ここでは、TOEIC900 1年勉強法の2~3カ月目で行う学習について、その目的や教材の選び方、学習ステップと注意点、私が利用した教材についてそれぞれ説明していきます。
では、始めていきましょう。
1. この学習の目的
タイトルにもある通り、2~3カ月目では、Youtubeのスクリプト付き音声をモノマネをすることで学習します。
その目的は主に次の2点です。
(1) リダクションやリンキング、コロケーションについて学ぶ
(2) モノマネの習慣をつける
それぞれ簡単に解説します。
(1) リダクションやリンキング、コロケーションについて学ぶ
それぞれの用語を簡単に説明すると以下のようになります。
リダクションとは、例えば"You got me mad now."(お前は俺を怒らせた)を、「ユー ガット ミー マッド ナウ」とではなく「ユ ガッ ミ マッ ナゥ」と発音するように、文になると「t」や「d」の音が消えること。
リンキングとは、例えば"Why don't you ~"(~しませんか)を、「ワイ ドント ユー」とではなく「ワイ ドンチュー」と発音するように、繋げて読むこと。
コロケーションとは、例えば「強い雨」を英語では”strong rain”や"hard rain"ではなく、一般に”heavy rain”と言うように、決まった単語の組み合わせがあること。
Youtubeのゆっくりな音声で、こういった日本語にはないルールを少しでも多く把握して基礎を身に着けます。
(2) モノマネの習慣をつける
当ブログで紹介するTOEIC900勉強法では、最終的に、TOEIC公式問題集のモノマネにより英語を学びます。
ただ、いきなりTOEIC公式問題集のモノマネをやっても、普段やっていないことに加え、大抵は音声のスピードについていけないので、簡単に心が折れて三日坊主になってしまいます。
よって、事前にYoutubeのよりゆっくりな音源で、自分の口と耳と目を慣らし、モノマネを習慣化します。
2. 教材の選び方
教材となるYoutube動画を選ぶポイントは、スピードが遅いこととスクリプト(英語字幕)が必ずついていることです。
また、継続するためには、自分が「あ、これちょっと面白いかも」とか「これなら何度見ても飽きなさそう」とか思えるものを見つけ出すことが重要です。
よって個人的には、ただ役に立つフレーズを垂れ流すタイプの動画よりも、ストーリーものが良いと思います。
モノマネを続けるクセをつけるために、少しでも馴染みやすいものを探しましょう。
3. 学習ステップと解説
基本的な学習ステップは、以下の5ステップになります。
以下でそれぞれ簡単に解説しますが、基本さえ押さえていれば、細かいやり方は自分に合うようにアレンジしても良いと思います。
(1) 1文だけ音声を流す
いきなりモノマネするのではなく、ひとまず音声を聞きます。
1文聞いたら、動画をストップ。スクリプトを読んで意味を理解します。
聞き取れていない箇所がある場合は、何度も聞き直し、どのように発音されているのか把握します。
(2) 巻き戻して再生、マネしてスクリプトを読む
動画を巻き戻して、先ほどと同じ1文の音声を聞きます。そして、聞き終えたらただちに、スクリプトを見ながらモノマネをします。
ポイントは、発音だけでなく、声の抑揚なども可能な限りモノマネすることです。
このとき、音声よりもゆっくり発音しても構いません。正確さを重視します。
(3) オーバーラッピングをする
オーバーラッピングとは、音声を聞きながら、同時にスクリプトを声に出して読み上げる学習方法です。耳と目をインプット、口をアウトプットとして使います。
先ほどと同じ1文をオーバーラッピング(音声と一緒にスクリプトを見ながら発音)します。
これを音声のスピードについていけるまで何度も行います。
十分ついていけるようになったら、やっと次の1文に移ります。
何度もやってダメな場合はパスしても良いですが、極力健闘します。
(4) ステップ(1)~(3)を繰り返し
その日やると決めた時間になるまで、ステップ(1)~(3)をひたすら繰り返す。
(学習時間は1日に30 min ~ 2 hを目安にして、気分で変更OK)
(5) 短期間に何度か復習
その日やった文章は、翌日に必ずオーバーラッピングや音読で復習し、その後も、定期的に何度か復習します。
以上が学習ステップと解説です。
この学習で大事なことは、急ぐあまり聞き取れなかった単語やコロケーションなどを無視しないことです。
とにかくゆっくりでいいので、発音から感情の起伏まで、できる限り正確さを重視してモノマネします。
簡単に見えて、最初は全然進まないと思いますが、とにかく根気良く続けます。
教材はYoutubeにほぼ無限に転がっているので、自分に合うものを見つけて頑張ってみてください。
この練習が終わったら、いよいよ9カ月に渡るTOEIC公式問題集のモノマネ学習に入ります。
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