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2020年9月19日土曜日

Bloggerブログ Google AdSense アカウント作成から審査通過まで【2020年版】

 こんにちは、ブリキらっこです。

2020年9月2日。ついに、BloggerGoogle AdSenseの審査通過したので、通過までの流れや、通過した時点での記事数・閲覧数などの条件、その他初心者ブロガーが心配しそうな詳細についてお話しします。



1. BloggerのAdSense審査について

Bloggerの場合、Google AdSenseの審査が2段階に分かれています。

1段階目は、Google AdSenseアカウント作成の審査

2段階目は、Google AdSenseそのものの審査

です。

他ブログプラットフォームと異なる点は、Bloggerの場合、1段階目にAdSenseアカウント作成の時点で審査があることです。

このようになっている理由は、BloggerとGoogle AdSenseはともにGoogleが運営しているため、BloggerとGoogle AdSenseがデフォルトで連携されていることです。

よって、Bloggerでは、ブログの内容がGoogleが定める一定の条件を満たさないと、そもそもAdSenseアカウント作成すらできません。


2. BloggerのAdsense審査の流れ

先述しましたが、ブロガーでは、AdSenseアカウント作成の1段階目と、Google AdSenseそのものの審査の2段階目に分かれます。

始めは上の写真にある『収益』ボタンを押しても、「伝えたいことを投稿するだけで収益を得ていただけます」の文言と、「AdSenseの利用条件」のリンクだけしか表示されません。(写真は撮り損ねた)

ここで、1段階目の審査に通ると、「伝えたいことを投稿するだけで収益を得ていただけます」の文言の下に、「AdSenseの登録」というオレンジのボタンが出てきてくれます。(写真は撮り損ねた)

「AdSenseの登録」を押して、AdSenseアカウント作成を完了すると、今度は写真にあるような画面になり、2段階目Google AdSenseそのものの審査に移ります。


そして、Google AdSenseの審査に通過すると、以下のようにメールで通知がきて、

それから、Bloggerの『収益』の画面はこんな感じになります。


これで、完了です。
ちなみに、一度通過してしまえば、追加でブログを作ったとき、下の写真のように、いきなりアカウントとリンクさせて、AdSense広告を貼れるみたいです。

3. 審査通過までの期間・記事数・ユーザー数・閲覧数など(2020年9月)

通過までの期間について、

過去の記録を調べてみると、2017年や2018年時点では、1段階目のAdSenseアカウント作成にたどり着くまで、早くて記事20数本で1カ月とか、長くても半年ということだったのですが……、

当ブログでは、ほぼぴったり9カ月かかりました。なんでやぁ……。

ブログ開設が2019年12月下旬で、『アドセンスに登録』ボタンの出現が2020年8月下旬。

2020年、コロナ渦審査自体が厳しくなったのか、単に私のブログがアカンかったのか、理由はよく分かりませんが、9カ月もかかりました。(半年たった時点で正直諦めていた)

ついでに、2段階目の審査に関しては、たったの3日で合格通知がきました。


投稿頻度について、

AdSense審査の通過時期含め、ここ最近は月に2, 3本のペースです。

ただし、2019年12月下旬にブログを始めて、最初の2カ月5月から6月にかけて(合わせて4カ月)は、頑張って週2, 3本は投稿していました。その間に書きたいことはだいたい書き尽くした感じです。


審査通過時点での記事数・閲覧数については、Blogger上では以下の通りです。


記事数:73本(下書き含めると83本)

1カ月の閲覧数:平均5500ほど

閲覧数が月平均5000以上になったのは、5月以降だったと思います。


ユーザー数について、

Googleアナリティクス上では、ユーザー数の傾向は以下のような感じでした。

ちなみに、急激に上がっているのは、ゴールデンウィークやお盆の時です。恐るべし連休。


総評

(他をよくしりませんが、)当ブログは扱っているトピックの割には、特段、人が多いブログではないと思います(悲しい)。

しかし、これくらいになると、1段階目も2段階目もGoogle AdSenseの審査は通るみたいです。


4. 審査通過のために工夫したこと

色々調べた結果、Google AdSense通過には以下のページが欠かせないということだったので作りました。

(1) お問い合わせ

(2) プライバシーポリシー

(3) このブログについて(概要説明ページ)

お問い合わせプライバシーポリシーの作り方は、調べれば色んな方が情報提供してくださっているので、心配いりません。


内容面では、なるべくオリジナル性を重視しました。(備忘録兼ノウハウ共有ブログなので、オリジナルになって当然といえば当然ですが)

オリジナリティは、Google AdSense公式から正式に問われていることです。


あとは、なるべく記事の文字数を2000文字以上にすることも、最初は意識していました。

ただ、これはソースのはっきりしない非公式な情報ですし、無駄に長いだけの記事は、ポリシーに反するというか、なんか違うなと思ったので、無理にはしませんでした。


5. AdSense審査通過の注意点として言われていることで実際あまり関係なかったこと

ブログを始めた当時、色々と調べたところ、Google AdSense通過において、たくさんの注意点が語られていたのですが、実際関係ないと感じるものが結構ありました。簡単にまとめると以下のような感じです。

(1) 文字数は2000文字~3000文字!

手感覚ですが、当ブログの2/5くらいの記事は2000文字も行ってない気がします。というか、最初の1カ月以降、文字数は考えて書いていません。よって、文字数は少なすぎない限りあまり関係ないのでは?気にせず、適切な量で書けば良いと思います。

(2) 成果型の商品紹介リンクだらけのページは厳禁!

決してそんなことはないです。当ブログでは、AdSense通過時点で、成果型広告が4~9枚も貼られている記事は73本中11本あり、その上、半分以上の記事に、1枚は成果型広告が貼られていますが、全く関係ありませんでした。

(3) 動画リンクは厳禁!他サイト引用リンクは少なめ!

動画リンクのある記事は73本中6本あります。そのうち1本は動画リンクたくさんつけてます。他サイト引用リンクに至っては数える気を失うほどにあります。

(4) 同じ内容の記事は厳禁!

当ブログでは、就活のすゝめシリーズや、TOEIC900 1年勉強法シリーズにおいて、改訂版記事を数多く出していますが、念のために元の旧記事も公開しています。その数なんと73本中17本

改訂版では、構成や言葉遣いなど、分かりやすくなるように再編しただけで、大筋の内容は旧記事とほぼ同じでしたが、AdSense通過には関係ありませんでした。

(5) 更新頻度(記事掲載)は最低でも2日に1本!

先述しましたが、AdSense通過時含め、最近の私の記事掲載数は1月あたり2, 3本です。Google AdSense審査の前後で、焦って2本出しましたが、それまで定期的に更新していたわけではないです。よって、更新頻度はあまり関係ないと思います。


6. Google AdSenseの審査に通過した感想

ブログを初めて半年たった時点で「話が違うやんけ!」とブチ切れ散らして枕を涙で濡らして以来、完全に諦めていたので、『AdSenseに登録』ボタンが現れて、さらに審査を通過したときは、年甲斐もなく小躍りしてしまいました。

別にGoogle AdSenseに通過したところで、当ブログの閲覧数では大してお金になるわけではありません。

ただ、曲がりなりにも当ブログがAdSense広告をつけるだけの価値があると認めらることは1つの目標でしたし、達成できたことはとても嬉しかったです(小並感)。

以上、当ブログが次に続く誰かの役に立つことを願います。

2020年9月2日水曜日

16Personalities 日本 割合(比率)は?自分の性格は全体の何%?(日本語訳)【最新】【MBTI】

こんにちは、ブリキらっこです。

今回は、16Personalities(MBTI)の16タイプの日本の割合(比率)について紹介したいと思います。

公式の記事が出ているのですが、英語版のみとなっており、しかも、性格タイプをいつもの文字列(ISFJ-A, ENTP-Tなど)で表示していないので、パッと見て分かりません。

そこで、ここでは各性格タイプを示す英単語の日本語訳と公式記事へのリンクをそれぞれ掲載して、自分の性格タイプが日本の何%を占めるのか、簡単に最新情報を確認できるようにしておきます。

(※ 最後に私の感想等も述べますがスルーしてもOKです)


1. 公式記事と各タイプの日本語訳

公式記事:Japan Personality Profile | Country Personality Profiles | 16Personalities

(アクセス後に"Top personality types"を参照)

この公式記事では、末尾の-A, -Tの2タイプと、最初の4文字(INTJ, ESFPなど)の16タイプを掛け合わせた、32タイプに分けて各性格タイプの割合(%)を示しています。

以下の中から、自分の性格タイプに対応する英単語2つをメモ or 覚えていけばOKです。

例)建築家(INTJ-A)⇒ Assertive Architect (-A & INTJ)


【****-A, ****-T】

-A:Assertive

-T:Turbulent

≫そもそもAとTの違いってなに?

【分析家:Analysts】

建築家 INTJ : Architect

論理学者 INTP : Logician

指揮官 ENTJ : Commander

討論者 ENTP : Debater

【外交官:Diplomats】

提唱者 INFJ : Advocate

仲介者 INFP : Mediator

主人公 ENFJ : Protagonist

広報運動家 ENFP : Campaigner

【番人:Sentinels】

管理者 ISTJ : Logistician

擁護者 ISFJ : Defender

幹部 ESTJ : Executive

領事官 ESFJ : Consul

【探検家:Explorers】

巨匠 ISTP : Virtuoso

冒険家 ISFP : Adventurer

起業家 ESTP : Entrepreneur

エンターテイナー ESFP : Entertainer


2. 各国のRoles(4系統の円グラフ)を見て思ったこと

紹介した公式記事では、”Roles”という項目で、その国の4系統(分析家外交官番人探検家)の割合を見ることもできます。

日本を含め、多くの国では、外交官(Diplomats)の割合が1番高く、他はドングリの背比べといった印象でした。

しかし、それに反する国もいくつかあり、

例えば、中国では、外交官(Diplomats)と同等に、番人(Sentinels)が大きな割合を占め、

ロシアやウクライナでは、外交官(Diplomats)と同等に、分析家(Analysts)が大きな割合を占めていました。

ナイジェリアに至っては、番人(Sentinels)が1番多いです。

不思議ですよね。とても気になります。(だからといって真剣に調べるわけではありませんが)

はっきりしたことは分かりませんが、これを受けて私が考えたことは、経済の在り方が影響しているのかな、ということです。

中国は現在もそうですが、ロシアとウクライナはかつてロシア帝国及びソ連だったころ、経済が社会主義となっていました。

そのため、中国、ロシア、そしてウクライナには、民主主義を採用しているその他多くの国にはないような、当時の経済の在り方に根差した独特の文化や習慣があり、それらが性格タイプに影響して、現在このような特徴的な性格タイプ割合を示しているのではないかな、と思いました。(ベトナムという反例を考慮すると覆りますけど)

ついでに、ナイジェリアについては、歴史や経済を少しも知らないので、考察の余地がありませんでした(ぽけー

3. 記事の構成と経緯

この記事を読んだ方には、

「公式記事を丸々日本語訳して載せてくれればよかったのに」

と思っている方もいると思いますが、以前、公式に連絡を取った際に「記事を丸々翻訳はアウトだけど、リンク張ったり、解釈を示したりするような内容ならOKだよ」というお許しをいただいたため、このような形式をとっています。

また、たとえ公式記事を丸々日本語に訳して載せることができたとしても、高頻度で情報そのものを更新していかないと古いモノになってしまうため、それを避けるという目的もあります。

就活やTOEIC・英会話、技術系資格など、他にも有益な情報を発信しているので、ぜひ覗いてやってください!

