には、それはかなりの遠回りだと思うので、最初から素直に問題集を買うことをおすすめします。


専門科目


材料力学、流体工学、熱工学、機械力学の基礎知識は、『機械設計技術者3級の勉強法』または『四大力学を1から学び直すなら参考書はこれ』の記事で紹介している参考書により十分に身に付きます。よって、そちらをご参照ください。

技術士1次試験の勉強においては、公式サイト印刷した10年分の過去問とともに、以下の問題集を使用しました。


こちらでは、数年分の過去問から100問が厳選され、1問ごとに解説がついています。

私自身は、基本的には過去問10年分を解くようにし、こちらの参考書は解き方の確認用に使用していました。

土台となる知識が十分に身についている方々は、こちらの問題集と過去問10年分だけでも十分に対応できると思います。

ただ、やはり手元に四大力学の各科目の参考書があった方が、基本的なところまで振り返って理解できるのでより良いと思います。おすすめの参考書はこちらで紹介しています。

公式で公開されている過去問にも答えはついていますが、解説がないので、遠回りをしたくない方はこちらを購入することをおすすめします。


4. 最後に


機械設計技術者3級にしてもそうですが、技術士1次試験(技術士(補))も、現役大学生・大学院生のうちに取っておいた方が、あとで楽な資格だと思います。

また、JABEEの認定を受けている工学部を卒業した人たちは、卒業時点でこの1次試験が免除されます。卒業しただけで技術士(補)ゲットです。

つまり、そうでない人たちは同じように大学を卒業したにも関わらず、一歩遅れをとってしまうわけです。

なんか悔しくないですか?

ついでに、令和元年の機械部門の合格率は49.3%と、機械設計技術者3級(30~39%)よりも高いです。比較的お手軽です。

というわけで、学生のうちにとってしまいましょう。
※ 「就活を有利に進めるため」という名目での当資格の取得はオススメしません!その理由はこちらから!

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