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2020年8月31日月曜日

その人で大丈夫?就活相談員・就活エージェントの3タイプと見極め方


こんにちは、ブリキらっこです。

今回は、私が自身の就職活動を通して見てきた就活相談員就活エージェントに見られる3タイプと、どのタイプに相談するべきかということについて解説します。

「相談する立場で人を選ぶとは何様だ」

と感じる方もいるかもしれませんが、一生に大きく左右する就活です。人によってはお金を払って相談することもあるでしょうし、四の五の言ってられません

特に、相談員やエージェントは、自分の就活のあり方に最も大きく影響する人物の1つです。自身の希望を叶えたいならば、冷静に考えて相談相手にはこだわるべきと言えます。

というわけで、損はさせませんので、参考程度にご覧ください。



1. ここで言う就活相談員・就活エージェントとは?

就活相談員や就活エージェントという言葉がよく用いられますが、少なくとも当記事では、以下の3つの役割を担ってくれる人のことを指します。

(1) ESや履歴書のアドバイス・編集の手伝い

(2) 模擬面接の面接官(主に個人面接)

(3) その他振舞い・言葉遣いの指導など

特に、この中でも(1)のESや履歴書の作成で、就活生は就活相談員とよく関わるようになり、一方で、就活相談員側はその腕が最も試されると私は考えています。

そのため、後でお話しする相談員の3タイプとその見極めでは、ESと履歴書の作成のときの彼らの反応や振舞いのタイプについてお話しします。


2. そもそも相談員やエージェントに相談する必要はあるの?

そもそも就活相談員やエージェントに相談する必要があるのかという話ですが、可能な限り、そうした方が良いです。

その最大の理由は、1人で書いていると、自分では気が付けないミスが100%生じることです。

特に生じやすいミスとしては、例えば、言葉遣いや誤字といった基本的なところのミスや、自分では良いと思っているESや履歴書の内容そのものが、本来あるべきものからずれているという致命的なミスです。

相談員に相談することで、これらのミスを防ぐことができ、さらに、ESや履歴書、面接の内容の向上につながります。

「それなら、就活うまく行った先輩に相談すればよくない?」

と思うかもしれません。もちろん、それはそれで良いと思います。

一番良いのは、就活相談員や先輩含むの複数人に相談することです。最低でも2, 3人ほどいれば十分だと思います。

そして、相談する立場としては、彼らの意見やアドバイスに頼り切って振り回されるのではなく、その内容から自分に役立ちそうなところだけを適切に見極めて、切り抜いて、点と点をつなぎ合わせ、自分なりのセオリーを作っていくことが重要です。

そのためにも、自分自身が就活についてよく調べ考えることはもちろん、そもそもの相談相手を見極める目を持つことが大前提になります。

そこで続いては本題に移り、就活相談員や就活エージェントによくある3タイプを紹介、避けるべき相手頼るべき相手を見極める指標を解説します。


3. 就活相談員・就活エージェントの3タイプと見極め

私が見てきた中では、就活相談員・就活エージェントのタイプは、大きく以下の3タイプに分かれます。いずれもESや履歴書の作成の際に判定したものです。

(1) ひたすら肯定ペンギンタイプ

(2) 経験散らかしっぱなしタイプ

(3) 違和感・疑問追求タイプ

順に解説していきましょう。


(1) ひたすら肯定ペンギンタイプ

このタイプは、文字通りESと履歴書の内容がどんなでも、とにかく肯定します。

もしかしたら、言葉遣いや語り口くらいは訂正してくれるかもしれませんが、内容面ではほとんど口を出しません。

「うーん、なるほどね……。うん!いいんじゃない?(^^♪」

みたいな感じです。そのまま相談が終わります。本当に読んだの?

少なくとも初めて書いたESや履歴書で、内容について口を出してこなかったら、そのESまたは履歴書が完璧か、もしくは、相談相手がこのひたすら肯定ペンギンタイプだと思って良いです。

嫌われたくないのか、単に実力がないのかは分かりませんが、このタイプが一番厄介なのは確かです。最悪、就活生に「これでいいんだ!」と勘違いさせたまま、GOサインを出してしまいます。彼の行く末は絶望的です。

初めて書いたESや履歴書がOKなんてことはほぼ100%ありえません。

ひたすら肯定ペンギンタイプに当たったら、すぐさまチェンジしましょう。


(2) 経験散らかしっぱなしタイプ

このタイプは、会うたびにこちらの経験を掘り出してくれ、たくさんのアイデアや選択肢を与えてくれますが、それを就活で使えるストーリーにまとめることは一切ありません

例えば、私の場合はこんなやり取りがありました。

書きあげたESや履歴書を持っていったら、

1回目「うーん、他にも経験したことはあるよね?ちょっと、このマインドマップに書き出してみようか。お、この経験いいじゃん。今度これで書いてみてよ」

2回目「うーん、これはこれでいい気がするけど。そいや、他に○○の経験したって言っていたよね?それで書いてみなよ」

3回目「うーん、なんかなー。別の経験ある?マインドマップ見て見ようか」

これでは切りがないので、

「最初に出したものが一番良い経験だったと思っています。結局、あれはどこが変だったんですか?どう改善できると思いますか?教えてください」

と尋ねると、

「うーん、なんか違うんだよ。たとえば、これ見て。過去の先輩のやつなんだけど。こんな感じで書いている人もいるし、他には……みたいな感じで書いていたりするから、うん。こんな感じで書くといいよ」

「なるほど!(いや、どんな感じだよ)」

この経験散らかしっぱなしタイプは、経験をたくさん掘り出してはくれますが、書いたESや履歴書に具体的なアドバイスをすることはほぼありません感覚的に違うかどうかだけ判断してはくれます。

そのため、過去に相談した就活生の資料から、マインドマップや独自のアイデア図といった道具まで、なんかイイ感じのデータやアイテムを駆使しますが、ESや履歴書の内容が仕上がることはありません。そこから先は自力になりますが、多くの就活生にとっては難しいことです。

データやアイテムは持っていても、ESや履歴書に求められているものや、ストーリーの練り方といった本質が理解できていないのがこのタイプだと私は感じました。

本質が理解できていないから、なんか違うのは分かるけど、どう違うのか説明できないし、直せない

このタイプは、2, 3回相談しないと判断できないところが厄介ですが、そうと分かったら、すぐさまチェンジです。


(3) 違和感・疑問追求タイプ

このタイプは、ESや履歴書の文章中で、違和感を覚えた内容や、疑問を抱いた点を次々と質問してきます。そして、質問に答えているうちに、相談員が書き出したメモの中でいつの間にかストーリーが仕上がっているという、摩訶不思議なことをやってのけるのが、このタイプです。

このタイプの相談員がこんなことをできるのは、当人がESや履歴書の本質を掴んでおり、それらを書く上でのコツフォーマットを持っているからです。

つまり、このタイプは、そのコツやフォーマットに基づいて、ESや履歴書に目を通した時点で、それらに足りていない内容を把握しています。

次に、その足りていない内容を埋めるために、それに対応する質問をするのです。

だから、質問が終わったときには、メモの中でストーリーが仕上がっているということが起こるわけです。

言わずもがな、この相談員が最も頼れるタイプになります。

このタイプを見極めるのは簡単で、とにかく質問してきます。質問が終わったころには、メモの中で大方のストーリーが出来上がっていることも見極めるポイントになります。

「うーん。ここに○○××って書いてあるけど、この時ってどういう状況だったの?なるほど、それであなたはどう思ったの?そう思った後、どう考えて行動したの?周りの人はどうだったの?( ..)φカキカキ」

みたいな感じで、履歴書の内容で不可解な点があれば、次から次へと質問してきます。

自分でも「え?どんなだったかな」と、しばらく考えないと思い出せないようなことを深掘りして質問してきますが、それこそ重要であり、相談員が必要な理由です。

1回の相談で、ストーリーの骨組みは出来上がりますが、まだまだ粗削りの状態です。よってその後は、相談員のやり方を自分にトレースして作り込んでいきます。そして、言葉遣いやストーリーの展開など、何度か相談員と議論して完成に至ります。

この違和感・疑問追求タイプは、少数派であるため4, 5人渡り歩かないとなかなか巡り合えないところが厄介ですが、相談するなら絶対にこのタイプです。


4. 最後に

いかがだったでしょうか。

相談員のタイプの良し悪しについて今回は解説しましたが、それはあくまでも能力的な面の話であり、彼らが皆、一生懸命相談に乗ってくれていることには変わりありません。

よって、たとえ、「今回でさようならです」ということになったとしても、相談に乗っていただいたことへの敬意は示しましょう。

また、先述しましたが、相談員や先輩はあくまでも補助です。

彼らのアドバイスに振り回されるのではなく、その中から必要なものだけを見極め、切り取り、点と点をつないで、自分のものにしていくことが重要です。

そのためにも、就活では自ら考えて行動することを常に意識しましょう。


最後に、この記事を書いた理由ですが、

当ブログに就活エージェント系の広告を載せているのですが、誰かがそれ経由でアカン相談員と出会って就活失敗してしまったら、それはそれで少し申し訳ないというか可哀想だと感じたので、自分の知っている範囲で良ければ情報共有しておこうと思ったことです。

以上です。≫就活のすゝめ ≫その他の就活関連記事

2020年8月29日土曜日

ネイティブキャンプ (Native Camp.) を利用した感想・レビュー【ストレスフリー!大満足!】


こんにちは、ブリキらっこです。

いやー、久々の投稿ですね。

今回は、お盆休みを使って、オンライン英会話教材のネイティブキャンプ(Native Camp.)を、実際に利用してみたので、その感想とおすすめポイントを正直に語っていきたいと思います。

結果から言うと、大満足で超おすすめ!です。

なのですが、これでは伝わらないので、

私自身がこれまで利用してきた他の教材に比べてどのように良いのか、7つのポイントにまとめて、実感を込めつつ簡単に解説していきたいと思います。


目次だけでも、かなりそそられませんか?


1. 24時間可能の予約なしレッスン

まず、ネイティブキャンプの最も大きな恩恵は、24時間いつでも予約なしレッスンが可能なことです。これは他の教材にはない魅力でもあります。

予約なしってどんなもんかな?とふんわりした印象を抱いていましたが、時間に縛られずに好きなタイミングでレッスンが受けられるというのは、実際利用してみると本当に最高でした。

これまで、Lingage speakとEFを利用したことがあるのですが、どちらもレッスンには予約が必要であり、予約した時間までに、用事を済ませ誰かと話す気分英語を話す気持ちを作るなど、なんやかんやで事前に色々と準備が必要でした。

その点、予約なしレッスンは、こういった負担が一切なくなり、余計な緊張や疲れなしにレッスンを始めることができます。

これは思っていたよりもずっと魅力的な特徴でした。というのも、予約なしレッスンを実際に利用して初めて気が付いたのですが、少なくとも私にとっては、予約レッスンの事前準備はかなり大きなストレスだったみたいです。

そして、これはきっと他の多くの人にも当てはまることだと思います。

予約制に少しでも苛立ち倦怠感を感じたことがある方はもちろん、趣味や仕事、子供の面倒などで忙しい方は、一度はこの予約なしレッスンを体験することを強くおすすめします。思いもしなかったストレスから解放されますよ。


2. 7日間の無料体験レッスン

2つ目の魅力は、なんといっても7日間の無料体験レッスンが受けられるところです。(2020年8月現在)

正直、これがなかったら、そもそも利用しようとは思いませんでした。

というのも、私の場合、お盆休みの間だけ、腕試し程度にオンライン英会話をするつもりだったので、その短期間のためにわざわざ1カ月分の料金を払う気持ちにはなれませんでした。

それに、利用を始めて料金の支払いが確定した後になって、実はあまり良くない教師ばかりだったとか、コースや教材が自分に合わなかったとか、発覚して後悔するのもイヤですよね。

そんなこんなで悩んでいたところに、この7日間の無料体験レッスンときて、飛びつきました。

ここで、私の実際のレッスン受講時間は、1日あたり平均4レッスン(1レッスン25分)で約2時間、7日間全体では31レッスン受け、総学習時間が約12.5時間です。

これだけのレッスンをなんと無料で受けることができました。

街中では週2回程度のレッスンで月額10,000円近くもぶんどっていく業者まである中、これだけのレッスン数を受けて無料とは本当に驚きですよね。

お試しで利用するのも良いですし、私のように連休にがっつり利用するのも、全然アリです。


3. 業界最安値のプラン料金

次の魅力は、プレミアムプランで月額6,480円(2020年8月時点)という驚きの安さです。(プレミアムと付いていて、なんか高くて凄そう(小並感)という印象を抱きますが、これが通常プランです)

現時点ではDMM英会話に並ぶ、業界最安値なのではないでしょうか。(ただし、DMM英会話はレッスンに予約が必要です)

さらに、ネイティブキャンプには、ファミリープランというものがあります。

これは、プレミアムプラン利用者の家族が、新たにネイティブキャンプを始める場合は、1人あたり月額1,980円で利用できるというプランです。(オトクスギィ!!)

ご家族で英語学習をされている方には、持ってこいです。

私は、現在取り組んでいる独自の学習プランを崩したくないので、7日間の無料体験で利用を一旦やめましたが、今後、再びオンライン英会話を始める時期は必ず来るので、その時は絶対にネイティブキャンプと心に決めています。


4. 教材の豊富さと自由度の高さ

次に、教材の豊富さ自由度の高さです。

まず、教材の豊富さについてですが、

ネイティブキャンプの教材には、子供向けの絵本のようなものから、ボキャブラリーとその応用に重点を置いた教材、TOEIC対策、日常会話、ビジネス英会話、イギリス英語、発音矯正、フリートークなど、ここでは書ききれないたくさんのラインナップがあります。

次に、自由度の高さについてですが、

私がこれまで受けてきた英語教材には、TOEICコースや日常会話コース、ビジネス英語コースといったコース選択を行った後、そのコース料金を支払うものがありました。つまり、後々気が変わっても変更しずらい、またはできないわけです。

それに対して、ネイティブキャンプでは、プレミアムプラン月額6,480円(通常プラン)を払ってしまえば、あとは自由に教材を選ぶことができます。好きなものを好きなタイミングで選び、いつでも変更可能です。

私自身、ボキャブラリー向上教材とフリートークを自由に行き来して利用していました。ここでもストレスなし


5. 退会(休会)手続きがスムーズ・退会後サポート◎

私自身、7日間の無料体験を終えて、退会(休会)手続きを行ったのですが、ボタンたった1, 2個でスムーズに完了しました。

なお、ネイティブキャンプでは退会と休会は同じことを意味します。そのため、退会後もアカウントへのログイン可能なため、レッスン履歴等をいつでも見ることができ、再入会はいつでも可能です。

大抵の会員制のサイトや教材って、利用者に退会を諦めさせたいのか、サイト内でも入り込んだところに退会フォームがあって、探さないと中々出てこなかったりしますよね。しかも、退会手続きであれやこれや聞かれることが多くて、「2度と利用するもんか」と思うようなものが度々見かけられます。

その点、ネイティブキャンプは、まさに、去る者は追わず来る者は拒まず、といった感じで、最後までストレスフリー。去る者の心、鷲掴み!

しかも、レッスン予約にはコインなるものが必要になるのですが、そのコインは退会後も保持されるので安心です。

もはやストレスフリーの代名詞や!


6. 教師の教育スキルが高く、ハズレが少ない、理由は?

肝心の教師ですが、国籍を問わず教育スキルが高く、非常に安定しています。

教師の国籍については、予約なしレッスンでは、フィリピン人セルビア人の教師が多いです。アメリカ人日本人もいますが、どうやら人気らしく、まず予約レッスンでしかお目にかかれません。

個人的には、予約なしレッスンの教師でも教える力があるのはもちろん、発音もナチュラルで聞き取りやすい方が多いので、それで十分だと感じました。

教師のレベルが高い理由について、これは私なりの考察ですが、実は、予約レッスンには追加料金で購入するコインが必要なんですが、おそらく、そのコインを使って予約してもらった教師には、得たコインの量に応じた追加収入が入るようになっており、教師同士が固定客(定期予約)を求めて競争するような構造にあるのではないでしょうか。それで、必然的に教師のレベルが高くなっているのではないかなと憶測しています。

よって、(少なくとも私が巡り合った範囲ですが)説明を丁寧に行うのはもちろん、こちらのレベルを見て、授業内容を調整するなど、やる気と誇りをもって取り組んでいる教師がほとんどな印象でした。


7. スタートから2500コイン(予約に必要)がもらえる

ネイティブキャンプでは、予約に必要なコイン(有料)を、スタートと同時に2,500コイン(約5,000円相当)もらえます。(ただし、この2,500コインの有効期限は2カ月です(通常180日))

1回の予約に必要なコインの量は教師によってまちまちですが、フィリピン人を中心とした予約なしレッスンで会える教師は大抵が1回100コイン(約200円相当)、日本人など予約レッスン前提の教師1回400コイン(約800円相当)が多い印象です。

私自身は、予約はストレスでしかないので、予約レッスンは一度も受けておらず、最初にもらった2,500コインには一切手を付けませんでした。


8. 不満点・気になる点

無料の恩恵を受けた上に、これだけ褒めちぎっておいてなんですが、不満も2つほどあります。

1つ目の不満は、追加料金が必要な項目が多いことです。

コインを代表格として、やけに押してくるカランメゾットという高効率学習コースの教材費など、人によっては高くつきそうな追加料金項目が多く感じました。(もちろん、有益なものだとは思いますが)

人にも寄りますが、例えば、初学者がネイティブキャンプのみで大きなレベルアップを期待する場合、適切なコースや教材を選ぶことになるので、プレミアムプラン料金では済まない可能性があります。

2つ目の不満は、予約のコインや教材費(カランメゾットなど)の追加料金の情報は、利用前にもっと大々的に伝えるべきじゃない?ということです。

まあ、そんなことしたら人が集まりにくくなるから、やらんよなとは思いますけど。

以上は、強いて不満を言えばこのくらいというだけで、ネイティブキャンプは本当に満足いくオンライン英会話です。


9. ネイティブキャンプをおすすめしたい人・しない人

ネイティブキャンプは、趣味や仕事に忙しい方や、気分屋な人予約とかストレスでしかないというタイプの方々にとってはピッタリの教材だと思います。

逆に、予約して毎回決まった時間に、決まった教師からレッスンを受けたいという方には、(金銭的な面で)あまり向いていないかなという印象を抱きます。プレミアムプランの月額6,480円に加え、レッスンの度に追加でコインを支払うことになるので、結局高くついてしまいます。

初学者でネイティブキャンプのみで大きな成長を目指す人も、しばらくは日本人とのレッスンでないと何がなんやら理解できないでしょうから、その予約コインで追加料金を払う羽目に遭い、人によっては色々と教材を買うことになりそうなので、結局、高くつく可能性があります。

私が「なるべくお金をかけない」をモットーにしているため、金をかけない方に視点が偏った感想・解説にはなりましたが、読者ご自身が予算はもちろん、性格や英語レベル、学習スタイルとよく向き合って、自分が一番長く続けられる勉強法を探すと良いと思います。

最後に、当ブログでは、お金をかけずに最短1年でTOEIC900取得できる勉強法(TOEIC900 1年勉強法)の紹介・解説をしており、スタディサプリによる英語学習もおすすめしていますので、気になる方は覗いてみてください。

2020年7月19日日曜日

TOEIC900 1年勉強法 使用教材 紹介【TOEIC独学】

こんにちは、ブリキらっこです。

ここでは、約1年間の学習でTOEIC900を取得するまでに使用した教材を時系列順に紹介したいと思います。

勉強法そのものについては『お金をかけずに最短1年でTOEIC900取得できる勉強法』の記事で詳しく紹介していますので、そちらをご覧ください。



1. 金のフレーズ


まずは単語帳です。
私が主に使用したのは、みんな大好き『金のフレーズ』です。


金のフレーズの良いところは、TOEICに必要な単語が濃縮されているところです。

TOEICの頻出単語は限られているので、単語力はそれほど必要になりません。
この単語帳を8割がた覚えていれば900点まで行けます。

私が行った単語学習の方法はこちら


2. どんどん話すための瞬間英作文




中学文法の復習のために使用しました。

こちらは本来、瞬時に英作文をするためのトレーニング教材ですが、中学文法の確認にも役に立ちます。

TOEICはPart5を除いて、ほとんどが中学文法で構成されています。

よって、少しでも中学文法が怪しいなと思う人は復習しておいた方が良いでしょう。

私が行った文法復習の方法はこちらから。


3. あいうえおフォニックス等(Youtube発音教材動画)


発音学習の教材として『あいうえおフォニックス』を主に利用していました。
Youtubeには、他にも色々と発音に関する教材が転がっているので、好みのものを選んで学ぶと良いと思います。


少なくとも私の勉強法においては、発音学習が最も重要な学習フェーズです。

その理由を踏まえて、具体的な発音学習の方法をこちらで紹介しています。


4. Youtubeのスクリプト付き音声(ドラマ等)





このシリーズを含め、他にも3本ほどのYoutubeのスクリプト付き音声(ドラマ等)をモノマネすることで、発音やリンキング等の英語のルールを定着させました。

TOEIC公式問題集でモノマネ学習するのがベストですが、いきなりそれをしたところで、スピードについて行けず諦めてしまうので、まずはYoutubeで英字幕付きの楽しいドラマを真似ることから始めます。

さらに詳しい学習方法はこちらから。


5. TOEIC公式問題集 (Vol.1, 4)



当ブログで紹介している勉強法の本命が、このTOEIC公式問題集を使ったモノマネ学習になります。

私がTOEIC900取得までにモノマネ学習で使用したのは、Vol.1とVol.4の2冊だけです。
2冊を9カ月にわたって使い倒しました(気が狂っている)。私が2冊だったというだけで、方法さえ守れば、人によっては3, 4冊使っても良いと思います。

このモノマネ学習の詳細はこちらから。



6. 多読本ラダーシリーズ(21冊)




こちらのシリーズは読解力読解スピードの向上に使用しました。
リーディング力を手っ取り早く上げたいなら、やはりたくさん読むこと(多読)が一番の近道です。

ついでに、21冊というのは最終的に読んだ数で、リーディングを290点から385点に上げるまでに読んだ冊数は8冊です。

目標に合わせて何冊読むか決めると良いと思います。

何を読んでいいか分からないという人のために、超個人的なものですが、今まで読んだラダーシリーズ21冊のおすすめ度と感想をこちらにまとめています。

多読を長く続ける方法やラダーシリーズをおすすめする理由はこちらから。


7. 正攻法で攻めるパート7読解問題




こちらの教材は、リーディングにおいて400点の壁を破るために使用しました。Part7で実力を出し切って点数を最大化させるための、いわゆる小手先の技術を学ぶためのものです。

こちらとTOEIC公式問題集のPart7を併用することで、どのように問題を分類して、どのように捨てるかといったことを学習しました。詳細はこちらから。


8. TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問(番外編)




こちらの教材は、TOEIC900 1年勉強法を始める1年ほど前に、TOEIC400点台から500点にスコアアップするのに使用しました。つまり、TOEIC900 1年勉強法では使用していません。

しかし、スコアに全く影響がないかと言われれば、それは否めないので一応載せておきます。中学文法復習をやる必要がないと感じる人は、こちらを学習したら有意義だと思います。

9. おわりに


以上が私が独学でTOEIC900を取得するまでに使用した教材になります。

独学にかかった費用については、スタディサプリとの比較も兼ねてこちらの記事で紹介しているので、よろしければご覧ください。


勉強法の解説≫TOEIC900 1年勉強法

2020年7月18日土曜日

TOEIC 独学とスタディサプリ コストを比較してみた

こんにちは、ブリキらっこです。

今回は、実際に約1年の独学でTOEIC900点を取得した私の目線から、自身の独学と英語学習教材『スタディサプリ ENGLISH(TOEIC対策コース ベーシックプラン)』を費用の面で比較していきたいと思います。

具体的には、独学にかかった費用(教材費)が、スタディサプリを利用した場合では何か月分に匹敵するかを計算して比べ、どちらがベターがジャッジします。



1. 費用の比較(900点の場合)


まず、当ブログで紹介している『TOEIC900 1年勉強法』で使用した教材(費用がかかったもののみ)を金額(amazon.co.jp価格:2020/07/04時点)とともにまとめると以下の通りです。

(1) TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ (TOEIC TEST 特急シリーズ) 979円

(2) どんどん話すための瞬間英作文トレーニング (CD BOOK) 1,980円

(3) TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問 2,530円 ※1

(4) 公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 1 3,080円

(5) 公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 4 3,080円

(6) TOEIC L&Rテスト正攻法で攻めるパート7読解問題 1,760円

合計金額:13,409

※1 (3)の教材に関しては紹介している独学を始める1年前、1度挫折したときに使っていたものです。とはいえ、スコアに影響がないとは言い切れないので、今回は計算に入れることにしました。

次に、上で計算した独学費用が、スタディサプリ(TOEIC対策コース ベーシックプラン)を利用した場合の何カ月分に匹敵するかを計算します。

スタディサプリ ENGLISH(TOEIC対策コース ベーシックプラン) 月額2,980円(2020/07/04時点:通常価格)

月額2,980円ということなので、独学費用13,409円に近くなるのは5カ月利用した場合となります。

2,980円 × 5カ月 = 14,900

以上から、独学で900点を取得するまでにかかった費用は、スタディサプリ  ENGLISH(TOEIC対策コース ベーシックプラン)を5カ月間利用した場合におおよそ匹敵すると分かりました。

個人的な見解として、スタディサプリだけで5カ月で900点取得というのは、かなり厳しいのではないかと思います。

コスト重視かつ多少時間はかかってもいいから、確実にTOEICを800~900点取得したいという方は、独学の方が良いかもしれません。


2. 費用の比較(700点の場合)


私が700点を取得したのは独学を始めて5カ月後のことで、使用した教材は先述したもののうち(1)~(4)までです。改めて以下に再掲します。

(1) TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ (TOEIC TEST 特急シリーズ) 979円

(2) どんどん話すための瞬間英作文トレーニング (CD BOOK) 1,980円

(3) TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問 2,530円

(4) 公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 1 3,080円

合計金額:8,569

これに対して、スタディサプリ ENGLISH(TOEIC対策コース ベーシックプラン)は3カ月で、

2,980円 × 3カ月 = 8,940

以上から、独学で700点を取得するまでにかかった費用は、スタディサプリ ENGLISH(TOEIC対策コース ベーシックプラン)を3カ月利用した場合に匹敵すると言えます。

個人的な見解として、スタディサプリを上手に利用すれば、人によっては3カ月で700点超えは可能だと思います。700点の壁というのは意外と薄いです。

700点を目標としていて、できるだけ早く結果を出したい、そして、上手く使いこなせる自信があるなら、スタディサプリの方が良い気がします。確実さで言えば、私は独学を推します。


3. 勉強法を問わず守ってほしいルール


さて、独学とスタディサプリの比較はいかがだったでしょうか。どちらを選ぶのも、読者次第ですが、選ぶなら早い方が良いです。私の場合、独学を始める前に1度挫折し、それから1年間を棒に振りました。その経験から学んだことは、足踏みしている時間こそが最大の浪費ということです。

そのことを踏まえて、どんな方法で勉強するにせよ、スコアを上げるためだけでなく、かけてきた費用と努力を無駄にしないために、守ってほしいことをお伝えしたいと思います。

それは、できるだけ毎日勉強し、目標達成まで継続することです。

独学だろうが、スタディサプリだろうが、必ず守りたいことです。英語は筋トレに似ているとは、よく言われることですが、私もまさしくその通りだと思っています。継続が大事です。

とはいえ、それがなかなか難しいという人の方が多いでしょうから、そのための考え方を以下の2つの記事で紹介しています。




よろしければご利用ください。
また、当ブログでは以下のように独学の方法を紹介し、スタディサプリによる学習もおすすめしています。
何が絶対良いなんてことはありません。自分に合う方を選びましょう。


2020年7月4日土曜日

就活に役立つ大学1~2年生の過ごし方【学業・研究編】

こんにちは、ブリキらっこです。

ここでは、就活で役立つ大学1~2年生の過ごし方でも、学業や研究などにフォーカスしてお話しします。



1. TOEIC600以上あるとベター


普段の講義に加え、英語を勉強し、TOEICスコアを取っておくと就活のときに役立ちます。

日系企業であれば、だいたいTOEICスコアは600以上で保有資格として使えます。時間がある大学1, 2年生のうちに英語力を鍛えて、就活前にはある程度高得点を取れるようになっておくことをおすすめします。

ただし、業界によってはスコア水準が高い場合や、募集要項でスコアを指定している場合もあるので、行きたい業界・企業が決まっている人は事前に調べて対策しておいた方が良いです。

「TOEICスコアは就活に関係ないって聞いたけど?」

確かに、大抵の日経企業では、TOEICが合否を大きく左右する評価基準になることはありません

ただ、全く同じスペックの2人が最終面接で争ったとして、唯一の違いがTOEICスコアの有無だとしたら、当然、スコアが高い方が採用されるでしょう。

なにより、たとえ面接官が「私は絶対にTOEICスコアなんかで人を判断しない!選考は公平に行う!」と思っていたとしても、その影響を100%排除して、他人を評価できる人間は誰一人としていません。TOEICスコアの高い人間の方が優れて見えてしまうものです。

これは、人は称号や数字といった凄さが分かりやすい指標の影響を受けるようにできており、誰一人としてそれには逆らえないためです。これをハロー効果と呼んだりします。
『就活前に準備しておきたいモノ 7つ』の記事で紹介している書籍『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』の受け売りです。さらに、気になる方はぜひ、同書を読んでみてください)

よって、将来、内々定の可能性を少しでも上げたいなら、分かりやすい凄さで武装しておくにこしたことはありません。

そこで、TOEICは誰でも凄さが分かるものの代表例であり、資格の有無ではなく、スコア(数字)で凄さが示される点でもポイント高いです。

よって、TOEICは600点以上は取っておきましょう。その過程で築いた経験もまた、就活では大いに役立つはずです。

ちなみに、当ブログでは『お金をかけず最短1年でTOEIC900取得できる勉強法』シリーズで、私自身が行ったTOEIC勉強法を紹介している他、スタディサプリといったアプリによる学習もおすすめしています。ぜひ参考にしてみてください。



2. 就活のための資格取得はおすすめしない


TOEICを含む語学系資格、あるいは目指す職業に直結する資格(弁護士資格や司法書士資格、医師資格、看護師資格など)でない限り、”就活のために”資格取得をすることはおすすめしません。(もちろん、趣味や講義の延長線で資格取得することは良いと思います)

これはなぜかというと、わざわざ就活のためにそういった資格を取得したところで、それらが就活で武器になる可能性は低いからです。

というのも、大抵の企業の募集要項には、『○○資格 必須』などという記述がありません。

私自身、メーカーを中心に就活をしていましたが、『技術士補 必須』や『機械設計技術者3級 必須』なんて要項は見たことがありません。金融業界も少し除きましたが、『簿記1級 必須』や『証券アナリスト 必須』なんてのも見た覚えはありません。

このことから分かるように、企業は就活生に対して、その職種に関連する資格を保有していることを求めていません。

どちらかというと、「入社後に長く企業を支えてくれる人材かどうか」とか「今後うちで大きく成長してくれるだけの素養があるか」といった目線で、就活生のポテンシャル(潜在能力)を見ています。

つまり、誰でも勉強したら取れる資格の取得に精を注ぐよりは、大学生活という限られた時間の中でしかできない、アルバイトや研究(学業)、サークル活動など、多方面において、あなたにしかできない経験を積み、自分を磨く方が時間の使い方として有意義です。

よって、就活のための資格取得は基本的におすすめしません

その分、色んな人と関わりながら、困難を乗り越える経験強みが活きる経験を積みましょう。それぞれの就活に役立つ過ごし方は、アルバイト編サークル編で紹介しています。


3. 表彰・査読付き論文・国際学会を目指そう


大学院に進む場合は、

・学会で優秀賞などの表彰を目指す

・査読付き論文を書く

・国際学会に出場する

といった大学院生ならではの高い目標を掲げて日々の研究に励むと良いです。実際に叶うかどうかは別として、こういった意識があるとないとでは過ごし方は大きく変わってきますし、そのために努力した経験が就活では花開きます。また、実際に叶った場合は、TOEIC同様に分かりやすい凄さ(武装)になり、一石二鳥です。

そして、貴重な経験を積むためにも、研究室選びは慎重に行いましょう。同じ研究科でも研究室によっては教員のやる気がないところから、厳しい割には学会や論文執筆の機会が少ないところ、共同研究に積極的で学会発表などにも頻繁に参加するところまで様々です。

どうせ研究室に入るなら、その辺りのことを良く調べておき、表彰や査読付き論文、国際学会など、確かな実績を挙げつつ、新しい経験を積むことができそうな研究室に行くことをおすすめします。

2020年6月17日水曜日

就活で役立つ大学1~2年生の過ごし方【サークル編】

こんにちは、ブリキらっこです。

ここでは、就活で役立つ大学1~2年生の過ごし方でも、部活動やサークル活動、学生委員会などにフォーカスしてお話しします。



1. イニシアティブをとる


アルバイト編でも同じことを言っていますが、部活動やサークル活動、学生委員会などでも最も重要になるのは、イニシアティブをとることです。

イニシアティブには、自発性、牽引、積極性、主導など様々な意味が込められていますが、「自ら何かを発信・牽引・行動する精神、開拓者精神」くらいに捉えてもらえると良いです。

とはいえ、これらの活動における「イニシアティブをとる」とはどういうことか、分かりづらいと思うので、ジャンルごとにいくつか例を示したいと思います。

運動部・体育系サークル

・キャプテンや副キャプテン等を務めてチームをまとめる

・大きな試合に出場して入賞を目指す


文科部・文科系サークル

・会長や副会長等を務めて団体をまとめる

・賞レース(コンテスト、グランプリ)に出場して入賞を目指す


学生委員会・ベンチャー企業等

・委員長など進んでリーダー役を担う

自分の意志と裁量をもってプロジェクトを進める


以上に示したものはあくまでも例ですが、このような行動をとっていると、苦労や挫折を伴う経験や、自分の強みを発揮できる経験に巡り合いやすいです。

また、上の例に挙げたような機会は自然と巡ってくるものではありません。だから、最初から積極的に掴みに行くことが大切です。これも1つのイニシアティブです。

そういった行動こそが就活では花開きます。


2. 所属意識に満足しない


上述した内容で分かったと思いますが、重要なのはイニシアティブをとることなので、所属する団体そのものは何でも良いです。

ただし、どの団体に入るにせよ、1つ注意点を挙げると、それは、所属意識に満足しないことです。これはよりによって大学1, 2年生にありがちなことです。

意識的か無意識的かに限らず、あるグループや団体に「所属している自分」に根拠のない自身や誇りを持つ人は結構いると思います。(実際、大学1年生の私自身がそうでした)

しかし、所属している事実に満足し、リーダーや行動を起こしている人たちの取り巻きをして、自分もできた気になっているだけでは、何も身につきませんし、次にはつながりません。

本当に誇りを持ちたいなら、自ら考えて行動し、着実に経験を積む中で、基礎能力や考える力を身に着けることです。

さもなければ、ハリボテ思い込みは、就職活動で見事に剥がれます。

よって、就活を始めてから「俺って何にも持ってないじゃん……」となる前に、日々イニシアティブを意識して部活動やサークル活動、その他委員会活動に励みましょう。

2020年6月13日土曜日

就活で役立つ大学1~2年生の過ごし方【アルバイト編】

こんにちは、ブリキらっこです。

今回は、就活で役立つ大学1~2年生の過ごし方の中でも、特にアルバイトにフォーカスしてお話しします。

「アルバイトのことって就活で話せるの?」

と思うかもしれませんが、基本的にトピック自体はなんでもOKです。
ただし、必ず満たしておくべきことが1つあり、それは、その経験に確かなが伴っていることになります。

ここでは、大学1~2年生でのアルバイト経験をの伴うものにするためのアルバイト選びや働く上での心構え・行動についてお話しします。



1. 就活に役立ちやすいアルバイト


結論から言えば、就職活動に役立ちやすいアルバイトは接客業です。

「いや、そんなんほとんどそうやん」

と思う人もいるかもしれません。

確かにアルバイトと言えば接客業ですが、コミュニケーションを取ることを面倒がって、そもそもアルバイトそのものをしなかったり、なるべく人と関わらず済むようなクラウドソーシングや内職をしたりする人も案外います。

しかし、アルバイトをする必要がない人も、人と関わらないアルバイトを進んでやっている人も、企業に就職するつもりなら、接客業を中心とした広い年代層の人々と関わるアルバイト1度はしておくことをおすすめします。

というのも、就職活動では、コミュニケーション能力がないと、もはや何もできないといっても過言ではないからです。

就活では、自分の考えをうまくまとめて話すことはもちろん、相手の質問の意図を読んで適切に回答すること、咄嗟の対応力、ある程度敬語を使い慣れていること、そして、大人との関わり方・話し方を身に着けていることが重要になります。

これらのことをしてこなかった人が、就活になっていきなりやろうとしても難しいのです。

逆に、接客業でアルバイトをすると、そういったことを嫌でも学ばざるを得ないため、自然とポテンシャルを身に着け、就職活動を始めたときにあまり苦労せずに済むのです。

接客業にも色々ありますが、自分の目指す企業や分野が決まっている方は、それに関連する商品を扱っているような会社で働く方が後々役立ちやすいです。

一方、特にアルバイトでやりたいことや目標がない方は、2年周期くらいで大きい企業から小さい企業まで色んな会社を渡り歩くと、見識が広がって良いと思います。

大学卒業後、企業に就職するつもりなら、接客業のアルバイトを1度は経験しておきましょう。


2. 就職に役立つアルバイト経験を築くための心構え・行動


アルバイトを単なる小遣い稼ぎではなく、就活で使える有益な経験にするために必要なもの。

それは、イニシアティブです。

イニシアティブには、自発性、牽引、積極性、主導など様々な意味が込められていますが、「自ら何かを発信・牽引・行動する精神、開拓者精神」くらいに捉えてもらえると良いです。

アルバイトというのは、基本的に言われたことをこなすことがメインです。

だって、バイトですから、正直、言われたことだけやってりゃいいんですよ。
「バイトに期待すんな」と、学生バンドでズンチャカしていた当時の私も思っていました。

しかし、他のアルバイト民と一緒になって、言われたことだけやっているようでは、せっかくのアルバイトに費やした時間を就活に活かすことは難しいです。

そこで必要になるのが「イニシアティブ」です。

自分がイニシアティブをとれるような場面がないか、バイト先で探して実践することが重要です。ここで「イニシアティブをとる」について具体的に言うと、例えば以下のような行動を起こすことになります。

・接客対応の満足度調査が始まったので、総合評価満点を目指す

・アルバイトも参加できる接客売上レースに参加し、ランキング1位を目指す

・売り場レイアウト改善提案の社内募集に応募し、採用・実施されることを目指す

・職場での信頼を高めてバイトリーダーとなり、職場の改善案を提言する

このような行動を普段から心がけていると、意識せずとも、自分の強みが発揮される経験をしたり、難題や弱みを乗り越える経験に巡り合ったりします。

そういった経験は時には苦しいものですが、それこそが就活においては大いに役立つのです。(その理由はかなり長くなるのでここでは語りませんが、就活生向けの『就活のすゝめ』シリーズを読めば分かります)

進んでイニシアティブを発揮し、有益なアルバイト経験を積みましょう。

2020年6月11日木曜日

過去現在質問に答えるコツ|面接対策編

こんにちは、ブリキらっこです。

ここでは、過去現在質問にうまく答えるためのコツを5つ紹介します。それぞれ以下の通りです。

(4) 最初の『キャッチコピー』は後回し!まずは内容重視!

(5) 『頑張ったこと』『自己PR』『志望動機』と結び付けて奥行きを持たせる!(New!!)

コツ(1)~(4)までは、すでに『頑張ったこと』の書き方や『自己PR』の書き方で解説したものなので今回は解説を省きますが、一応それぞれ解説してある記事へのリンクはつけてあります。

ES&履歴書編でも述べましたが、コツ(1)~(4)は『頑張ったこと』『自己PR』だけでなく、他の過去現在質問にも応用できます。だからといって、無理に全てのコツを使う必要はなく、それぞれ質問によってうまく使い分けることが大切です。

今回、新たに紹介するコツ(5)に関しては、面接特有のコツになります。

そして、これに関してはできるだけ多く活用してほしいコツでもあります。

そのように言う理由も踏まえて、コツ(5)について解説をしていきます。


(5) 『頑張ったこと』『自己PR』『志望動機』と結び付けて奥行きを持たせる!


コツ(5)について、実例を通してお話しした方が早いので、まずは例を示します。

面接で聞かれる可能性がある過去現在質問は、色々ありますが、今回は、

「あなたの挫折した経験はなんですか?」

という質問への回答例を挙げたいと思います。


Q「あなたの挫折した経験はなんですか?」

A「はい。私は高校時代にバスケットボール部で、大きな挫折を味わいました。熱心に練習した甲斐もあり、2年生からは試合に出られるようになったのですが、すぐに1群から外されてしまいました。最初は理由が分からず、無断で休むほど荒みました。しかし、仲間の一言をきっかけに、自分が試合中、周りが見えていないことに気が付き、それからは、メンバーの強みや試合の状況をよく見て動くようにしました。結果的に、再び試合に出られるようになり、この経験を通して、チームで戦えばより大きな力を生み出せることを学びました(約40秒)」

これくらいでなんとか40秒くらいですね。

マインドその1と照らし合わせると、ここでは『性格』の要素が弱い気がしますが、どうせこの後に『深掘り質問』がきて、詳細を質問されるので、そのとき補足すれば良いのです。たとえば、

Q「その仲間にはなんて言われたの?」

A「はい。彼からは「練習で君がいないとチーム全体の士気が下がる」と言われたんですね。そこで最初の「練習で」っていうフレーズがどうも気になって、彼を問い詰めたところ、チームのみんなが、試合中の私は自分しか見えていないと陰で言っていることが発覚したんです。落ち込んだ一方で、何か見えた気がして、そこから全てが変わりました。今となっては本当に感謝しています」

みたいな感じで。

この追加情報からは、普段の練習では、彼がチームでムードメーカー的な立ち位置だったことが分かり、大学での彼の在り様とリンクするところがあります。

つまり、『性格』を一貫できています。

さて、補足のためにだいぶ本題から逸れましたが、

ここからは、コツ(5)についてです。

まず、注目して欲しいフレーズとして以下の2つがあります。

「自分が試合中、周りが見えていないことに気が付き、それからは、メンバーの強みや試合の状況をよく見て動くようにしました。(中略)この経験を通して、チームで戦えばより大きな力を生み出せることを学びました」

これらのフレーズですが、なんだか既視感がないでしょうか。

実は、彼の履歴書を振り返ってみると、『自己PR』では「チームで活きる状況把握力」を自分のPRポイントとして押しているんです。

今回のこの高校時代の挫折の「チームで戦えば大きな力を生み出せることを学んだ」ストーリーは、『自己PR』で強みとしている「チームで活きる状況把握力」が芽生えたルーツとも言えるストーリーになっているように思えませんか?

この高校時代の挫折のストーリーを知った後に、改めて『自己PR』を見ると、

彼がこの高校時代の挫折以来、「チームで活きる状況把握力」をじっくり実らせてきたからこそ、大学でアルバイト先の危機を救うことができ、今はその『能力』を強みとして胸を張ることができるんだな、と思えますし、なんだか感心してしまいますよね。

つまり、「あなたの挫折した経験は?」という過去現在質問のストーリーを、『自己PR』のストーリーに結び付けることで、履歴書から面接までの全体を通して、彼の人物像に奥行きとまとまりをもたせているわけです。

「この人には、昔こういうことがあったから、今こうなったのか。だから、今後こうなりたいと思っているのか」という感じで。

これを「パズルみたい」と言う人もいました。1つ1つのストーリーがピースで、1つずつ埋めていくことで、パズルが揃い、その人の全体像が見えてくる、というイメージみたいです。捉え方は人それぞれです。


以上で解説したように、過去現在質問には、

『頑張ったこと』『自己PR』『志望動機』と結び付けて答えて、人物像に奥行きを持たせること。

これが、面接特有のコツ(5)になります。

似たような手法が、スポーツ漫画なんかでよく見受けられますね。

スポーツ漫画では大抵、試合中の重要な場面で、なぜか唐突に味方キャラとか敵キャラとかが過去のことを思い出すじゃないですか。

あれ、なんでやるかって、ストーリー全体に奥行きを持たせて、試合の結末により大きな感動や感傷を生むためなんですよね。

それと似たようなことを、コツ(1)~(4)を活かしつつ、マインドその1に合わせてやるだけの話です。

今回は『自己PR』と結びつけましたが、他の過去現在質問では『頑張ったこと』や『志望動機』にも繋がるような回答を作っておいた方が良いです。多ければ多いほど良いと思います。

面接対策では、コツ(5)を積極的に使っていきましょう。

続き≫よくある過去現在質問の答え方と例
目次≫就活のすゝめ

2020年6月9日火曜日

面接の基本的なルール|面接対策編

こんにちは、ブリキらっこです。

ここでは、面接で質問に答える上で守ってほしい基本的なルールについて例を通してお話しします。




1. 絶対に守ってほしい面接での答え方のルール


面接では、基本的なルールとして覚えておいて欲しいことが1つあります。

それは、

1つの質問への回答は、30~40秒程度で収める。

ということです。

30~40秒は理想的な数字ですが、最悪、長くても1分だと思います。

それ以上はアウトです。

これはなぜかというと、

1分以上の話になると、聞き手は、話し手が元々何の話をしていたか、最初の方に何を話していたか、忘れてしまからです。

なんなら、話している本人ですら、自分が何を話していたのか、途中で分からなくなります

そして、聞き手も話し手もよくわからないまま終わるという最悪のパターンに陥ります。

これはマジです。

実際に、就活イベントなどで集団面接を練習する機会などがあれば、ぜひ参加してみてください。

そこで他人の話に耳を傾けると、このことがよく分かると思います。

必ず1人は、長々と話して、自分でも何を言っているのか、分からなくなってしまう人がいるはずです。


また、当たり前ですが、面接というのはあくまでも会話を行う場です。

最初の方に尋ねられる質問は大抵、

「あなたの長所はなんですか?」
「あなたの短所はなんですか?」
「挫折した経験はなんですか?」

といったものであり、これらは30~40秒程度でこちらが一方的に答えるものです。

しかし、それに答えた後は、その回答の内容について、面接官が気になった点を詳細に尋ねてくるパートに入ります。これは、よく『深掘り質問』とか言われます。

『深掘り質問』では、会話形式で情報の補足をすることになりますので、質問への返答は30~40秒を最大として、もっと短くても構いません。

むしろ、会話のテンポや面接官の表情・空気を読んで、面接官の質問に的確に答えること、適切な口調や長さで話すことが重要です。


2. 『頑張ったこと』『自己PR』を面接サイズにしよう


1つの質問への変動は30~40秒程度に抑えたいということで、実際に『頑張ったこと』と『自己PR』を面接サイズに落とし込んでみましょう。

というのも、これまでの記事で解説してきた履歴書『三大質問』のうち、『志望動機』は280文字程度、口頭ではだいたい50秒くらいと、少し省略すれば済みそうです。

一方で、『自己PR』『頑張ったこと』は400文字程度となっており、あれでは確実に1分を超えます。

これでは、面接で対応できませんね。

ここで、

「三大質問って、エントリーシートや履歴書ですでに書いていることなのに、わざわざ面接でも聞かれるの?」

と思うかもしれませんが、企業によって聞かれたり聞かれなかったりします。

私自身、1つも聞かれないこともありましたし、全部聞かれたこともありました。

これに理由をつけるとするなら、おそらくですが、ESや履歴書の内容が真実かどうかの確認をしつつ、要点をまとめて相手に伝える力があるかどうかを見極めるためだと思います。

よって、『三大質問』も短くまとめて話せるようにしておく必要があるわけですね。

では、実際に『頑張ったこと』と『自己PR』の良い例を面接用のサイズに直してみようと思います。

それぞれ以下のようになります。

Q「あなたが学生生活で最も頑張ったことはなんですか?」

A「はい。私は、テニス同好会での活動に最も力を注ぎました。私は同好会の会長を務め、誰もが楽しめるサークルを目指しました。しかし、最初の試合では、メンバーへの配慮不足のせいで、チーム全体に大きな禍根を生んでしましました。徐々に活動人数が減り、私自身も投げ出してしましそうでしたが、やはり諦めきれなかったため、以前よりも話し方などを工夫して改善を図りました。結果として、その後は試合の度にメンバーに感謝されるようになり、誰もが楽しめる同好会を実現できたと思います。この経験から学んだ柔軟性や交渉力を貴社でも活かしたいと考えております(約46秒)」

Q「あなたの自己PRをお願いします」

A「はい。私には『チームで活きる状況把握力』があります。居酒屋でアルバイトをしているのですが、そのアルバイト先では売上が下がり続け、存続の危機に陥ったことがありました。そのとき、私は「どうにかして役に立ちたい」と思い、客層の大きな同年代へのインタビューや、他店の調査など、私にできそうなことを取り組みました。そして、私のその調査結果を元に、従業員全員が一丸となって対策を練りました。その結果、売上は回復し、遂には過去最高売上を超えました。この『チームで活きる状況把握力』を貴社でも発揮していきたいと思います(約44秒)」

相手に分かる速さを心がけつつ、本番では少し詰まり詰まりになることを想定し、声に出してタイムを計った結果、それぞれ46秒と44秒です。

まぁ、ちょっとオーバー気味ですが、これくらいが妥協点でしょうか。

頑張って工夫すれば、もう少しなんとかなりそうな気もしますが。

さて、さらにもう一回り小さいサイズも用意しておきましょう。

Q「あなたが学生生活で最も頑張ったことはなんですか?」

A「はい。私は、テニス同好会での活動に最も力を注ぎました。私は同好会の会長を務め、誰もが楽しめるサークルを目指しました。しかし、私のメンバーへの配慮不足のせいで、徐々に活動人数が減ってしまい、私自身も投げ出してしましそうでした。しかし、諦めきれなかったため、以前よりも話し方などを工夫して改善しました。結果、メンバーから感謝されるようになり、誰もが楽しめる同好会を実現できました(約30秒)」

Q「あなたの自己PRをお願いします」

A「はい。私には『チームで活きる状況把握力』があります。アルバイト先の居酒屋が続の危機に陥ったことがありました。私は「どうにかして役に立ちたい」と思い、同年代へのインタビューや他店の調査など、私にできそうなことを取り組みました。そして、私のその調査結果を元に、従業員全員が一丸となって対策を練った結果、売上は回復し、遂には過去最高売上の達成に貢献できました(約30秒)」

こちらは最初のものに比べたら、かなり情報不足で、もはや骨組みしか残っていませんね。

でも、一応用意しておきましょう。

というのも、面接時間が15分もないくらい短いときや、グループ面接なのに20分しかないときなどは、これくらい短くしてしまって、次の質問に行った方が有意義です。

また、面接官によっては、40~50秒程度の説明で「ん?(長いな)」と眉をひそめる人もいます。

難しいかもしれませんが、その辺の表情や空気をうまく読んで、要点を抑えて調整して話しましょう。

『頑張ったこと』や『自己PR』に関しては、どうせ向こうは目を通していますし、手元のエントリーシートや履歴書で補完しながら話を聞いてくれます。

こんな感じで『頑張ったこと』と『自己PR』も、ミニサイズを用意しておいて、いつでも話せるように要点を覚えておきましょう。

丸覚えはダメですよ!本番で絶対に飛びますから!

次回は、過去現在質問に上手く答えるコツを新たに1つ紹介します。
『頑張ったこと』と『自己PR』の書き方で紹介したコツに加え、次回紹介するコツが面接ではとても重要になってきます。

続き≫過去現在質問に答えるコツ
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2020年6月7日日曜日

面接対策編 イントロダクション

こんにちは、ブリキらっこです。

面接対策についてですが、何をどこまでどのようにして伝えるべきか、非常に悩みました。
色々考えたのですが、基本的に以下のような流れで説明していこうと思います。

1. 面接の基本的なルール

2. 過去現在質問に答えるコツ

3. よくある自分寄り質問の答え方と例

4. よくある企業寄り質問の答え方と例

5. その他のよくある質問の答え方と例

6. 失敗から学んだ面接で必ず意識するべきコト

これらの解説では、ノックは3回だとか、礼は3種類あるだとか、出入りするときの挨拶ルールだとか、そういった調べれば他のサイトでも出てくるようなことの説明は省いて、どちらかというと、面接の内容面に関わる解説をメインで扱います。

よって、超基本的な服装や姿勢、仕草に関することは、よくあるガイダンスや他サイトを参考にしてもらえればと思います。

一番重要なマインドや質問への答え方のコツなどは、すでに就活基礎編とES&履歴書編で解説してきたので、面接対策では、新しく教えることは少ないと思います。

どちらかというと、それらのマインドやコツを他の質問にどのように活かすか、応用するか、といったことや、各質問での答え方や注意点について、いくつか例をもって解説します。

続き≫面接の基本的なルール
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2020年6月5日金曜日

ES&履歴書の資格・表彰・趣味の欄について|ES&履歴書編

こんにちは、ブリキらっこです。

今回は、『就活のすゝめ』シリーズでも短い記事になり、お題は、ES&履歴書の資格・表彰・趣味の欄についてです。

資格・表彰・趣味の欄は、「とりあえず」という気持ちで書いてしまいがちです。

しかし、実はこの資格・表彰・趣味の欄こそ、続く面接においては、重要な役割を果たします。

当然ですが、面接では、『頑張ったこと』『自己PR』『志望動機』だけにはとどまらず、それらの内容を深堀する質問や、それら以外にも色々なことを聞かれます。

その際、面接官は次の質問を求めて、必ず資格・表彰・趣味の欄に目を通します。

つまり、次の質問では、資格・表彰・趣味に関わることを尋ねられる可能性が高いわけです。

それなのに、この資格・表彰・趣味の欄に、肝心なことを書きそびれたり、質問されることを想定して対策をしていないと、その時点で上手く話せず詰んでしまいます。

逆に、資格・表彰・趣味の欄に、自身のアピール項目漏らさず書き込み、さらに各項目のストーリーを『頑張ったこと』『自己PR』同様に練り上げておけば、面接官の関心をうまく誘導して、面接の流れを自分のものにすることだってできるわけです。

よって、面接でよく聞かれる質問への答えとして、用意していくと使いやすいと思います。

実例として私自身の場合、

「学業以外に力を注いだことは何ですか?」

という、よくある質問への対策として、趣味の欄に『楽器演奏』と書いておきました。

これにより、サークル活動について聞かれるように仕向け、そのサークルでのバンド活動について『頑張ったこと』の形式でストーリーを作成しておきました。

実際に、面接で尋ねられたときは「しめしめ」と思ったものです。

このように、対策した分だけ面接が優位に進みます。

また、以上のことから、これまで何度か述べてきた、「ESや履歴書が書類選考でおしまいの一度限りではなく、次の面接を乗り切るための大事な布石である」という言葉の意味が少しわかってもらえたと思います。(続きの面接対策編では、さらに深く感じてもらえると思います)

よって、資格・表彰・趣味の欄ほど侮らず、十分にストーリーを練って対策しておきましょう。

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2020年6月3日水曜日

『志望動機』の書き方 [改訂版]|ES&履歴書編


こんにちは、ブリキらっこです。

今回は『志望動機』の書き方についてお話しします。

今回の『志望動機』解説は、この記事までの『就活のすゝめ』シリーズの全ての解説の上に成り立っています。そのため、先にそちらを読んでおくことをオススメします。

すでに全て読んでいる場合でも、就職活動に必要なマインドその2を振り返った状態で、この記事を読むことをオススメします。

解説の流れとして、
まず、私が創作した人物が書いた『志望動機』の悪い例と良い例を見ていきます。

次に、悪い例と良い例について、マインドその2と照らし合わせることで、それぞれ何が悪くて、何が良いのか見ていきます。

最後に『志望動機』を書く上でのフォーマットを示します。

ここで、前回までの『頑張ったこと』と『自己PR』の場合、その人の『経験』によって、ベストな書き方が変わってくるため、あまり型を定めずに「コツ」という形で教えてきましたが、今回の『志望動機』に関しては、もはや「フォーマット」が決まっています。

というのは、私自身が十数社分の志望動機を書いて確信しました。

もちろん、ちゃんと理屈もありますので、安心して読んでいただければと思います。

(※ 記事を一通り読み終わったら、今度は記事を参考として見つつ、自分でも実際に書いてみてください。受動的でなく能動的に行動に移すことが重要です)




1. 『志望動機』 悪い例


私は被災地でのボランティア活動で、貴社が給水用のパイプラインを供給していることや農機を製造していることを知って興味を持ちました。また、ダクタイル管や芝刈り機の世界シェアなどで首位を占めており、私はグローバルに働きたいと考えていたため、非常に惹かれました。しかし、ボランティア活動の際、貴社のパイプ供給が遅れるという状況に遭遇し、困っている人々を目の当たりにしました。この経験から私は入社後、生産管理職につきたいと考えています。私が身につけてきた対人スキルや調整力により、今後こういった問題をなくすためのシステムを作り、貴社と社会に貢献したいと考えております。(279文字)


2. 『志望動機』 良い例


私は生活に欠かせないものと関わって国内外で働きたいと考えており、被災地でのボランティア活動をきっかけに、衣食住に関わる水関連及び農機事業に興味を持ちました。業界内でも貴社は国内で唯一両方の事業に注力し、世界トップシェア製品を持つグローバル企業です。なにより『地球規模で人々の生活を豊かに』という理念に強く共感し、私も『知らない誰かの明日を創る仕事』をしたいと思いました。入社後は生産管理職を希望し、培ってきた対人スキルや調整力を活かしつつ、機械の知識を学んでさらに成長したいです。そして将来、『新しい価値を生み出す』人材として貴社に貢献したいと考えております。(280文字)

※ ここで『』のついているものは、ホームページやパンフに掲載されている企業のキャッチコピーです。

※ 文字数が280文字程度なのは、私の大学の履歴書の文字数がだいたいこのくらいだったため、それに合わせています。大学によって履歴書は多少違うので、書き出す前に文字数をカウントしておくと良いです。


3. マインドその2と照らし合わせよう


3.1 悪い例の場合


マインドその2と照らし合わせると、自身の『経験』『能力』『性格』のうち、「ボランティア活動」の『経験』と「対人スキルや調整力」といった『能力』を根拠としており、この点は良いと言えます。

特に、「対人スキルや調整力」という『能力』に関しては『頑張ったこと』ですでに提供した情報です。このように、『頑張ったこと』や『自己PR』の『経験』『能力』『性格』を『志望動機』の中で根拠として述べると、履歴書全体の一体感や一貫性に繋がります。

一方で、文章の後半において、自身のボランティア活動の『経験』から「パイプ供給の遅れ」という企業の問題点を挙げ、それに対して将来、培った『能力』により「生産管理職になって現状の問題をなくすシステム作り」を自分が行い、会社に貢献したいと言っています。

つまり、肝心のラストスパートで、せっかくの『経験』『能力』を『技術』として見せるような口調になってしまっています。

この点において、この『志望動機』には問題があります。


3.2 良い例の場合


マインドその2と照らし合わせると、悪い例と同様に、自身のボランティア活動の『経験』をきっかけとして、水関連及び農機事業に興味を持ったと話しており、『経験』を根拠としており、良いと言えます。

また、これまでの彼の『頑張ったこと』や『自己PR』から伺える、周囲への献身的な『性格』や、被災地でのボランティア活動をしてきた『経験』暗黙の根拠として働き、「地球規模で人々の生活を豊かに」という企業理念や「知らない誰かの明日を創る仕事」というキャッチフレーズに彼が共感したという主張説得力を持たせています。

補足:たとえば、学業・研究一筋の人が同様の共感を示しても、同レベルの説得力は生まれないでしょう。そういう人は、「『新しい価値を生み続ける』という貴社の理念に惹かれました」とか言っていた方が、自然であり、納得感があります)

文章の後半においては、自分の培った対人スキルなどの『能力』を「生産管理職になって活かしたい」だけでなく、まだ知らない「機械の知識も知ってさらに成長したい(中略)貢献したい」という語り口では、自身の手持ちを『素養』として見せています。


どうでしょうか。

以上で、「『技術』として見せる」と「『素養』として見せる」の違いが、以前より分かってもらえたのではないでしょうか。

それぞれ「セリフ」で言い換えるならば、

『技術』として見せる」は、

「貴社って、こんな問題で躓いて悩んでいるよね?俺ってこんなことしてきたし、できちゃうからね。貴社の問題も解決してやんよ!」

といった感じで、
『素養』として見せる」は、

「貴社はこんなとこ目指してますよね。今の自分はこんなことしかできませんが、役に立つように頑張るので、お力添えさせて頂きたいです」

といった感じでしょうか。

つまり、上からではなく斜め下から寄り添うように、『経験』『能力』『性格』を交えて、自分の希望や将来像を述べることが重要ということです。


4. 『志望動機』のフォーマット


良い例の志望動機は以下のような順番で構成されており、これがほぼ決定版のフォーマットになります。

(1) 就活の軸をざっくり述べる

(2) その企業の扱う製品・事業(業界)に興味を持ったことをざっくり述べる

(3) 同じ業界内でも、その企業のどこに惹かれたのかざっくり述べる

(4) 自分の希望職種と将来像をざっくり述べる

プラスα:ステップ(1)~(4)ステップで言えること

ここで、各ステップについて詳細にお話しします。
この解説を読んだ後では、悪い例の構成がいかにグダグダで分かりにくいかが見えてくると思います。

(1) 就活の軸をざっくり述べる


ステップ(1)では『就活の軸』について、つまり『自分がどういう基準で企業を選んでいるのか』をざっくり述べます。良い例では、

「生活に欠かせないものに関わって国内外で働きたいと考えており」

がざっくりまとめた彼の『就活の軸』です。

この『就活の軸』は、(面接対策編でも述べますが)面接ではかなりの高確率で質問されるため、しっかり詳細まで考えておく必要があります。その上で、『志望動機』においては、『就活の軸』のポイントを押さえて、少ない文字数でまとめることが重要になります。

例えば、良い例の場合、「生活に欠かせないものに関わること」と「国内外で働くこと」の2点がポイントになります。

なぜ、このようにまとめる必要があるかというと、ここで述べた『就活の軸』はその後のステップ(2), (3)で述べる内容の根拠として働くからです。

その詳細は以降のステップで解説します。


(2) その企業の扱う製品・事業(業界)に興味を持ったことをざっくり述べる


ステップ(2)では、その企業の扱う製品・事業(業界)に興味を持ったことをざっくりと述べます。

良い例の文中では、

「被災地でのボランティア活動をきっかけに、衣食住に関わる水関連及び農機事業に興味を持ちました」

というフレーズがこのステップ(2)にあたります。

ここで、ステップ(1)の『就活の軸』である「人々の生活に欠かせないもの」がステップ(2)の「衣食住に関わる水関連及び農機事業」の根拠として対応していることが分かります。

このように、『就活の軸』はその後の主張の根拠になるため、短く上手にまとめることが重要と分かります。

次に、ステップ(2)そのもののポイントとして、良い例の「被災地でのボランティア活動をきっかけに」のように、短くていいので理由を述べてから、その製品または事業に興味を持ったことを述べた方が好ましいです。可能な限り理由をつけましょう。

興味を持った対象は、製品でも事業でも良いですが、その辺りは企業に合わせて自分で見極めてください。

さて、ステップ(2)までの内容では、読み手である企業側の採用担当は、

「では、なぜ(同じ製品または事業を扱っている)競合他社がある中、うちでないとダメなんだ?」

と疑問に思うのが道理です。ここで、ステップ(3)に続きます。


(3) 同じ業界内でも、その企業のどこに惹かれたのかざっくり述べる


ステップ(3)では、同じ業界でも、その企業のどこに惹かれたのか、「御社じゃないとダメなんです!」と言える理由をざっくり述べます。

良い例の文中では、

「業界内でも貴社は国内で唯一両方の事業に注力し、世界トップシェア製品を持つグローバル企業です。なにより『地球規模で人々の生活を豊かに』という理念に強く共感し、私も『知らない誰かの明日を創る仕事』をしたいと思いました」

という文章がステップ(3)にあたります。

ここで、前半の内容では、「世界トップシェア」であることに触れていますが、ステップ(1)の「国内外で働きたい」という『就活の軸』にも対応しています。

しつこいようですが、このようにステップ(1)の『就活の軸』には、ステップ(2), (3)の伏線になるよう、意図を込めて書くと良いです。ステップ(1)の『就活の軸』の重要性がよく分かります。

次に、このステップ(3)では、『業界・企業研究』というのは非常に大事になってきます。

入りたい企業のことだけでなく、業界の全体像や同業他社とどう違うのか知っていないと、この例のようには書くことはできません。

間違ったことを覚えていたり、いい加減に構えていたりすると、面接で余計なことを言って躓いてしまう可能性もあります。

よって、『業界・企業研究』は十分に行うようにしましょう。

例のように、ホームページに載っている企業理念や、求める人材や目指す姿のキャッチフレーズなどを文中に入れるのも効果的であり、わざと『』をつけてアピールすると良いです。

さて、ステップ(3)までの内容まで読んだら、企業は、

「なるほど、だから業界内でもうちに一番入りたいと言っているわけだな。では、うちに来たとして、この人はいったいどう活躍してくれるんだろうか」

と考えると想像できます。
そこで、ステップ(4)に繋がります。


(4) 自分の希望職種と将来像をざっくり述べる


ステップ(4)では、自分の希望職種と将来像をざっくり述べます。

良い例の文中では、

「入社後は生産管理職を希望し、培ってきた対人スキルや調整力を活かしつつ、機械の知識を学んでさらに成長したいです。そして将来、『新しい価値を生み出す』人材として貴社に貢献したいと考えております」

という最後の文章がステップ(4)にあたります。

良い例の入社後の希望職種「生産管理職」ですが、実際、事務系職種の中でも「生産管理職」では、工場と発注の間に立って生産を回すため「対人スキルや調整力」の『能力』を特に必要とされます。

よって、良い例では、彼が『頑張ったこと』で示してきた『能力』がこの職種を希望する有力な根拠として働いています。(『志望動機』では、わざわざ述べていませんが、『自己PR』の「チームで活きる状況把握力」も暗黙の根拠として働きます)

このように、これまでの『頑張ったこと』や『自己PR』で語った自分の『経験』『能力』『性格』とマッチするような職種を希望するのがベターです。納得感が高く、文章的にもまとまりますし、自己分析をしっかりしてきたという印象を与えられると思います。

次に、自分の将来像ですが、これは中々一言では語れるものでもないです。

よって、略せるものなら頑張って略すか、例のように企業の求める人材像などのキャッチフレーズを使って述べると良いと思います。もちろん、詳細を考えた上で、です。

というのも、面接ではこの辺りも細かく聞かれます。

よって、『志望動機』で述べた略やキャッチフレーズにきちんと話が繋がるように、5年後10年後の自分の将来像について、ある程度考えておく必要があります。


プラスα:ステップ(1)~(4)で言えること


以上で『志望動機』のフォーマットの4ステップはおしまいですが、全体を通して言えることは、文字数の問題で、全ステップにおいて、ざっくりとしか説明できないということです。

そう考えると、伝えたいことを十分に伝えられないような気がして、なんだか落ち着かないような、むずがゆい気持ちになるかもしれません。

ですが、ES&履歴書の『志望動機』というのは、言わばあらすじなのです。

心配せずとも、詳細なストーリーについては、面接で向こうから聞いてきます。

ひとまず、書類選考で大切なことは、あなたの『志望動機』のあらすじを読んで気に入ってもらうことです。

あらすじがめちゃくちゃな本は誰も手に取りません。

「ざっくりでいいなら、ひとまずテキトーに書いてでも何とかなるっしょ」

ならんことはないですが、それはナンセンスです。物語がないのにあらすじを書くようなものです。次につながりません。

その企業についてよく調べるのはもちろん、自分の中で、なぜその企業が良いのか、よく考え、将来像のイメージを膨らませて、よく整理して『志望動機』を書きあげましょう。



最後に。解説を読んでもらって分かったと思いますが、このフォーマットは、読み手である企業側の立場に立ち、次々と浮かぶ疑問に答えていく構成となっています。

個人的には、これ以上に簡潔で分かりやすい構成はないと思います。

ここで、改めて悪い例と良い例の文章を読むと、悪い例がいかにまとまりに欠けて、読みにくい文章になっているかが分かると思います。

よって、『志望動機』はこのフォーマットに従って書くことをオススメします。


今回の『志望動機』の書き方は以上になります。

次回は、これまで書いた『頑張ったこと』『自己PR』『志望動機』の良い例と悪い例を実際の履歴書のように並べて、履歴書全体として比較します。
全体を通してみると、かなり大きな差があることに驚くと思います。

続き≫ES&履歴書の資格・表彰・趣味の欄について

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